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ポーカーのブラフの種類とやり方|成功率をあげるコツ

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テキサスホールデムなどのポーカーゲームにおいて、「ブラフ」はとても重要な立ち回りです。ブラフとは、自分の持っているハンドが弱い時でも強いハンドを持っているように見せかけることで、相手を降ろしてチップを獲得することを言います。

よりチップを稼げるようになる、相手が自分のハンドを判断しにくくなる、など多くのメリットがあるため、初心者を脱却したいプレイヤーさんはブラフを身につけることが必須と言えるでしょう。

このページでは、ポーカーのブラフについて解説します。ブラフのやり方や成功させるためのポイント、相手のブラフを見破る方法についても解説しているので、この記事一つでブラフについてとても詳しくなれますよ!

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(ウィナーズクラブ管理人)

テキサスホールデムで「ブラフ」は必要な技術です。強い手を持っていると相手を騙すことで降ろす(フォールドさせる)ことができたり、強気なアクションを誘発させることができます。

このページでブラフを成功させるコツを学んで中級者を目指しましょう。

この記事のまとめ

  • ブラフの目的は「相手をフォールドさせる」こと
  • ブラフには「セミブラフ」、「ピュアブラフ」の2種類ある
  • ブラフを成功させるコツは「観察・予測・分析」
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この記事はおよそ 8分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

ポーカーのブラフとは

ポーカーのブラフとは

ポーカーのブラフとは、自分のハンドが弱く負けそうな場合でも、強いハンドを持っているかのように見せかけたベットを行うことで、相手をフォールドさせる行為を指します。簡単にいえば「ハッタリ」です。

テキサスホールデムでは、ショーダウンが成立した時は強いハンドを持っていた方が勝ちとなりますが、プレイヤーを全員降ろすことができればショーダウンを行わずに勝つことができます。

強いハンドを持っていると相手に錯覚させ、ショーダウンのリスクを負わずに勝つことができるのがブラフと言えるでしょう。

ブラフの種類とやり方

ブラフの種類とやり方

ブラフには次の2種類が存在します。「セミブラフ」と「ピュアブラフ」です。

一般的にはピュアブラフよりセミブラフの方がリスクが少ないと言われていますが、状況によってはピュアブラフを選択しなければならない場合もあります。

セミブラフとピュアブラフについて詳しく解説します。

セミブラフ

セミブラフ

「セミブラフ」とは、現時点では強い手札では無いものの、この後のドローによっては勝利できる可能性がある時にブラフを行うことです。

例えばプレイヤーが4♦️・Q♦️を持っていて、フロップが2♦️・9♦️・J♠︎だったとします。この時、プレイヤーの現時点の役はQハイですが、ターンやリバーで♦️がもう一枚来るとフラッシュが完成するので、セミブラフを打つことができます。

この場合、相手が降りてくれればノーリスクで勝利できますし、相手がコールしてきた場合でも♦️さえ来てくれれば勝率はかなり高くなるので、保険付きのブラフと言うことができます。

ちなみに、残り一枚で役が完成する手札のことを「ドロー」と言います。上記の例ではあと一枚でフラッシュが完成するので、フラッシュドローと呼ばれます。

ピュアブラフ

ピュアブラフ

「ピュアブラフ」とは、現時点で強い手札ではなく、おそらく今後も負ける可能性が高いだろう、という状態でブラフを行うことを指します。

例えばプレイヤーが4♦️・Q♦️を持っていて、リバーまで終了した時点で2♦️・9♦️・J♠︎・7♣️・10♣️だったとします。この時、プレイヤーのハンドはQハイであり、ワンペア以上のプレイヤーには絶対に負けてしまいます。

しかし、ここでブラフを仕掛けると、相手が「8を持っていてストレートが完成したのかな」と勘違いし降りてくれるかもしれません。

ピュアブラフでは相手がコール・レイズをした場合ほとんど勝ち目がない(相手もブラフで無ければ)ので、相手を積極的にフォールドさせる必要があると言えるでしょう。

ブラフの重要性とリスク

ブラフの重要性とリスク

「ブラフはなんだか難しそう、強いカードの時だけ勝負したい…」という方も多いかもしれません。しかし、ブラフはテキサスホールデムにおいて最も重要な戦略なんです!

