マーチンゲール法は勝てる?仕組みとリスク・実践結果を解説
マーチンゲール法は、「負けてしまったら次のゲームで賭ける金額を2倍にする」という、手順のごく簡単なベッティングシステム(マネーシステム)です。
理論上は負けないとされることから、最も有名なベッティングシステムのひとつとして広く知られています。ただしその「理論」が成り立つのは、資金とテーブルリミットがどちらも無限にある場合だけです。
この記事で分かること
- マーチンゲール法は、負けたら賭け金を2倍にして1単位分の利益を狙うシステムベット
- 資金とテーブル上限が有限なため、連敗が続けば必ず破綻する。期待値は変わらない

この記事はおよそ 10分 で読むことができます。
マーチンゲール法の賭け方

- 負けたら次のゲームではベット額を2倍にする
- 勝つまでベット額を2倍にし続ける
- 勝ったらベット額を元に戻す
マーチンゲール法の手順は「負けたら次のゲームの賭け金を2倍にする」だけですので、この基本さえ押さえておけば問題ありません。
賭け金を上げ続けられるかぎり、勝った時点でそのサイクルは終了し、1単位分の利益が残ります。仮にスタートした金額が1ドルであれば、勝利した段階で「1ドルの利益」を得られる計算です。
| 回数 | ベット額 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 |
|---|---|---|---|---|
| 1回目 | 1ドル | 負け | −1ドル | −1ドル |
| 2回目 | 2ドル | 負け | −2ドル | −3ドル |
| 3回目 | 4ドル | 負け | −4ドル | −7ドル |
| 4回目 | 8ドル | 負け | −8ドル | −15ドル |
| 5回目 | 16ドル | 勝ち | +16ドル | +1ドル |
マーチンゲール法と相性が良いカジノゲーム

マーチンゲール法は、当たったときに配当が2倍になるベットを前提にしています。そのため、次のようなゲームと組み合わせて使われます。
- ルーレットの赤・黒、奇数・偶数(18ポケットが埋まる賭け方であれば使えます)
- バカラのプレイヤー
- マネーホイールゲーム(ドリームキャッチャーなど)の「1」
バカラのバンカーへのベットは手数料が引かれて1.95倍になるため、配当が2倍になるプレイヤーに賭けるほうが計算は簡単です。手数料のないノーコミッションバカラであれば2倍で計算できますが、そのぶんバンカーが6で勝った場合の配当が半額(1対2、賭け金を含めて1.5倍)になり、バンカーのハウスエッジ(控除率)は約1.06%から約1.46%へ上がります。また、ブラックジャックはダブルダウンやスプリットなど追加ベットが最適解になる場面があり、それらを使わずに賭け続けると還元率(RTP)が大きく下がります。
マーチンゲール法の実践例とシミュレーション結果
当サイトが実際にルーレットとバカラでプレイした結果です。
【実践例】ルーレットで3勝7敗になった場合
以下の条件でルーレットをプレイし、3勝7敗と負け越したケースです。
- ルーレットで「赤」にベットする
- 初期ベット金額は1ドルとする
- 試行回数は10回
| 回数 | ベット額 | 勝敗 | 損益 | 累計損益 | 勝敗決定後のアクション |
|---|---|---|---|---|---|
| 1回目 | 1ドル | 負け | −1ドル | −1ドル | ベット額を倍にする。1ドル→2ドル |
| 2回目 | 2ドル | 負け | −2ドル | −3ドル | ベット額を倍にする。2ドル→4ドル |
| 3回目 | 4ドル | 勝ち | +4ドル | +1ドル | ベット額をスタート時のベット額に戻す→1ドル |
| 4回目 | 1ドル | 負け | −1ドル | 0ドル | ベット額を倍にする。1ドル→2ドル |
| 5回目 | 2ドル | 勝ち | +2ドル | +2ドル | ベット額をスタート時のベット額に戻す→1ドル |
| 6回目 | 1ドル | 負け | −1ドル | +1ドル | ベット額を倍にする。1ドル→2ドル |
| 7回目 | 2ドル | 負け | −2ドル | −1ドル | ベット額を倍にする。2ドル→4ドル |
| 8回目 | 4ドル | 負け | −4ドル | −5ドル | ベット額を倍にする。4ドル→8ドル |
| 9回目 | 8ドル | 負け | −8ドル | −13ドル | ベット額を倍にする。8ドル→16ドル |
| 10回目 | 16ドル | 勝ち | +16ドル | +3ドル | ベット額をスタート時のベット額に戻す→1ドル |
結果は【+3ドル】になりました。3勝7敗でもプラスで終えられたのは、連敗のあとに勝ちが来て賭け金を上げきる資金が残っていたためです。負けが先に長く続けば同じ勝敗数でもマイナスで終わるため、勝ち数の少なさがそのまま有利さを意味するわけではありません。
バカラのプレイヤーに賭けて9連敗のあとに1勝した場合も、結果は同じく初期ベット額分の+1ドルでした。ただしその1勝の直前には512ドルを賭ける必要があり、9連敗の時点で資金かテーブル上限のどちらかに達していれば、511ドルの損失がそこで確定します。
ゲームや勝敗の並びを変えても結果が同じ形になるのは、マーチンゲール法が「勝った時点で初期ベット額1単位ぶんだけ残す」という構造だからです。増えるのは利益ではなく、そこにたどり着くまでに必要な資金のほうです。
マーチンゲール法のメリットとデメリット
マーチンゲール法のメリット
- 手順がシンプルで初心者でもすぐに実践できる
- 賭け金を上げ続けられるかぎり、1回勝てばそのサイクルの損失を取り戻せる
- 1サイクル単位では、高い頻度で1単位分の利益を確定させやすい
マーチンゲール法のデメリット
- 負けが続くほど必要な資金が大きくなる
- テーブルリミット(賭け上限)に達した時点で、それ以上は続けられなくなる
- どんなにベット額が大きくなっても、勝って得られる利益は1単位分のみ
マーチンゲール法は、手順が簡単で初心者でも扱いやすいベッティングシステムです。一方で、負けるたびに賭け金が2倍になっていくため資金不足に陥りやすい点に注意が必要になります。加えて、どれだけ連敗を重ねても勝ったときに得られる利益は1単位分のみで、抱えるリスクの大きさに対して見返りが小さい点も理解しておきましょう。
前提として押さえておきたいのは、マーチンゲール法を使ってもゲームのハウスエッジ(控除率)や還元率(RTP)、トータルの期待値は一切変わらないということです。変わるのは収支の振れ幅(分散)だけで、「小さな利益を高い頻度で得る代わりに、低い頻度で大きな損失を負う」という形に付け替えているにすぎません。テーブルの上限額と手持ち資金はどちらも有限なので、「負けたら倍賭け」を続ければ必ずどこかで実行できなくなります。
マーチンゲール法のリスクを抑える4つのコツ

