注意:この日記はわたしの経験が基になっていますが、当時と現在の状況では大きく異なる部分が多く含まれています。
特にボーナスハントに関する記述は現在行えばほぼ確実に問題となる部分が多く、注意が必要です。模倣された場合のトラブルには対処できません。
それを了解の上であくまでも「読み物」としてお楽しみください。
慣れとは本当に恐ろしいものである。
プロモーションを利用してブラックジャックやビデオポーカー等のペイアウトが高いゲームでMinimum Wager Requirementをクリアする。
一手一手慎重に、波を穏やかに収めるために一勝負の掛け金は最低の$1や$2。
$10ものベットをした時には祈るような気持ちで勝負に挑んでいた。
そんなピカピカの一年生だった俺も、オンラインカジノを始めて、たかだか数ヶ月でそれなりの勝利を得ると、$100程度ならハナクソをほりほりしながら勝負するような勘違いの成金野郎になっていた。
「ワッ ハッ ハッ ハッ ハッ、どうせ長い目で見ればペイアウトは同じなんだから、大きく賭けて手っ取り早くMinimum Wagerをクリアした方がいいんじゃないの!」
というとんでもないアバウトな考えになってた。
(でも、これは結構真理だったりする。
忘れもしないそれは02年の大晦日だった・・・
スロットに目覚めヒゲじじいに手痛い仕打ちを受けたものの、オンラインカジノ初年度でまだ$4,000は勝っていた。
それで、かつてから資金が溜まったらチャレンジしようと思っていたカジノにいよいよ挑戦することにした。
それがブラックジャックボールルームだった。
サインアップボーナスは$1,000購入で$400と業界最大のボーナス額を誇るカジノだ。
このブラックジャックボールルームはボーナスシステムやテーブルリミットの高さからハイローラーカジノと呼ばれている。
ハイローラーとは高額の賭けを行うことの総称である。
オンラインカジノを始めて数ヶ月で$4,000も勝っていた俺は、完全にハイローラー気分。
現実の世界では年収たかだか数百万で、一ヶ月の小遣いは4万円なのに、
完全な勘違い君である。
$1,000購入して$400のボーナスをもらい、これでチップは$1,400。
当時のMinimum Wagerは(購入+ボーナス)の5倍だったので、7,000であった。(いい時代だった)
しかし、ちょっと問題がある。
ちょっとかつてにボーナス条件が変更になってブラックジャックが対象ゲームから外されていたのである。
「しょうがない。ビデオポーカーで条件をクリアするか」
パワーポーカーのジャックオアベターのコインサイズ$1 マックスベット$20で勝負。
Minimum Wagerが7,000だから、7,000÷20で350ゲームをこなせばいいことになる。
実はポーカーをプレイするのは初めてではなく、その他のカジノでもちょこちょことは遊んでいた。
手馴れたものなのでサクサクとゲームをこなしていった。
大晦日の夜中に「紅白」も「ゆく年くる年」も見ずにオンラインカジノをやる俺。
「ゆくカジくるカジ」を地で行くなどと、我ながら本当にカジキチだと思う。
その日はツイていた。
イニシャルハンド(カードが配られた状態)での2ペア 3カードは頻繁に出現し、フルハウスや4カードも数回炸裂した。
350ゲーム以上をクリアし、終わってみればアカウントは$2,000以上に増えていた。
大勝である。
しかし、ちょっとここで魔が差してしまった。
「すでにMinimum Wagerもクリアしたし、ちょっとブラックジャックでものぞいてみるか」
そう思ってブラックジャックのテーブルに・・・
これがすべての間違いの元だった。
ここで俺はあることを思い出した。
「ブラックジャックボールルームのブラックジャックベットリミットは$2,000もの高額を誇っている」
ということだった。
今でこそハイローラー用のテーブルを用意しているカジノも珍しくなくなったが、当時のブラックジャックボールルームのリミット$2,000というのは、ずば抜けていた。
試しにベット額を$1,000と$2,000にしてみると、こんなチップの画像だ。
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「おおっ! すごい。」なんだかチップも神々しい。
・・・・・・
俺の中で悪魔がささやきはじめた。
(またまた登場)
「おいベル」
「お前、刺激を求めていたよな?」
「男だろ。$2,000張ってみせろよ!」
「こんなチャンスは二度とねえぞ」
ヒーッ ヒーッ ヒーッ ヒーッ
「冗談だろ! なんでそんなことしなきゃいけないの!?」
「男のロマンだよ!」
「お前スリルを求めているんだろ」
「ドキドキしたいんだろ」
ヒーッ ヒーッ ヒーッ ヒーッ
「負けたらどうすんのさ」
「負けたらそれまでさね。でも、勝てば倍だぜ」
「よんせんどる」
「いや、ブラックジャックでごせんどるかもな!」
ヒーッ ヒーッ ヒーッ ヒーッ
ううっ。どうしよう。
思えばこんな葛藤の時間もジャンキーとしては結構気持ちいい瞬間かも。
・・・・・・
よっしゃー やったる!!(パンパカパーン)
( ヒーッ ヒーッ ヒーッ ヒーッ バーカ )
空前絶後の$2,000ベット!
気持ちいいー
脳内麻薬大放出中!
俺の一枚目はなんとA。ディラーは9だ。
チャーンス。ブラックジャックかも。
でも、二枚目はまたもやA。ガビーン。
しょうがない、スプリット・・できない!
そうだった。全額$2,000ベットしてるんだった。もうチップがない。
しぶしぶヒット。来たのはテンカード。これで12。
あわわ、まずい・・
ここで一句・・
大金を賭けているときに、バストの危険性をわかっていてもヒットしなくてはならないのは、非常に辛い。
たとえそれがストラテジー通りであったとしても・・(By ベル)
いやーな予感がしてきた。
祈るような気持ちでヒット!
そして・・・
運命の4枚目は・・・
お決まりのテンカード
ハイ、バスト!!
うわーん!にせんどるがにせんどるが、こっぱみじん!
頭がボーッとしている。(結構気持ちいいかも・・)
さっきまでアカウントに輝いていたにせんどるが今はもうない。
スッカラカン。

ヒーッ ヒーッ ヒーッ ヒーッ
「あっ、お前!」「なんて事を言ってくれたんだ!」
「おかげでスッカラカンだぞ!」
「残念だったな」「でも、ベル。お前は男だ!」
「はあ?」
「またやれよ、ハイローラー」
「今日は運が悪かっただけだよ」
「今度は勝てるさ!」
「そ、そうかな?」
「そうさ。そうに決まっている!」
「つぎは勝てる勝てる!」
ヒーッ ヒーッ ヒーッ ヒーッ
$2,000ベットというのはさすがにこれが最初で最後だったが、
その後も俺は$500程度のベットならちょくちょく賭けるようになっていった。
なぜなら、大金を賭けた瞬間のドキドキがくせになっていたから。
人間は最初はドキドキできることでも、そのうちに同程度の経験では興奮できなくなり、
さらに強い刺激を、またさらに強い刺激を
とだんだんとジャンキーになってゆくのだろう。
その内にお世話になるかもしれない・・・
Gamblers Anonymousはギャンブル依存症から救済するための支援やギャンブル関連の相談を受け付けている団体です。
マジで!