例えば、ブラフを全く使わず、強いハンドの時だけアグレッシブにレイズや3betを行う、というプレイスタイルだったとします。つまりこの人がアグレッシブに動いた場合、この人のハンドは確実に強いということが分かります。

そうなると、自分がレイズをした瞬間フォールドされてしまい、せっかくのハンドなのにブラインドしか稼げない、という残念な立ち回りになってしまいます。相手にカードを読ませにくくすることは、非常に大事と言えるでしょう。

また、弱いカードをブラフして強いハンドに見せかけることは相手に心理的なプレッシャーを与えることができます。ブラフのハンドはマージナルハンド(勝負するか微妙な手)にも負けやすいので、そういったプレイヤーが降りてくれると勝率はどんどん上がります。

最後の方に相手が降りてくれたら大きなポットを獲得することもできるので、適切なタイミングでブラフを打つのは非常に大事と言えるでしょう。

しかし、ブラフには大きなリスクが伴います。もし相手が降りてくれないと、ブラフのために賭けたベット額はほとんどの場合返ってきません。そしてブラフが失敗すると、今後自分がブラフベットをしても見抜かれる可能性が上がります。

そのため、タイミングを誤ってブラフを行うと大きくマイナスになってしまうことも多いです。

ブラフで大事なポイント

ブラフで大事なポイント

これまでブラフのメリットとリスクについて解説してきましたが、ブラフは「適切なタイミングでやればプラスになるが、それ以外のタイミングで行うと損しやすい」戦略です。

特に、初心者の方はブラフを必要以上に多用しがちです。そのため、この状況ではブラフをすべきではない、というパターンを理解して、必要以上にブラフをしないようにしましょう。

次の項目では、ブラフを仕掛けるべきではないポイントについて解説します。

フォールド(降りない)しない相手に仕掛けない

ブラフは自分が負けている状況で、あえて強気にベットして相手をフォールドさせる戦略です。そのため、相手が強気のベットに応じてくる場合はブラフベットは失敗していると言えます。

例えば、

  • 相手が全くの初心者で、適当にコールしている
  • 相手がAAやAKなどのプレミアハンドを持っていて、勝負に乗り気である
  • 残りのチップが少ないのでオールインした方が期待値が高い

といった場合、おそらく相手はフォールドせずコールや3betを仕掛けてくる可能性が高いです。フォールドしない相手には、ブラフベットは仕掛けない方が良いでしょう。

見破られるブラフは仕掛けない

相手にブラフを仕掛けていることに気付かれると、コールされてポットを回収される可能性があります。これを「ブラフキャッチ」と言います。

ブラフキャッチをされないためには、見破られるブラフは仕掛けない方が良いです。

例えば、ベットサイズを急に上げてしまう(オーバーベット)と、強いハンドなら相手にコールされてポットを増やしたいと考えてバリューベットを打つのが普通なので、相手にコールされたくないと思っているのでは?(=ブラフしているのでは?)と気付かれてしまうかもしれません。

また、ブラフを頻繁に仕掛けると、このプレイヤーはブラフをつくルースなプレイスタイルだ、と相手に印象付けることになるため、ブラフの成功率が低くなってしまいます。

このように、「おそらくブラフだろう」と思われる行動をすると、ブラフが決まる可能性が低くなってしまうので、そういった仕掛けは行わないようにしましょう。

ブラフの成功率を上げるコツ

ブラフの成功率を上げるコツ

ブラフの成功率を上げるためには、ブラフをキャッチされず、相手がフォールドする可能性を上げるのが一番大事です。

つまり、相手に「強い役が揃っているんだな」と思わせるようなプレイングをする必要があると言えるでしょう。そこで、ブラフを仕掛ける前にプレイヤーが確認しておくべきことについて解説します。

ボードの状況を把握しておく

フロップ以降にブラフを仕掛ける場合、ボードがウェットなのかドライなのかを把握しておく必要があります。このような、テーブルにオープンされたコミュニティカードの特徴のことを「ボードテクスチャ」と言います。

ボードテクスチャで使われる用語として一番有名なのが「ドライ・ウェット」です。

  • ドライとはストレートやフラッシュなどが作りにくいボードのこと
  • ウェットとはストレートやフラッシュ以上のハンドになりやすいボードのこと

を指します。

詳しくは「ブラフが成功しやすいボード」で解説しますが、ボードがウェットになっている場合はブラフを仕掛けやすいため、積極的に狙っていくのが良いでしょう。

対戦相手のブラフレンジを分析する

相手が持っている可能性のあるハンドの幅のことをハンドレンジと言いますが、その中でもこのハンドではブラフベットをすべきである、という弱いハンドのことをブラフレンジと言います。

