オンラインカジノ依存症のサインと対策|やめられない原因と相談先
日本にも、ギャンブルをやめたくてもやめられない「ギャンブル依存症」の人が多くいると推計されています。パチンコ・パチスロや、競馬・競艇といった公営ギャンブルなど、ギャンブルに触れる機会が身近にあることも一因と考えられます。
これはオンラインカジノも例外ではなく、生活に支障を来す人もいます。以下では、オンラインカジノで依存症になりやすい原因と、予防・対処の方法、相談先をまとめます。
この記事のまとめ
- 24時間プレイでき、賭け金も高く設定できるため、ギャンブル依存症になりやすいリスクがある
- 依存しているかもしれないと思ったら、チェックリストで状態を確かめ、危険信号を見落とさない
- 依存症かもしれないと思ったら「ギャンブルを一切断つ」ことも視野に入れ、精神保健福祉センターや医療機関に相談する

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オンラインカジノに依存してしまう理由

オンラインカジノには、ほかのギャンブルにはない手軽さがあります。その手軽さが、依存を起こしやすい原因にもなっています。
オンラインカジノは24時間いつでもプレイできる
オンラインカジノは24時間プレイできます。パチンコホールには営業時間があり、競馬や競輪も1日のレース数が決まっていますが、オンラインカジノは時間を問わず続けてプレイできるため、のめり込みやすくなります。
特にプレイヤー同士で戦う「トーナメント」や、その他にも長時間プレイすることがお得になるプロモーションなどがある場合、睡眠を削ってでもカジノをプレイしてしまうことで依存症を起こしやすくなると言えます。
ベット額を自分で高く設定できる
「万枚」がステータスのパチスロはベット額にある程度上限が定められているのに対し、オンラインカジノはベット額を自分で決めることができます。たとえばスロットを「1回転=100ドル」で回すことも、バカラを「1回=1万ドル」で遊ぶこともできるため、1日で数百万円単位のお金が動くこともあります。
大きく勝つ可能性があると思うと、負けを取り返そうとしてベット額を増やし、負け額がさらに増える、という悪循環にはまりやすくなります。その結果、生活に支障を来すほどのお金を使ってしまう問題も起きます。
クレジットカードで簡単に入金できる
原則として、パチンコ店ではクレジットカードを使用して入金はできません。しかしオンラインカジノはクレジットカードで簡単に入金できます。そのため、負けが込むとやめるタイミングを失い、限度額いっぱいまでお金を使ってしまうこともあります。
最近はカジノへの入金を拒否するカード会社もありますが、カードで入金できる環境があると、手元の現金以上のお金を使ってしまいやすくなります。
ギャンブル依存症になりやすい人の特徴
ギャンブル依存症になりやすいとされる特徴には、次のようなものがあります。
- 負けず嫌い
- 他に趣味がない
- 家族がギャンブルをしていた
- ビギナーズラックで大勝ちした
- 金銭的問題を抱えている
- 人に相談できない
- 友達がいない
- 仕事や家庭など環境に嫌なことがある
ギャンブルを日常的にする環境があり、ギャンブル以外に興味を持てない人は、依存症になりやすいとされています。
ギャンブル依存症のサインと症状
ギャンブルに依存していると考えられるサインや症状には、次のようなものがあります。
- 時間を忘れてのめり込んでしまう
- 賭ける金額が次第に上がっていく
- やめようと思っても上手くいかない
- 負けたお金を取り返そうとする
- 周りの人たちに嘘をついてしまう
- 恋人と喧嘩になって別れに発展した
- 稼いだお金をほとんど使ってしまっている
- プラスの状態になっても止められない
- オンラインカジノのために借金をした
- 常にギャンブルのことばかり考えてしまう
1つでも心当たりがある場合は、依存症が始まっているかもしれません。後述のチェックリストで状態を確かめてください。
依存症になった場合の悪影響
ギャンブル依存症になると、自分だけでなく周りにも影響が及びます。主な悪影響は次のとおりです。
- 家族・友人・恋人など周りとの関係が悪化する
- 他の精神疾患や依存症も重複する可能性が高い
- 多額の借金を抱えてしまう
- 窃盗などの犯罪に手を染める可能性がある
ギャンブル依存症は、治療や支援を受けられる病気です。周りに迷惑をかけ、自分自身も大きく傷付いてしまう前に、専門機関への相談を検討してください。
ギャンブル依存症チェックリスト
以下は、ギャンブル依存症の自己チェックに使われている20の質問です。7個以上当てはまる場合は、専門機関への相談を検討する目安になります。
- ギャンブルのために仕事や学業がおろそかになることがありましたか?
