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インカジとは?|客も逮捕される理由と罪・オンカジとの違い・摘発事例

「インカジ(インターネットカジノ店)」とは、店舗に設置されたパソコンからインターネットを通じてカジノゲームを遊ばせ、勝った分をその場で現金で払い戻す店舗のことです。

「店舗で遊ぶインカジなら安心」と考える人もいますが、インカジは国内の店舗で賭博をさせる違法な営業です。店舗の運営者だけでなく、遊んでいた客も摘発されています。

この記事で分かること

  • インカジは国内で違法に運営されている賭博店
  • 店内に設置されているPCからオンラインカジノに接続してプレイできる
  • インカジは利用するだけで違法行為

この記事はおよそ 11分 で読むことができます。

インカジ(インターネットカジノ店)とは

繁華街を歩いていると、「ギャンブルいかがですか」といったキャッチに声をかけられることがあります。これはインカジへの客引きで、国内の店舗でカジノゲームを遊ばせる営業です。

しかし、インカジの利用は違法です。

インカジは国内で運営されている違法賭博施設

インカジは国内で運営されている違法賭博施設

インカジは、日本国内で運営されている違法の賭博施設です。一般的なインカジでは、店舗に設置されたパソコンからオンラインカジノをプレイします。

現金を店舗に渡すと、その現金が自動的にカジノチップになってパソコン内のアカウントに入金され、バカラやルーレットなどのカジノゲームがプレイできるようになります。プレイ終了後、勝敗に応じてその場で払い戻しが行われるという仕組みです。

また規模が大きい店舗の場合、人間のディーラーがルーレットやバカラなどのゲームを進行し、実際にチップを受け渡す店舗もあります。このような店舗は「闇カジノ(裏カジノ)」と呼ばれています。

インカジも闇カジノも日本国内で賭博が成立していることから、明確に違法となります。

インカジはどこにある?

インカジは堂々と看板を出して運営されているわけではありません。インターネットカフェのような形態をしており、警察などに見つからないよう目立たない路地裏や雑居ビルなどでひっそりと営業されています。

そのため外から見つけることはほとんどできず、繁華街のキャッチや知人の紹介を通じて客を集めています。

警察に見つかるのを防ぐため、入店時に顔写真を撮影されたり、身分証の提示を求められたりすることもあります。プライバシーポリシーなどはないため、顔写真や身分証の情報が不正に利用されるおそれもあります。

オンカジや闇カジノ・闇スロットとは違うのか

オンカジや闇カジノ・闇スロットとは違うのか

インカジと、よく混同されがちなオンラインカジノ(オンカジ)や闇カジノ・闇スロットは、運営の形態が異なります。

インカジは日本国内に店舗を構え、客と直接現金をやり取りする賭博店です。オンカジは、海外の事業者が所在国のライセンスを取得して運営しているサイトを指します。

また、闇カジノや闇スロットもインカジと同じく「非合法な賭博場」です。看板を出さず、会員制を装って摘発を逃れようとする営業形態という点で共通しています。

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インカジとオンカジの違いを比較

比較 インカジ オンカジ
運営場所 日本の雑居ビルやマンションの一室など 外国(マルタ、イギリス、キュラソーなど)
入出金の相手 国内の店舗(現金で直接やり取り) 海外の運営事業者
運営元 暴力団・反社会的勢力の関与が報道されている 所在国のライセンスを取得した事業者
ゲームの公正性 確かめる手段がない ライセンスの条件として第三者機関の検証を受けている

インカジや闇カジノの一番の問題は、運営に暴力団や半グレなどの反社会的勢力が関わっている例が多く報道されていることです。違法に営業している店舗が、ゲームで不正をしないとは言い切れません。

また、勝った分の賞金がきちんと支払われる保証もありません。仮に支払われたとしても、逮捕されるリスクがある以上、インカジで遊ぶ理由はありません。

一方、オンカジはマルタ・イギリス・キュラソーなど所在国・地域の規制当局が発行するライセンスのもとで運営されており、ゲームの公正性について第三者機関による検証を受けています。

なぜインカジは逮捕されるのか?理由と罪状

インカジが逮捕される理由

インカジが逮捕される理由

インカジが国内で摘発され、運営者や利用者が逮捕される理由は、日本の法律が賭博行為を厳格に禁じているためです。

刑法185条の賭博罪は、偶然の勝敗により財物を賭ける行為を違法と定めています。インカジの最大の問題点は、日本国内に店舗という物理的な拠点を構え、そこで客が現金をチップに変えて直接賭けを行っている点です。

「国内に賭博の場が存在し、そこで賭けが行われている」という事実が、賭博罪で摘発される根拠になります。

たとえ隠れ家的な店舗でも、実態としてカジノゲームを提供し、現金を動かしていれば摘発の対象となります。「店が営業しているから安全」という認識は危険です。警察が踏み込めば、その場で現行犯逮捕されることがあります。

