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ポーカーのベットとは?意味や使い方・適切なベット額を解説

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一般的に「ベット」といえば何かを賭けることを指すカジノ用語ですが、ポーカー用語のベットにはもう一つ別の意味があり、「最初にチップを賭けるアクション」のことを指します。

ポーカーにおける最も基本的なアクションなので、ポーカーを始める上でぜひ覚えておきたい手順と言えるでしょう。

このページでは、ポーカーにおける重要なアクションの一つ・ベットについて解説します。「ベットとは何のこと?」「他のアクションとはどう違うの?」「どんな時にベットをするのが効果的なの?」といった疑問をお持ちの方も、この記事を読めば簡単に内容を掴むことができます!

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(ウィナーズクラブ管理人)

レイズやコールといった他のアクションとの違いが紛らわしい、ポーカーにおける「ベット」。多くは「各ベッティングラウンドの最初にチップを賭ける行為」のことを指します。

適切なタイミングやベット額を見極めることが重要です。

この記事のまとめ

  • ベットとは各ベッティングラウンドの最初にチップを賭けるアクションのこと
  • 適切なベットアクションでポットを膨らませたり相手をフォールドさせたりすることが可能
  • ポットの50%(ハーフポット)以上の金額をベットするのが一般的
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この記事はおよそ 6分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

ベットとは

ベットとは

ポーカーにおいて「ベット」というとき、おおよそ2通りの使い方がなされています。一つ目はチップを賭けるアクション全般のことです。レイズ・コール・オールインなどのアクションもチップを賭ける行為なので、ベットということができます。

二つ目に、「各ベッティングラウンドの最初に賭けること」を指してベットと言います。1つ目のベットと区別するために「オープンベット」と言われることもありますが、実際はこちらの使い方が圧倒的に主流です。

そのため、この記事においてはオープンベットのことを指してベットと言うことにします。

レイズやコールとの違い

レイズやコールとの違い

同じくチップを賭けるアクションには「レイズ」や「コール」がありますが、これらのアクションとベットはどう異なるのでしょうか?

「レイズ」は、前のプレイヤーがベットした金額に上乗せしてチップを賭けること、「コール」は前のプレイヤーがベットした金額と同じチップを賭けることを指します。どちらも「前のプレイヤーがベットした金額」が基準になっていますよね。

そのため、レイズやコールを行うためには、必ず前にプレイヤーの誰かがベットしている必要があります。

したがって、「ベット」とはベッティングラウンドの最初にチップを賭けること、レイズ・コールは2番目以降にチップを賭けること、と考えておくと良いでしょう。

ポーカーのアクション用語

ベット 各ラウンドの最初にチップを賭けること。
レイズ 前のプレイヤーがベットした金額に上乗せしてチップを賭けること。
コール 前のプレイヤーがベットした金額と同じチップを賭けること。
チェック 賭け金を上乗せせず、自分のターンをパスすること。
オールイン 自分の持っているすべてのチップを賭けること。
フォールド 負けを認め、ゲームを降りること。

ベットの例

ベットの例

具体的なベットの例を考えてみましょう。例えばフロップで3人が残り、Aさん→自分→Bさんの順にターンが回ってくるとします。

  1. Aさんはチップを賭けずチェックをしました。
  2. 自分のターンが来たので、10ドルを賭けました。これはラウンドの最初にチップを賭けたので「ベット」です。
  3. Bさんは30ドルを賭けました。これは前のプレイヤーの金額に上乗せしてチップを賭けたので「レイズ」です。
  4. Aさんはゲームを降りました。これは「フォールド」です。
  5. 自分のターンが来たので、30ドルを追加で賭けました。これは前のプレイヤーと同じチップを賭けたので「コール」です。

このように、順番・ラウンドに関わらず、他のプレイヤーが誰もチップを賭けていない時に初めてチップを提示するアクションがベットと呼ばれます。

ブラインドベット

テキサスホールデムでは、最初のラウンド(プリフロップ)で強制的にベットを行う「ブラインドベット」が存在します。つまり、ブラインドを支払った人がベットしたプレイヤーとなります。