ブラフレンジはプレイヤーによって様々な幅があり、特に初心者のプレイヤーはかなりの頻度でブラフを行ってくることが多いです。

逆に、経験豊富なプレイヤーは用心深い勝負をすることが多く、プリフロップからピュアブラフをしてくることは珍しいです。

相手がブラフしている可能性のあるハンドについては、プレイスタイルを注意深く観察し、分析しておく必要があります。

ストーリーを決めておく

ブラフには、自分が強いハンドを持っていると錯覚させられるような「ストーリー」が必要です。例えば、

  • 私にはポケットペアがある、フロップでスリーカードになったので強気にベットした。
  • 私はスーテッドを持っている、ボードに3枚同じスートが来てフラッシュになったので強気にベットした。

こういったプレイングのことをストーリーと言います。

強気なアクションによって相手に「強い役を持っているんじゃないか」と勘違いさせてフォールドさせるのがブラフの狙いです。そのため、強い役を引いたんだろう、という流れを演じなければいけません。

最初に頭の中でストーリーを作っておき、そのストーリーを自然に演じることによってブラフと勘付かれる可能性が低くなります。

ブラフの頻度を減らす

最近のポーカープレイヤーはアグレッシブなプレイスタイルが増えており、その分ブラフの頻度が高いプレイヤーも多く見受けられるようになりました。

しかし、一度ブラフをしたことが判明すると、「このプレイヤーはある程度ルース(=攻撃的)なタイプだな」と知られてしまうのでブラフの成功率が低くなります。

1回1回のブラフを成功させるために、ブラフの頻度はある程度絞った方が良いです。理論上、バリューベットとブラフベットの適切な頻度は2:1(ポットベットの場合)とされています。

もちろん1回ブラフを打ったら2回バリューベットをしろ、という意味ではありませんが、ある程度ブラフの頻度は抑えた方が勝率を上げることができます。

ブラフが成功しやすいボード

ブラフが成功しやすいボード

ブラフが成功しやすいボードというのはつまり、ブラフのストーリーを作りやすいボードのことを指します。

先ほども説明した通り、ストレート以上の役を作りやすいボードのことを「ウェットボード」と言いますが、ウェットなボードはよくブラフに使われます。

そこで、次の項目ではブラフが成功しやすいボード、つまりウェットなボードについて具体的に解説します。

もちろん条件が1つでも当てはまればウェットですが、多く当てはまるほどよりウェットであると考えておくと良いでしょう。

なお、ここではフロップにおけるウェットボードについて解説しています。

スーツが3枚揃った場合

フロップの3枚が1種類のスートで構成されているボードはとてもウェットです。これを「モノトーン」と言います。

例えばフロップのカードが「4♦️・9♦️・Q♦️」だった場合、もしプレイヤーがダイヤを2枚持っていたらフラッシュがすでに完成していることになります。ただしこれは相手にもウェットなボードではあるので、ベットの上げ過ぎには注意しましょう。

連番になりそうなカードが落ちた場合

フロップの3枚が連番になりそうな組み合わせである場合もウェットと言えます。これを「コネクトボード」と言います。

例えばフロップのカードが「5♦️・8♣️・9♦️」だった場合、もしプレイヤーが6・7を持っていたらストレートがすでに完成していることになります。また、6か7のどちらかしか持っていない場合でも、展開によってはストレートが見えます。

ボードにペアがでた場合

ボードにペアが揃っている場合、比較的ウェットと言えます。これを「ペアボード」と言います。

例えばフロップのカードが「J♦️・J♣️・9♦️」だとペアボードとなり、この時点でフォーカードやフルハウスが完成している可能性もあるボードとなっています。

相手のカードがヒットしている可能性も3枚バラバラの組み合わせに比べると低くなるので、強気なベットがハマりやすいボードと言えます。

フロップで「A」が落ちてきた場合

フロップ3枚のうち、最も強いカードがAである場合、これを「Aハイボード」と言います。

Aペアを持っていれば同じ役の場合ほぼ勝利できるため、Aを持っていることを主張してブラフを掛けられる場面と言えるでしょう。

特に、オリジナルレイザー(プリフロップで最初にレイズした人)はある程度良いハンドを持っていると推測できるので、Aが手元にあることを主張しやすいです。

ブラフキャッチとは?相手のブラフを見破るコツ

ブラフキャッチとは?相手のブラフを見破るコツ

ここまでブラフを成功させる方法について解説しましたが、逆に相手のブラフを見破ることによって多くのチップを獲得することもできます。これを「ブラフキャッチ」と言います。

