佐藤純の賭博回遊業  螻蛄街道まっしぐら

佐藤純の賭博回遊業  螻蛄街道まっしぐら

  2017年8月2日     佐藤純の賭博回遊業    体験談・日記・ブログ     コメントを書く(0)

佐藤純佐藤純

最近、賭博から離れてしまっていて、本来の俺の姿を忘れてしまいつつある。このままでは“ただの親父”に成り下がってしまうという危機感から、六本木のイモ洗い坂近辺の行きつけだった店を訪ねることにした。

久しぶりに賭博を楽しもうと心を躍らせていたのだが、店のシャッターは閉ざされており、出鼻をくじかれてしまった。張り紙には水道工事及び店内改装とかかれているが、すぐに検討はついた。恐らく摘発されたのだろう。

他の店は知らないので、手当たり次第に聞き込みをすることにした。最近の日本人の黒服は、話を聞こうにも口が堅く、警戒されるのが落ちだ。ターゲットを“少し肌の黒いガタイの宜しいお兄さん連中”に絞り、取材を開始する。

「どこか、お金をコインに変更して、帰りにそれ現金に出来る場所はある?」

昔はこれだけ言えば、大体察して案内をしてくれたのだが、今は取り締まりも厳しく成り、中々思うように情報が得られなくなった。地道に何人かに声を掛けたところで、一人の色黒のお兄さんが「俺が紹介するよ」と名乗り出た。

「手元幾ら?」

「10本」

「最低2番打つ事よ!後は負けても保障ないね。車代でない。オケ?」

片言の日本語で念押しされたが、頷くしかないだろう。「ユーマイフレンド!!」と、抱きつかんばかりのお兄さんのリアクションに若干引きつつも、大人しく付き従う。手を取られ案内されたのは、とても汚いビルの2階だった。

「いいから扉に立つよ!」

入り口にはカメラが付いていて、中から俺を観察し、入店させても問題ないか確認をさせているようだ。3分ほど待たされたところで鍵が開く音が聞こえた。黒いお兄さんを見ると、「ユーOK」と満面の笑みを浮かべて親指をたてている。

一緒に入店すると、彼は足早にカウンターに向かい、そこにいたスタッフとなにやらやり取りをしている。恐らく俺を紹介した手数料でももらっているのだろう。

俺はバカラテーブルに案内され、注意事項の書面の記入と会員証を発行してもらい、更に入金額の10万円を渡した。初回入金に対して、サビは50ドル。条件は張り切り専用、問答無用のノンネゴチップ。ここまで書けば分かってしまう方もいるだろうが、ここは所謂裏カジノである。厳重なチェックには相応の意味があるのだ。

チップを手に取り、まずはバカラテーブルに着席する。罫線を貰い予想を開始。バンカーからのプレーヤー2目落ち、このまま落ちると判断し、プレーヤーに50ドルたたきつける(あくまで“穏やかに”だ。小銭を張る人間は目立ってはいけないのだ)。場は圧倒的にバンカー人気、プレーヤーに張ったのは俺一人だ。大勢の気に俺は飲まれてしまうかもしれない。

プレーヤーのファーストカードは『9』俺の好物だ。バンカーは・・・・流石に焦らしやがる。出たのは『K』。これで俺がピクチャーを出したらディーラーも俺もウハウハなのだが、甘かった。出たのは『A』。つまり豚の完成だ。そして次の瞬間、俺は地獄に落ちた。バンカーに出やがったのは、『9』のカードだ。底辺から頂上に上がりやがるとは・・。

周りの賭人たちの表情も、カードが出るたびに変わりやがる。まあ最高頂点から、最底辺まで急降下したのだからしょうがない。

顔が熱くなるのを感じ、冷静さを失っているのは理解していたが、2回目にして300ドルをプレーヤーに置いてしまった。残高は700ドル、如何にかして勝たせてくれ。気合を込めてカードに息を吹きかけ気合を注入、ディーラーにカードオープンの指示を出す。

「プレーヤーオープンの指示がありますが、宜しいでしょうか?」

バンカーサイドの賭人に断りを入れ、許可が出た瞬間、ディーラーは簡単にカードを2枚オープンさせる(恐らくここまで5秒もかかっていなかったと思う)。

「こっちは300ドルの玉が消えるのに、簡単に開けてくれちゃって!」

プレーヤー側のカードは額縁が2枚。つまり豚だ。指示した俺が悪いのだが、恨み節も出る。ちなみにバンカーは圧倒的な強さだった。1枚目『4』からの2枚目『4』。ナチュラル8でプレーヤーの望みは断たれたのだ。

このままでは不味い!正常なメンタルを取り戻すために、離席をしてトイレに向かう。ゲームは進行されているが、構っちゃいられん。

顔を洗ってリフレッシュしたのだが、「万が一螻蛄になったら・・・」とネガティブなイメージしか湧き上がってこない。何度も負け続けることはあるが、確率だけで言えば2分の1で勝てるはずだ。そう自分を鼓舞し、最後の勝負に打ってでる。

手持ちのチップを、あえて細かいチップに変更してもらい、最後はプレーヤー側にオールインすることにした。小さいチップを上に下に、間に100ドルチップを噛ませてディーラーには見えないように。700ドルしかないのをディーラーは知っているので、小細工しても仕方ないのは十分判っているのだが、山積みにしたくなるのが人情だ。

カードをオープンするタイミングで、初回の場面を思い出してしまい、今トイレに行ったばかりなのに強烈な尿意が襲ってきた。緊張からだろうか?心なしか手も震えている。

ディーラーに離席の許可をもらい、ゲームは進行しても構わないと告げてトイレに駆け込む。後は皆さまのご想像通り、戻ったときテーブルにはチップが1枚も残っていない状態だった。

10万円が煙草1箱と、2杯の烏龍茶に化けてしまった瞬間である。

この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、インカジ(カジノカフェ)を奨励するものではありません。ネットカフェでのインカジ利用では摘発者が頻発しています。

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