このため、プリフロップでは原則としてベットが存在せず、次のプレイヤーはブラインドの金額にコールする(リンプ)かレイズ(オープンレイズ)することでゲームに参加できます。

ベットが有効なタイミングと戦略

ベットが有効なタイミングと戦略

ベットと言うのは基本的なアクションですが、実は結構タイミングが難しいんです。自分がゲームの口火を切ることになるので、どうしても「チェックで様子を見たい」「弱いからフォールドしたい」となりがちです。

そこで、次の項目ではどんなタイミングでベットをするべきかについて、その戦略を解説します。

強い手札を持っているとき:バリューベット

自分の手札がかなり強く、他のプレイヤーと勝負しても勝てると予想できる場合は、積極的にバリューベットを仕掛けましょう。

「バリューベット」とは、自分が勝った時の賞金=ポットを最も大きくするための賭け方を指します。

自分の手札が強いからといってポット額に見合わないような大金のベットをすると、相手はフォールドしてしまうためあまり利益が増えません。そのため、相手を降ろさずに勝負に乗ってくるようなベットを行うのがバリューベットのコツと言えるでしょう。

特に、現状で作れる役のうち最も強い手札のことを「ナッツ」と言いますが、自分がナッツである時は勝ちが確定するので、バリューベットのタイミングと言えるでしょう。

相手がセカンドナッツ(2番目に強い手札)などある程度のハンドを持っているなら大チャンス! 積極的にベットを仕掛けて大きなポットを獲得することができます。

手札に自信がなく相手を降ろしたいとき:ブラフベット

バリューベットはあくまで「ショーダウンしても勝てる」時の戦略です。しかし、手札があまり強くない時にずっとフォールドしてしまうと、いざベットした時に警戒されて相手に降りられてしまいます。

そのため、あまり強くないハンドでも機会を見てベットを仕掛けるのがおすすめです。このような、弱いハンドでゲームに参加するアクションを「ブラフベット」と言います。

バリューベットと異なり、ブラフベットはショーダウンまでラウンドが進むと負ける可能性が高いので、相手をフォールドさせる必要があります。強気なベットを行って「あの人は強い手札を持っている」と対戦相手に思い込ませて、相手全員をフォールドさせることにより勝つことができます。

失敗するとチップを大きく減らす結果につながるため、対戦相手のハンドレンジ(どんなハンドならコール・レイズをしてくるのか)や自分がどのようなプレイスタイルと思われているかなどを考えながら仕掛けると良いでしょう。

コンティニュエーションベット

コンティニュエーションベットとは、プリフロップで最後にレイズした(=最も自分のハンドが強いと主張した)プレイヤーがフロップでもチェックを選択せず引き続きベットをするアクションのことです。別名を「CBet(Cベット)」や「CB」といいます。

フロップと自分のハンドを合わせると5枚カードがあるので、ある程度「この役になる可能性が高い」と判明する頃です。このような状態でCBを打つことにより、

  • 強いハンドであればポットを大きくすることができる
  • 相手が良いハンドを持っていたとしてもフォールドしてくれる場合がある
  • ターン・リバーカードをフリーで見ることができなくなる

といったメリットを享受することができます。

ここでフォールドしてくれればリスクゼロでポットを獲得できる上、フロップまで勝負が成立していることからある程度ポットも大きいと見込まれます。そのためCBを適切に打つことで効率的に稼げると言えるでしょう。

最適なベット額(ベットサイズ)

最適なベット額(ベットサイズ)

世界中で人気のオンラインポーカーの多くが「ノーリミットホールデム」という上限の無いゲームなので、適切なベットサイズを守らないとすぐにチップが無くなってしまいます。

そこで、ベットを行う際の適切なベットサイズについて解説します。これはあくまでもセオリーとなっているので、時と場合によって最適なベット額は大きく異なることにご注意ください。

