仮想通貨のレンディングとは?|貸暗号資産の仕組み・リスクと始め方
仮想通貨(暗号資産)のレンディングは、自分が保有する仮想通貨を他人に貸し出す仕組みです。株でも同じような仕組みがあり、貸出期間に応じたインカムゲイン(利息収入)を得ることができます。
貸し出し中は特別な操作をしなくても条件どおりの利息を受け取れるため、保有している仮想通貨を活用したい投資家に利用されています。ただし、元本の保証はなく、価格変動や貸出先の破綻などのリスクもあるため、仕組みを理解してから始める必要があります。
仮想通貨のレンディング(貸暗号資産)とは

仮想通貨には価値が変わりやすいものが含まれ、それが取引で利益を得たい人にとって大きな魅力となっています。今と数分後、数十分後では大きく価値が違う可能性があるため、どれだけの量を取引するかで損益が変わるのも特徴です。
倍の量を取引すれば、利益も倍になる可能性があるためです。そのため他人に利子を払っても仮想通貨を借りたいという人も多く、それが仮想通貨のレンディング(貸暗号資産)の仕組みを作るもとになっています。
仮想通貨レンディングの仕組み
仮想通貨のレンディングは、仮想通貨事業者を通して行うのが一般的です。まず事業者が年率◯%などの条件を決め、一般の利用者を含めて仮想通貨を集めます。事業者は借りたい人に仮想通貨を貸し出し、その分の利子・手数料を受け取ります。
事業者は貸付期間満了時に貸し付けに参加した利用者に、規定の利息を支払うのが基本の流れです。個人間の取引では貸した仮想通貨が戻ってこない恐れもありますが、事業者を通すことでその心配は小さくなります。ただし、事業者自身が破綻した場合のリスクは残ります(後述)。
仮想通貨でレンディングをする3つのメリット

仮想通貨のレンディングには大きくわけて3つのメリットがあります。
貸し付けの手続きをすれば、貸出期間中は特別な操作をしなくても利息を受け取れるのが特徴です。利息収入は銀行預金よりもかなり高い水準であり、短期の貸し付け、長期の貸し付けなどさまざまなプランを用意する事業者も珍しくありません。まとまった資金がなくても始められるため、一般の利用者からも注目されています。
仮想通貨レンディングのメリット
- 銀行預金より遥かに高いインカムゲイン(利息収入)が得られる
- 貸し付け中は手間がかからないため初心者でも始めやすい
- 少額から利用できるサービスが多い
銀行預金より遥かに高いインカムゲイン(利息収入)が得られる
仮想通貨レンディングの利息水準は高く、期間や仮想通貨の種類によっては年率で10%以上になることもあります。特に保有する人が少ない仮想通貨で、取引で人気が高いものは利息が高くなる傾向があります。
これは取引所が保有する仮想通貨にも限りがあり、需要に対して供給が追い付かないためです。価格の変動が起こりやすい仮想通貨にリスクを感じる人もいるからこそ、貸し付けした際に得られる利息も大きくなっているのです。
貸し付け中は手間がかからないため初心者でも始めやすい
レンディングは貸し付け中にやることは特になく、手間がかからないことも魅力です。期間満了時には、貸した数量に利息を加えた仮想通貨が戻ってくるのが基本です。ただし、戻ってくるのは数量であり、その間に価格が下がれば円に換算した価値は減ります。元本の保証はなく、貸出先が破綻すれば戻ってこないおそれもあります。
申し込み自体も簡単で、初心者でも始めやすいのは魅力です。投資目的で仮想通貨を購入し長く保有する予定の場合、レンディングを使うメリットも大きくなります。
少額から利用できるサービスが多い
レンディングは一般の利用者を含めて、多くの人から仮想通貨を集めて貸し出しをする仕組みです。サービスの性質上、少額から申し込みができるケースが多く、1万円程度で始められるものもあります。
少額で始めることができるのは大きな強みで、お試しで始めることも簡単です。貸し付け期間も1週間程度の短期のもの、1年単位のものなど幅広く、選択肢が豊富なことも強みとなっています。
レンディングの注意点とデメリット