アグレッシブなプレイヤーが増えている昨今、ブラフキャッチの技術を身につければより大きなポットを獲得できるチャンスが訪れると言えるでしょう。そこで、最後の項目としてブラフキャッチのコツについて解説します。

相手のハンドを予測する

対戦しているプレイヤーが、最初にレイズしたプレイヤーなのか、それに対してコールしたプレイヤーなのか、などの情報をもとに、相手のハンドをまず予測してみましょう。例えば自分がAを持っているなら相手も持っている可能性は低くなります。

その上で、「この人は相当ハンドが強いことをプリフロップで主張しているのに、フロップではベットしてこなかった」などストーリーにおかしい部分がある場合は、ベットして相手にプレッシャーを与えるのがおすすめです。

仕掛けられやすいタイミングを知っておく

ターン以降のラウンドでは、ほとんど勝負が見えている場合が多いので、あまりブラフが役に立つ場面はありません。

そのため、ブラフが仕掛けられやすいタイミングはプリフロップやフロップとなっています。

フロップがウェットボードだった時にベットしたプレイヤーがいたら、ブラフの可能性があることも頭に入れておきましょう。

相手と自分のポジションで考える

プリフロップで相手がどのようなアクションをしたかによって、ある程度相手のハンドを予測することができます。

例えばアーリーポジションからレイズを仕掛けたプレイヤーは、かなり自分のハンドに自信があるように見えます。おそらくレイトポジションでコールしたプレイヤーよりは強いのではないか?と予測できますよね。

OOP(アウトオブポジション/より順番が先のプレイヤー)よりIP(インポジション/より順番が後のプレイヤー)の方がブラフは仕掛けやすいので、逆を言えばOOPでベット・レイズを仕掛けるプレイヤーがブラフである確率は薄くなります。

ポジションによってはフォールドも先に考えておくと良いでしょう。

相手の癖やプレイスタイルを分析する

どんなプレイヤーでも、長く遊んでいると癖というのは出てくるものです。この人はレイズレンジがある程度広い、この人は強いハンドでもスロープレイを多用する、この人は多分ポーカー初心者だ、などのように、同じ卓で勝負しているプレイヤーの癖は注意深く観察することで自然と分かるようになります。

対戦相手のプレイスタイルを把握できたら、このプレイヤーのレイズは見送ろう、このプレイヤーだったらコールで返そう、といった戦略を立てることができます。

相手がどのような思考でアクションを起こしているのかを分析することで、ブラフキャッチの成功率もある程度上が理ます。

あえて弱みを見せて誘う

ブラフは、相手が弱気なアクションをしているからフォールドさせやすい、という時に仕掛けられるケースが多いです。

そのため、自分がプレミアムハンドを持っている場合でも、あえてチェックやリンプなどの弱気なアクションをすることで、ブラフを誘発させることができます。

自分が強いハンドなのに弱気なアクションを行い、他のプレイヤーが参戦することを狙う手法をスロープレイと言います。スロープレイは初心者の方にはなかなか難しいですが、うまくハマれば大きなポットを手にできるチャンスです。

まとめ

ポーカーの戦略の一つ・ブラフは、テキサスホールデムにおいて醍醐味とも言えるプレイです。弱いハンドを持っているのにあえて強気のベットアクションを行い、相手がフォールドすることでポットを獲得できます。

チップを獲得できるチャンスが増える上に自分のハンドを読まれにくくなるので、とても有用な技術となっています。

しかし、特に初心者の方に多いのがブラフの多用です。ブラフを多く使うと相手にバレやすくなり、ブラフを見破られてチップを奪われてしまいます。

そのため、ブラフは適切なペースで行い、ここぞというタイミングでフォールドを引き出すことができれば勝率もグンと上がることは間違いありません!

また、最近はアグレッシブなプレイヤーが増えているので、ブラフを見破る技術・ブラフキャッチも重要度を増しています。相手のことをよく観察し、ブラフにはコール・レイズで対応してチップをゲットすると良いでしょう。

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