- ギャンブルのために家庭が不幸になることがありましたか?
- ギャンブルのために評判が悪くなることがありましたか?
- ギャンブルをした後で自責の念を感じることがありましたか?
- 借金を払うためのお金を工面するためや、お金に困っているときに何とかしようとしてギャンブルをすることがありましたか?
- ギャンブルのために意欲や能率が落ちることがありましたか?
- 負けた後で、すぐにまたやって、負けを取り戻さなければと思うことがありましたか?
- 勝った後で、すぐにまたやって、もっと勝ちたいという強い欲求を感じることがありましたか?
- 一文無しになるまでギャンブルをすることがよくありましたか?
- ギャンブルの資金を作るために借金をすることがありましたか?
- ギャンブルの資金を作るために、自分や家族のものを売ることがありましたか?
- 正常な支払いのために「ギャンブルの元手」を使うのを渋ることがありましたか?
- ギャンブルのために家族の幸せをかえりみないようになることがありましたか?
- 予定していたよりも長くギャンブルをしてしまうことがありましたか?
- 悩みやトラブルから逃げようとしてギャンブルをすることがありましたか?
- ギャンブルの資金を工面するために法律に触れることをしたとか、しようと考えることがありましたか?
- ギャンブルのために不眠になることがありましたか?
- 口論や失望や欲求不満のためにギャンブルをしたいという衝動にかられたことがありましたか?
- 良いことがあると2・3時間ギャンブルをして祝おうという欲求がおきることがありましたか?
- ギャンブルが原因で自殺しようと考えることがありましたか?
7つ以上当てはまった場合は1人で抱え込まず、後述の相談先に相談してください。
引用元:【シリーズ 依存症】ギャンブル依存症チェックリスト(NHKの記事:現在は公開終了)
ギャンブル依存症の対策と予防
人は多かれ少なかれ何かに依存してしまうものですが、ギャンブル依存症は時間もお金も奪い、生活を立て直すのが難しくなります。放置せず、早めに対策してください。
オンラインカジノの自己制限機能を使う
多くのオンラインカジノでは、責任あるギャンブルの一環として「自己制限」機能が設けられています。これはプレイヤー自身が一定期間の「最大入金額」や「ログイン時間」などを規制することができる機能で、「自己除外(一定期間アカウントを凍結すること)」機能が使えるカジノも多いです。
最近遊び過ぎていると感じたら、自己制限機能でストッパーをかけましょう。制限を緩める変更がすぐには反映されない(一定の待機期間がある)カジノもあります。
他に熱中できる趣味を持つ
「暇なときはずっとギャンブルをしている」という人は、ギャンブル依存症になりやすい傾向があります。ギャンブルのほかに熱中できる趣味を見つけることは、依存症の克服の助けになります。「ギャンブル以外は楽しくない」という人も、ほかのことで時間を過ごすうちに楽しさに気づくことがあります。
たとえば映画鑑賞、読書、食べ歩き、音楽鑑賞など、何でも構いません。体を動かしたい場合はボルダリングやマウンテンバイク、アウトドアなら釣りやキャンプ、旅行もあります。複数の趣味を持つと、ギャンブルに向かう時間を減らしやすくなります。
生活スタイルを見直す
不規則な生活リズムを送っていると、外に出ることが億劫になりやすくなります。家でできる趣味も増えましたが、ギャンブル依存症の人は「家で手軽にできる趣味」としてオンラインカジノを選んでいることもあります。規則正しい生活を送り、心身ともにリラックスできる時間を作ることも、依存症を克服する方法の一つです。
資金管理を徹底する
たとえば「今日は100ドル使ったらやめる」と決めても、100ドルを使い切ったときに追加で入金しない自信はありますか。負けた直後は、取り返そうとして入金したくなりがちです。
確実に守れる自信がなければ、物理的に資金管理を徹底するのがおすすめです。まずは、給料が出たら支払うべきお金を計算して、支払い用の口座に先に振り込んでおきましょう。ネット銀行には、毎月指定した日に自動で振込みや引き落としをしてくれるサービスもあるので、やりやすい方法を探してみてください。
家族に資金を管理してもらう