逮捕された場合に問われる罪

インカジで利用されるのは一般的なオンラインカジノです。プレイヤーは店側にお金を支払うことで、カジノチップが入金され遊べるようになります。そしてオンラインカジノをプレイし、その結果によって払い戻しが行われます。

つまり、問題は「入出金が国内で行われている」ということです。

ここでいう胴元(親)というのはオンラインカジノではなく日本国内にあるインカジですから、日本国内で賭けが成立しているということになります。そのため賭博罪が成立する、というわけです。インカジが警察に見つかった場合、警察は営業しているタイミングを見計らって強制捜査を行います。

インカジで逮捕された場合に問われる罪は、主に下記の3つです。

刑法185条:単純賭博罪

まず、インカジでプレイしていた客は、刑法185条の「単純賭博罪」に問われます。単純賭博罪は、賭博をした人物に対して適用される罪で、50万円以下の罰金又は科料が科されます。

刑法186条 第1項:常習賭博罪

続いて「常習賭博罪」とは、1回だけ賭けたというわけではなく、何度も賭博を行っており常習性がある客に対して適用される罪で、3年以下の拘禁刑が科されます。

インカジで1回捕まっただけで常習賭博罪が適用されるとは限りませんが、捕まったのが初めてでも、常習的に賭博をしていたと認められれば常習賭博罪が適用されることがあります。

刑法186条 第2項:賭博場開張等図利罪

「賭博場開張等図利罪」とは、賭博場(ここではインカジのこと)を開くことで利益を得ようとした場合に成立する犯罪です。刑事罰としては3月以上5年以下の拘禁刑が科されます。

この犯罪については、利益を得ることを「図った」時点で刑罰が適用されます。実際に財産的利益を得たか、もしくは賭博が行われたかどうかは関係なく、賭博場を開いた時点で罪に問われることになります。

摘発されると「店と客」の両方が捕まる

インカジで遊んでいるときに警察が踏み込み、その場で摘発されることがあります。

これまで見てきたとおり、インカジが摘発を受けると、店側だけではなく客側も逮捕されます。もちろん店側のほうが基本的に罪は重くなりますが、単純賭博罪で罰金を支払った場合でもこれは有罪判決なので「前科」という扱いになります。

前科があることが会社や学校に伝わると、解雇や退学の理由になることがあります。さらに常習賭博罪が適用されると、拘禁刑が科されることもあります。

さらに、インカジで現行犯逮捕されなかった場合でも、警察は店舗の摘発時に顧客データを押収するので、そのデータから身元が割れれば取り調べを受けるかもしれません。インカジは1回でも行ったら逮捕に近づく場所である、ということを理解しておきましょう。

インカジの運営や利用で摘発された事例

インカジの摘発は近年も続いています。オンラインカジノを使って日本国内で客に賭けを行わせたインカジは、令和4年だけでも10件摘発されています(警察庁ホームページより)。

2024年4月|大阪市生野区新今里のインターネットカジノ店

大阪市生野区にあるインターネットカジノ店が摘発され、店の実質経営者ら10人が逮捕されました。

摘発されたのは大阪市生野区新今里のインターネットカジノ店「BAN」です。

警察はおととし5月からことし1月までの間、インターネットに接続したパソコンを使って、客に金を賭けさせた常習賭博の疑いなどで店の実質経営者の男A(42)ら10人を逮捕しました。

引用元:【速報】ネットカジノ「BAN」の実質経営者ら逮捕 売上1億円超 背後に「トクリュウ」の指示役か(現在は公開終了)

2024年4月、大阪市にあるインカジ店が摘発され、店の経営者が逮捕されました。

店は1億円を超える売り上げがあり、その背後には「匿名・流動型犯罪グループ」の指示役がいたとみられると報道されています。これは、従来の反社会的勢力と異なり、SNSで「闇バイト」を募集し流動的に犯罪を行うグループのことを指します。

インカジの運営に携わると、インカジで遊ぶ以上に重い罪に問われるため、闇バイトの誘いには乗らないでください。また、その場にいた客5人も現行犯で逮捕されているので、運営側としても客としても、インカジには関わらないようにしてください。

2023年3月|大阪市北区西天満のネットカジノ店

テナントビルに開いた賭博場で客にバカラ賭博をさせて利益を得ていたとして、大阪府警保安課は1日、賭博開帳図利容疑で、経営者の男B(41)を逮捕したと発表した。容疑を認めているという。店には隠し部屋や隠し階段が設置されていたといい、同課が営業実態の解明を進める。

引用元:ビルに隠し扉や隠し階段 大阪ミナミの闇カジノ摘発、31人を逮捕

2023年3月、大阪市にある闇カジノが摘発されました。

この店舗は雑居ビルの一室にあるバカラの闇カジノで、摘発時に店にいた従業員・客の計31人が逮捕されたと報道されています。店には隠し部屋や隠し階段が設置されており、一部の客は階段を使って逃げたとみられています。

このように、インカジが摘発されると、客も従業員も逮捕の対象になります。仮に不起訴になったとしても勾留される間に懲戒を受ける可能性もあるので、キャッチに「ギャンブルどうですか?」など言われても近づかないようにしてください。