最低額=ビッグブラインドの額

テキサスホールデムのルールでは、最低ベット額(ミニマムベット)はビッグブラインドの金額です。これを「1BB」と言います。

例えば1-2$のキャッシュゲームでは、ミニマムベットは2ドルです。

とはいえ、ミニマムベットでプレイするタイミングはほとんど無いに等しいです。プリフロップでリンプインする時くらいしかないと思いますが、初心者のうちはリンプインはデメリットしかないのでやめた方が無難です。

ポットの50%以上の額が一般的

フロップ以降でベットを行う際は、セオリーとしてはポットの50%(ハーフポット)以上の金額を賭けるのが一般的です。

例えば、ポットが50ドルの状態であれば、25ドル以上をベットするのが普通と言えます。

ただし、フロップのカードがウェット(ハンドによってはストレートやフラッシュなどの強い役が成立しやすいボード)である場合はより多くのチップをベットするべきですし、反対にドライなボード(ストレートやフラッシュが揃わなさそうなボード)であれば安いベットでもOKです。

また、CBは一般的にポットの3分の1くらいでもOKと言われています。

注意点

注意点

最後に、ベットを行う際の注意点について解説します。

ポーカーでは所作も含めてプレイヤーはしっかりチェックしているので、初心者であることがバレるとターゲットにされやすいです。そのため、プレイングミスや合理的でないプレイは控えた方が良いでしょう。

チップはまとめて置くのが鉄則!

ベットしたいという時は、ベットしたい金額のチップをテーブルに置く、もしくは声に出してベット額を伝えることでベットしたとみなされます。もし言った額と出ているチップの金額が異なる場合、声に出した金額がベット額として認められます。

この時、チップは1回でまとめて出しましょう。例えば、50ドルのチップを出すときに、10ドルのチップを2枚出したあと、周りの反応を見ながらもう3枚出す、といった行為は「ストリングベット」と呼ばれマナー違反となります。

ルールによっては、最初の20ドルだけがベットとして認められ、残り30ドルはベットしたとみなされない場合もあるので、ストリングベットは控えましょう。

初心者がやりがち:ドンクベット

「ドンクベット」とは、プリフロップのオリジナルレイザーより先にベットする行為のことです。これだけ言っても分かりにくいので、噛み砕いて説明します。

まず、「オリジナルレイザー」とは、プリフロップにおいて最後にレイズしたプレイヤーのことを指します。

他のプレイヤーはコールでゲームに参加しているので、常識的にはオリジナルレイザーが一番強いハンドである可能性が高いと考えられます。また、おそらくオリジナルレイザーはCBを打ってくるでしょう。

この時、

  • フロップで何も揃わなかったのにドンクベットする → レイザーがレイズしてくるのでフォールドせざるを得ない
  • フロップで自分のハンドがかなり強くなってドンクベットする → レイザーはおそらくCBを打つ気なので、CBにレイズして降ろす方がポットが増えて合理的

と、ほとんどの場合ドンクベットは合理的ではないプレイとなります。そのためドンクベットを行うプレイヤーは、「何かしらのミスリードを狙った上級者」でない場合初心者であると言えるでしょう。

なお、ターン以降でレイザーより先にベットすることは「リードベット」と呼ばれています。王道のアクションではありませんが、リードベットは十分ポットが大きいことを考えるとアリな戦略です。実際に多くのプレイヤーがリードベットを使っています。

まとめ

ポーカーにおける「ベット」は、自分が最初に賭けるという意味で非常に重要なアクションと言えるでしょう。最も基本的なアクションですが、その分どのタイミングで使うか? を吟味する必要があります。

また、他のプレイヤーにとってはレイズやコールの基準となるため、どれくらいのサイズでベットを行うかも重要です。

強い手札を持っている場合はほどほどのベットでショーダウンまで持っていく、そこまで強いハンドの場合は強気のブラフベットで相手を降ろす、など自分のハンドとプレイヤーのスタイルに応じてベットを使い分けることにより、効率的にポットを獲得することができます。

ただ機械的にベットするよりも、相手のアクションにも気を遣うことで、ポーカースキルは飛躍的に向上します!

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