自分で資金を管理するのが難しい場合は、家族に資金を管理してもらうのもおすすめです。ただし家族には大きな負担がかかるので、無理に頼むのは避けましょう。
たとえば通帳を管理してもらう、もしくは家計簿アプリなどを使ってすべての入出金を見てもらうなど、第三者に管理してもらうことで抑止力になります。
入金にはデビットカードか銀行送金を使う
貯蓄があまりなく、「クレジットカードでつい入金してしまう」という場合は、持っている現金以上を使わないよう、デビットカードや銀行送金で入金するという手もあります。
貯金に手を出してしまいそうな場合は、別にカジノ用の銀行口座を作って、そこからしか入金しないようにしましょう。給料を使ってしまう場合は「自動積み立て」を利用し、物理的にカジノで使えるお金が残らないようにするのが理想です。
ギャンブル依存症になってしまった場合の対処法
予防をしていても、ギャンブル依存症になることはあります。自分で依存症かもしれないと感じた場合や、周りの人から指摘された場合の対処法は次のとおりです。
基本的には依存症となってしまった場合はギャンブルと上手く付き合うというよりも、ギャンブルを「一切断つ」必要があることは頭に入れておいてください。
オンラインカジノから退会する
まずはオンラインカジノから退会しましょう。多くのオンラインカジノでは、サポートに「退会したい」と伝えると、アカウントの凍結(閉鎖)手続きを行ってくれます。その際は退会理由を聞かれるので、「ギャンブル依存症の克服のため」と正直に伝えてください。
通常の凍結はプレイヤーの申し出で再開できることがありますが、依存症を理由に退会・自己除外した場合は、「責任あるギャンブル」の規約に基づいて、一定期間または無期限で再開できない扱いにしているカジノが多くあります。ただし、ほかのオンラインカジノには新しく登録できてしまうため、次の資金面の対策もあわせて行ってください。
クレジットカードをすべて解約する
クレジットカードの「ショッピング枠」は、未来の自分が支払うという意味では「借金」にあたります。今持っているお金でやりくりできない場合は、クレジットカードをすべて解約するほうが安全です。また、後払いのサービスも使わないようにしましょう。
借金をしている場合は債務整理を考える
「ギャンブルの借金で返済が追いつかない」「督促の連絡が止まらない」といった状態なら、債務整理を検討してください。債務整理には、将来の利息のカットなどを貸金業者と交渉する「任意整理」、裁判所の手続きで借金を減額して返済する「個人再生」、裁判所に免責を認められると返済義務がなくなる「自己破産」などがあります。
ギャンブルによる借金は、自己破産で免責が認められない事由(免責不許可事由)にあたりますが、事情によっては裁判所の裁量で免責が認められることもあります。どの手続きが使えるかは状況によって違うため、弁護士・司法書士に相談してください。相談先が分からない場合は、日本司法支援センター(法テラス)にも問い合わせられます(法テラス・サポートダイヤル:0570-078374)。
ギャンブル依存症対策の専門機関や医療機関に相談する
ギャンブル等依存症の相談は、各都道府県・政令指定都市の精神保健福祉センターで受けられます。治療を行う依存症専門医療機関も全国にあります。本人だけでなく、家族も相談できます。
地域の相談窓口と医療機関は、依存症対策全国センター(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター)の全国の相談窓口・医療機関を探すで調べられます。
家族や友人の立場で悩んでいる場合は、ギャンブル依存症の家族・友人のための自助グループ「ギャマノン」(一般社団法人ギャマノン日本サービスオフィス)もあります。
まとめ:依存症のサインに気づいたら早めに専門機関へ相談する
オンラインカジノは、24時間いつでもどこでも遊べるため、依存症になりやすい性質があります。遊ぶ場合も、生活費など必要なお金を使うことがないようにしてください。「ギャンブル依存症かもしれない」と感じたら、精神保健福祉センターや依存症専門医療機関に相談してください。借金の問題は、弁護士・司法書士や法テラスに相談できます。
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