リスクのない運用はなく、レンディングにもデメリットがあります。仮想通貨は常に価格が変動するため、貸し付け中に一気に価格が上がることも、暴落することもあり得るのです。貸し付け期間中は取引が制限されるのが一般的で、途中解約、引き出しにも制限がかかりがちです。
また、レンディングを扱う事業者(取引所)の破綻、倒産などのリスクに巻き込まれる可能性もあります。しっかりとリスクを知ったうえで、利用するか考えることも大切です。
仮想通貨レンディングのデメリット
- 貸出期間中の途中解約・引き出しができない制限
- 貸出先(取引所)の破綻・倒産リスク
- 貸し付けている仮想通貨の価格変動リスク
貸出期間中の途中解約・引き出しができない制限
仮想通貨のレンディングは、途中解約や引き出しができない場合があります。急にお金が必要になって現金化しようとしても、期間満了まで全く動かせなくなるリスクがあるのです。
また、途中解約の場合は違約金や手数料がかかるケースもあります。利回りが高いレンディングほど制限が大きい傾向があるため、最初に確認することは大切です。逆に、利回りが低い代わり、解約などの手数料がかからないサービスも存在します。
貸出先(取引所)の破綻・倒産リスク
仮想通貨の貸出先は仮想通貨事業者、一般的には取引所になります。取引所が破綻・倒産すれば、当然巻き込まれることになります。過去に取引所の破綻・倒産で預け入れた仮想通貨が戻ってこないといった事件があり、多くの人が仮想通貨にリスクを感じる理由になっています。
国内取引所は金融庁・財務局の登録を受け、監督のもとで運営されています。ただし、貸し出した仮想通貨は取引所の分別管理の対象外になるのが一般的で、取引所が破綻すれば戻ってこないおそれがあります。登録を受けていてもリスクはゼロではないため、取引所の経営状況や信頼性を確かめておく必要があります。
貸し付けている仮想通貨の価格変動リスク
仮想通貨は貸し付けをしている間も価格の変動は起こるため、高くなったときに売り、安くなったときに買いなおすといったことが難しくなります。特に新興の仮想通貨を購入し、貸し出しする場合は注意が必要です。
過去には仮想通貨にセキュリティ上の欠陥が見つかり、価格が暴落する、取引自体ができなくなるということもあったからです。リスクの大きさは利率の高さにも織り込まれていて、信頼性の高いビットコイン(BTC)などは利息も控えめになっています。
レンディングのリスクを抑える方法|分散運用と信頼性の高い取引所選び
レンディングは非常に魅力的な仕組みである一方で、リスクも存在します。
分散運用でリスクを減らすのも一般的な対策で、取引所の破綻や倒産、特定の仮想通貨の暴落に対する対策ができます。どれか1つで損失が出ても、ほかの取引所や銘柄で得た利息で損失を一部補える可能性があるからです。
国内取引所は金融庁・財務局の登録を受けており、レンディングを提供する取引所も複数あります。
レンディングにおすすめの取引所を比較・サービス紹介
仮想通貨のレンディングをするのであれば、国内大手取引所が基本になってきます。海外取引所は利率が高い代わりに、国内で登録を受けていないことが多く、トラブルが起きたときに国内の制度による保護を受けにくいからです。
国内取引所のレンディングは、募集の条件(年率・期間・途中解約の可否)が取引所ごとに違います。次の4社の条件を比べると、自分の目的に合うサービスを選びやすくなります。
SBI VCトレード

| 取引所の特徴 | 大手グループの取引所でレンディング対応の仮想通貨が多い |
|---|---|
| 利用できる 通貨の種類 |
BTC、ETH、XRP、LTC、BCH、DOT、LINK、ADA、DOGE、XLM、XTZ、SOL、AVAX、 MATIC、FLR、OAS、XDC、SHIB、DAI、ATOM、APT、HBAR、ZPG、NEAR、ALGO、 APE、AXS、BAT、CHZ、ETC、MKR、OMG、SAND、TRX ※34種類 |
| 貸し出し期間 | 7日間〜28日間 |
| 自動更新 | なし |
| 最小・最大 取引数量 |
0.01BTC〜 |
| 金利 | 過去最大年率20% |
| 取引手数料 | メイカー −0.01% テイカー 0.05% ※指値注文約定はすべてメイカー手数料を適用 |
| 仮想通貨の 入出金手数料 |
無料 |
SBIホールディングスが運営する取引所で、取引所で取引可能な仮想通貨36種類中、34種類のレンディングができます。取引所での仮想通貨の取引にのみに手数料がかかり、口座の開設や維持費、入出金手数料、レンディングの手数料は無料となっています。
1週間から4週間の短期のレンディングが基本で、レンディングの募集は不定期です。契約の自動更新がなく、途中解約もできないため、短期で運用したい人向けとなっています。
GMOコイン