2023年2月|東京・歌舞伎町のインターネットカジノ店

東京・歌舞伎町のビルで違法なインターネットカジノ店を営んだとして、警視庁と福岡県警の共同捜査本部は、カジノ店店長の男C(44)ら39~55歳の男8人を常習賭博容疑で現行犯逮捕し、1日発表した。捜査本部は、この店が営業を始めた2005年11月以降、総額500億円近くを売り上げた国内最大規模のネットカジノ店だったとみて、実態の解明を進める。

引用元:歌舞伎町のカジノ店摘発 「国内最大規模」500億円売り上げか

2023年2月に摘発された新宿・歌舞伎町のインカジは、2005年11月の開業以降、総額500億円近くを売り上げた国内最大規模の店舗だったと報道されています。

この店の売り上げをめぐって福岡のマンションで監禁致死の事件が起きたこともあり、暴力団の資金源になっていたとみて警察が調べを進めていると報道されました。

インカジは犯罪に巻き込まれる危険性がある

インカジは犯罪に巻き込まれる危険性がある

インカジには、逮捕されるリスクのほかにも危険があります。運営に暴力団や半グレなどの組織が関わっている例が報道されており、客が勝っても、公正な勝負や支払いが行われる保証はありません。

リスク①イカサマやぼったくりの可能性

インカジでは、ゲームの結果そのものは接続先のオンラインカジノで決まりますが、店舗が客に遊ばせるゲームや払い戻しを管理しているため、公正な勝負や支払いが行われる保証はありません。ブラックジャックやビデオポーカーなど還元率の高いゲームを遊ばせないようにしている店舗もあるとされます。

最もイカサマに気をつけるべきなのは、実際にディーラーがカードを配ってくれる闇カジノです。細工をしたカードやテーブルを使えば、店側が結果を操作することもできてしまいます。

一見の客が来たら多めに勝たせることでリピーターを作ることもできますし、大口の客が来たら負けさせて大幅に稼ぐこともできるというわけです。

また、インカジであっても、勝って得たチップから両替代金やサービス料などの名目で差し引き、勝利金を満額支払わないぼったくり行為があることも報告されています。インカジで勝っても、満額のお金が支払われるとは思わないほうがよいでしょう。

リスク②タタキ行為

大阪・ミナミの違法インターネットカジノ店で3月に起きた銃撃事件で、大阪府警南署捜査本部は20日、強盗殺人未遂と銃刀法違反(加重所持)の疑いで、韓国籍で住所、職業不詳の男D(34)を逮捕した。指名手配し、顔写真を公開して行方を捜していた。

大阪市中央区宗右衛門町のビル3階にある「バーファイブ」で、金品を奪う目的で男性従業員(42)の頭と男性客(32)の腹を回転式拳銃で撃ち、殺害しようとした疑いが持たれている。

引用元:カジノ店発砲 手配の男逮捕 強盗殺人容疑など 大阪府警

被害は、ぼったくりにとどまらない場合もあります。

客が大幅に勝つと、「タタキ」という行為が客に対して実行されることがあります。これは客が店を出たところでそのカジノを運営している違法組織の構成員に囲まれ、殴る蹴るの暴行を受けるというものです。

2019年3月には、大阪・ミナミのインカジで、金品を奪う目的で従業員と客が拳銃で撃たれる事件も起きています。

インカジには、逮捕されるリスク、勝利金を支払われないリスク、暴力事件に巻き込まれるリスクがあります。

インカジのよくある質問

インカジとはどういう意味ですか?

インカジは「インターネットカジノ店」の略で、オンラインカジノとは異なります。繁華街のビルやマンションの一室を使った店舗のことで、その中にオンラインカジノにつながるパソコンが用意されています。

店にお金を支払うと、そのお金がオンラインカジノのアカウントに振り込まれ、客はそのお金を使ってカジノゲームをプレイすることができます。また、規模の大きい店舗では実際にディーラーがルーレットやバカラを進行する闇カジノというのもあります。

インカジで逮捕されたらどうなりますか?

インカジの利用で逮捕され、起訴されて罰金などの有罪判決が確定すると「前科」が付きます。不起訴になった場合でも、取り調べの過程でスマートフォンやPCが押収され、連絡先などの交友関係まで調べられることがあります。

その結果、家族や職場に事実が知られ、解雇や社会的信用の低下につながるおそれがあります。軽い気持ちで関わると生活に大きな影響が出るため、近づかないでください。

インカジに興味がありますが違法ですか?

インカジは、日本国内の店舗にお金を支払い、勝った分のお金を受け取る賭博店です。日本国内で賭博が完結しているため、違法になります。

まとめ:インカジはリスクしかないのでやめましょう

日本では、特別法で認められている宝くじや公営ギャンブルを除き、賭博は犯罪です。繁華街では、インカジへの客引きに声をかけられることがあります。

あえて犯罪組織に関わるメリットはありません。客引きに声をかけられても、インカジには関わらないでください。

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