ここまで見てきたとおり、マーチンゲール法の弱点は連敗時の賭け金の急増に集中しています。以下の4点を押さえておくと、その損失を抑えやすくなります。
①使える資金・許容できる連敗数を把握しておく
これまで説明したとおり、マーチンゲール法は連敗数が増えると一気にベット額が大きくなります。そのため、「どれくらいの資金を使えるのか」「その資金で何回まで連敗に耐えられるのか」を、実践前に数字で出しておいてください。
連敗時の損失額と連敗確率が一目で分かるように、1ドル/5ドルスタートのときの早見表を用意しました。それ以外のベット額のときは、④で紹介する計算式に当てはめてください。
1ドルスタートのときの連敗別損失額
※ 連敗確率は勝率50%で計算した理論値です。実際のゲームではこれより高くなります(ヨーロピアンルーレットの赤に賭けた場合、10連敗の確率は約0.13%)。
| 想定連敗数 | 3連敗 | 4連敗 | 5連敗 | 6連敗 | 7連敗 | 8連敗 | 9連敗 | 10連敗 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| n連敗時の累計損失 | 7ドル | 15ドル | 31ドル | 63ドル | 127ドル | 255ドル | 511ドル | 1,023ドル |
| 連敗確率 | 12.50% | 6.25% | 3.13% | 1.56% | 0.78% | 0.39% | 0.20% | 0.10% |
5ドルスタートのときの連敗別損失額
※ 連敗確率の前提は上の表と同じです(勝率50%で計算した理論値)。
| 想定連敗数 | 3連敗 | 4連敗 | 5連敗 | 6連敗 | 7連敗 | 8連敗 | 9連敗 | 10連敗 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| n連敗時の累計損失 | 35ドル | 75ドル | 155ドル | 315ドル | 635ドル | 1,275ドル | 2,555ドル | 5,115ドル |
| 連敗確率 | 12.50% | 6.25% | 3.13% | 1.56% | 0.78% | 0.39% | 0.20% | 0.10% |
なお、この表の金額は「n回ベットして全敗したときの損失」です。n連敗のあとに取り返すには次の1手を置く必要があるため、必要な資金はさらに大きくなります。1ドルスタートで10連敗に耐えて取り返すには、1,023ドルではなく2,047ドルが必要です。
また、1回あたりの確率が小さくても、回数を重ねれば必ず起きます。ヨーロピアンルーレットの赤に賭け続けた場合、10連敗以上が1回でも起きる確率は100回で約5.6%、1,000回で約46.2%、5,000回で約95.6%です。
同じ10連敗でも、初期ベット額が1ドルか5ドルかで損失額に4,092ドルの差が出ます。使える資金に対して初期ベット額をいくらに設定するかは、実践前に決めておいてください。
②途中でベット額を下げるくらいなら、その場でやめる
「負けるたびにベット額を2倍に引き上げる」というのは、やってみると賭け金の上がるペースが想像より速いはずです。
1ドルの利益のために、8ドル、16ドル、32ドル……とベット額が上がっていくと、怖くて賭けられなくなるかもしれません。
また、マーチンゲール法にかぎらず、ベッティングシステムは決めたとおりに賭け続けなければ想定した収支になりません。途中でベット額を減らして勝っても、それまでの損失を取り戻せず全体はマイナスのままです。
③テーブルリミットが大きいテーブルで使用する
ランドカジノでもオンラインカジノでも、テーブルごとにテーブルリミット(1回に賭けられる上限額)が定められています。
連敗が続くとベット額は倍々に増えるため、上限は思ったより早く来ます。1単位10ドルでベット上限1,000ドルのテーブルなら、8回目に必要な1,280ドルが置けず、7連敗した時点で1,270ドルの損失が確定します。上限に達した時点で、それまでの損失を取り返す手段はなくなります。
④損切りラインを先に決めておく