| 取引所の特徴 | 大手グループの取引所でレンディングでは高い年率を実現 |
|---|---|
| 利用できる 通貨の種類 |
【スタンダード】BTC、ETH、BCH、LTC、XRP、XLM、XTZ、DOT、ATOM、ADA、 DAI、LINK、FCR、DOGE、SOL、ASTR、FIL、SAND、CHZ、AVAX、NAC ※21種類 【プレミアム】BTC、ETH、XRP ※3種類 |
| 貸し出し期間 | 1か月〜3か月 |
| 自動更新 | なし |
| 最小・最大 取引数量 |
0.1 BTC〜100 BTC/月 |
| 金利 | 【スタンダード】最大10% 【プレミアム】15%〜(条件付き) |
| 取引手数料 | 現物取引 メイカー −0.01% テイカー 0.05% ※ビットコインの場合 |
| 仮想通貨の 入出金手数料 |
無料 |
GMOグループの取引所で、2つの貸し付けプランがあります。スタンダードは最大年率10%、プレミアムは年率15%以上(条件付き)となっています。貸出期間は1か月〜3か月で、積極的にレンディングをしたい人向けです。
プレミアムは大口の貸し付けをしたい人向けで日本円の証拠金が必要になるものの、年率15%以上と高い利率が特徴です。スタンダードのみ途中解約が可能ですが、10%の解約手数料がかかります。
コインチェック(Coincheck)

| 取引所の特徴 | 国内仮想通貨市場を代表する大手取引所 |
|---|---|
| 利用できる 通貨の種類 |
BTC、XRP、ETH、BCH、XEM、LSK、LTC、ETC、XLM、MONA、QTUM、BAT、IOST、 ENJ、SAND、DOT、DOGE、FNCT、CHZ、LINK、DAI、IMX、APE、MATIC、AXS、WBTC、 AVAX、SHIB、BRIL、BC、PEPE、MASK、MANA、GRT、XYM ※35種類 |
| 貸し出し期間 | 2週間〜1年間 |
| 自動更新 | あり |
| 最小・最大 取引数量 |
1万円〜 |
| 金利 | 14日⇒年率1% 30日⇒年率2% 90日⇒年率3% 185日⇒年率4% 365日⇒年率5% |
| 取引手数料 | 無料 ※ビットコインの場合 |
| 仮想通貨の 入出金手数料 |
入金・無料 出金・0.001BTC ※ビットコインの場合。仮想通貨ごとに異なる。コインチェックの利用者間の送金は無料 |
国内の仮想通貨取引所を代表する大手で、レンディングも分かりやすく作られています。1万円相当の仮想通貨を、自分の好みの利率、期間預ければ利息を受け取れる仕組みです。
期間が満了すると自動で再貸し付けをする仕組みがあり、契約後は放っておきたい人に向いています。ただし、年率が高いコースは定員で申請が通らないこともある点に注意が必要です。
ビットバンク(bitbank)