資金とテーブル上限が有限である以上、連敗が続けば必ずどこかで賭け金を上げられなくなります。そうなる前に「損切り」のラインを決めておきましょう。
損切りラインに正解はありませんが、目安を1つ置いておくと判断が機械的になります。ここでは「資金に対して25%の損失が出た時点」を例に計算してみます。損失額は以下の計算式から算出できます。
累計損失額の計算式
L = ベット額 ×{(2のn乗)− 1}
(L:累計損失額、n:連敗回数)
たとえば、総資金が100ドル(1ドルベット)の場合は、25%の損失つまり
100 × 0.25 = 25ドルの損失が出たら損切りを行います。
1回負けたときの合計損失:L = 1 ×{(2の1乗)− 1}= 1ドル
2連敗したときの合計損失:L = 1 ×{(2の2乗)− 1}= 3ドル
3連敗したときの合計損失:L = 1 ×{(2の3乗)− 1}= 7ドル
4連敗したときの合計損失:L = 1 ×{(2の4乗)− 1}= 15ドル
5連敗したときの合計損失:L = 1 ×{(2の5乗)− 1}= 31ドル
となり、4連敗では15ドル、5連敗では総資金の25%にあたる25ドルを超える31ドルの損失が出ます。この場合は5連敗した時点で切り上げることで、それ以上の損失の拡大を止められます。なお損切りラインを決めても期待値そのものは変わりません。1回のセッションで失う額に上限を設ける、資金管理の取り決めとして考えてください。
マーチンゲール法の応用|勝ったらパーレー法、負けたらマーチンゲール法

マーチンゲール法は手順が単純なため、応用した独自の使い方をしているプレイヤーも多くいます。特に、弱点である「勝つときの利益は小さいのに、負けるときの損失は大きい」という部分に手を入れた形は、よく紹介されています。
当サイトが紹介する改良案は「勝ったらパーレー法、負けたらマーチンゲール法」です。
パーレー法は、マーチンゲール法と逆の手順を取るベッティングシステムです。勝ったときにベット額を2倍にして、負けたときに元に戻します。
今回提案した手法は、連敗か連勝が続くたびにベット額を増やしていき、途切れたらベット額を戻すという賭け方になります。
この賭け方は、連勝が先に来れば1サイクルで得られる利益が大きくなり、連敗が先に来れば損失が膨らみます。「5連勝で利確、7連敗で損切り」のようにラインを決めておけば、1サイクルで動く金額の幅が上下とも定まります。ただしこれも収支の振れ幅の設定を変えているだけで、勝ちやすくなるわけでも、トータルの期待値が上がるわけでもありません。
マーチンゲール法のよくある質問
- マーチンゲール法の欠点は何ですか?
-
「1回の勝ちで得られるのは1単位分だけなのに、連敗したときの損失は倍々に膨らむ」という、リターンとリスクが釣り合わない構造が最大の欠点です。初期ベット額を上げても必要資金が比例して増えるだけで、欠点はなくなりません。対処できるのは「賭け金を倍にする回数の上限を先に決めておく」ことだけで、これは損失の上限を自分で区切る資金管理の取り決めです。
- マーチンゲール法の反対の方法は何ですか?
-
逆マーチンゲール法、またの名を「パーレー法」です。マーチンゲール法とは逆に、勝ったときにベット額を上げていきます。小さな負けを重ねる代わりに、連勝したときにまとまった利益が残る形で、マーチンゲール法とは収支の振れ幅の向きが反対になります。
まとめ:マーチンゲール法は収支の振れ幅を変えるだけで、期待値は変えられない
マーチンゲール法は手順が非常にシンプルですぐに実践でき、小さな利益を高い頻度で確定させやすいベッティングシステムです。ただしそれは収支の振れ幅を付け替えているだけで、ハウスエッジ(控除率)も期待値も変わりません。連敗時には賭け金が急増し、資金かテーブル上限のどちらかで必ず行き詰まります。
これから実践するプレイヤーは、「理論上は負けない」という情報を鵜呑みにせず、何連敗まで耐えられる資金なのかを先に決めたうえで、使うかどうかを判断しましょう。
・当サイトの内容は、オンラインカジノや賭博行為が合法な国や地域に住む方を対象としています。
・サイト利用時には、免責事項が適用されます。
・オンラインカジノが違法な国や地域にお住まいの方は、このサイトを利用できません。