| 取引所の特徴 | 国内最大のアルトコイン取引量で全通貨がレンディング対象 |
|---|---|
| 利用できる 通貨の種類 |
BTC、XRP、LTC、ETH、MONA、BCC、XLM、QTUM、BAT、OMG、XYM、LINK、MKR、 BOBA、ENJ、POL、DOT、DOGE、ASTR、ADA、AVAX、AXS、FLR、SAND、APE、GALA、 CHZ、OAS、MANA、GRT、RENDER、BNB、ARB、OP、DAI、KLAY、IMX、MASK、 CYBER、SOL、TRX、LPT、ATOM、SUI ※44種類 |
| 貸し出し期間 | 1年間 |
| 自動更新 | なし |
| 最小・最大 取引数量 |
毎月募集時に公開 |
| 金利 | 最大5% |
| 取引手数料 | 現物 メイカー -0.02%、テイカー 0.12% |
| 仮想通貨の 入出金手数料 |
入金・無料 送金・0.0006 BTC ※ビットコインの場合 |
取り扱うアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)の種類が豊富で、その取引量は日本最大レベルとなっています。また、取り扱い仮想通貨のすべてがレンディング対象で、貸出期間も1年のみと分かりやすくなっています。
毎月1日から月末までレンディングの募集内容が公表されるため、自分の好みや保有通貨に合わせて選べるのが特徴です。途中解約も可能ですが、5%の手数料がかかります。
仮想通貨レンディングの始め方
仮想通貨レンディングを始めたいと思ったときは、まず取引所の口座開設から始める必要があります。仮想通貨を持っていなければ貸し出しもできないため、仮想通貨の購入や、取引所への送金もセットになってきます。
具体的な始め方は、次の3つのステップです。
- レンディングに対応している取引所の口座開設
- 貸出したい銘柄を選択
- 貸出期間を決める
ステップ①レンディングに対応している取引所の口座開設
取引所によってレンディングの利率や貸し付け期間、対象となる仮想通貨に違いがあります。貸し付け内容が自動更新されるかにも違いがあるため、自分が納得できる内容の取引所に口座を開設する必要があります。
また、取引所の口座開設には顔写真付きの身分証明書が求められるのが一般的です。必要書類は取引所で違いが出る部分があるため、必要なものを確認してから申し込むのをおすすめします。
ステップ②貸出したい銘柄を選択
仮想通貨のレンディングは、銘柄によって年率が大きく異なります。流通量や取引の活発さで年率が決まる仕組みで、新興の仮想通貨は年率も高くなる傾向があります。仮想通貨ごとに価格の変動しやすさも変わってくるため、利息を増やしたい場合は銘柄選びも重要です。
取引所によって購入できる仮想通貨にも違いがあるため、利率などを見て銘柄を決め、取引所で購入してすぐにレンディングに申し込むという方法もあります。
ステップ③貸出期間を決める
多くの仮想通貨レンディングは途中解約ができないだけでなく、解約ができても手数料がとられるのが一般的です。貸し出し中は自分が仮想通貨を自由に使えなくなります。リスクを考えて貸し出し期間を決めることは大切です。
また、レンディングの募集が不定期、あるいは銘柄を限定して募集を行う取引所も珍しくありません。人気の高いレンディングはキャンセル待ちになることもあるため、余裕をもって申し込むことや、ダメだった場合は次のレンディングを考える柔軟さも大切です。
仮想通貨のレンディング(貸暗号資産)でよくある質問
仮想通貨のレンディングについて、初心者から寄せられることの多い質問をまとめました。
- 仮想通貨でレンディングをして利益を得た場合に税金はかかりますか?
-
仮想通貨のレンディングで得た利益には税金がかかります。受け取った利息や報酬は「雑所得」として扱われ、受取時点の時価を基準に課税されます。給与所得者の場合、給与以外の所得(仮想通貨の利益を含む)が年間20万円を超えると、原則として確定申告が必要です(2026年10月時点)。なお、暗号資産の申告分離課税(税率20%)は、2028年1月1日以後の国内業者を通じた売買などに適用される見込みですが、レンディングの報酬のような売買以外の所得の扱いは決まっていません。また、報酬として得た仮想通貨を後で売却した際の利益も別途課税される場合があります。
- レンディングをする際に高金利で貸し出すためのコツはありますか?
-
金利は仮想通貨の知名度で大きく変わり、誰もが知っている仮想通貨は金利も下がりがちです。ビットコインなど有名な仮想通貨でレンディングをしたい場合、高い金利の募集は争奪戦になることもあります。取引所の募集周期を見て、募集初めに応募できるように備えておくことが重要です。
また、募集が不定期の取引所の場合、こまめにチェックするのもおすすめです。マイナーな仮想通貨は金利が高くなる代わり、募集が少ないこと、すぐに処分できないリスクに注意が必要になります。
- 仮想通貨初心者でもレンディングできますか?
-
仮想通貨初心者でもレンディングは可能で、貸し出しの手続きをすれば、期間中は特別な操作をしなくても利息を受け取れます。ただし、元本の保証はありません。手間を減らしたい場合は常にレンディングの募集があり、貸し付けプランが豊富なところがおすすめです。
取引所の中でもコインチェックは特に初心者向けで、レンディングの募集が豊富かつ1万円相当の仮想通貨から応募できる分かりやすさがあります。金利を追求するならほかのおすすめ取引所と比較し、募集期間とセットで決めると後悔も少なくなります。
まとめ:レンディングは利息を得られる一方で元本の保証はなく、取引所選びと分散が欠かせない
仮想通貨レンディングは、長期間使う予定がない仮想通貨がある場合に検討できるサービスです。手続きをすれば、貸出期間中は条件に応じた利息を受け取れます。ただし、元本の保証はなく、価格の下落や取引所の破綻で損失が出ることもあります。
また、募集内容や取り扱う仮想通貨には取引所で差があるため、取引所選びも重要になってきます。途中解約ができない契約が多く、解約できても手数料が高くなりがちな点にも注意が必要です。取引所や銘柄を分散するなど、リスクを抑える工夫も欠かせません。
※本記事は仮想通貨・NFTに関する情報の提供を目的としたもので、特定の銘柄・サービスへの投資を勧誘するものではありません。価格は大きく変動し、元本を失うおそれがあります。投資の判断はご自身で行ってください。
・当サイトの内容は、オンラインカジノや賭博行為が合法な国や地域に住む方を対象としています。
・サイト利用時には、免責事項が適用されます。
・オンラインカジノが違法な国や地域にお住まいの方は、このサイトを利用できません。