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佐藤純の賭博回遊業 健全な賭博資金 お金はさびしがり屋さん

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最近どうにも勝てない。欲を出し浮いているのに引き出しをせず負けるといった単純な負けでは無い。ジャンボリーの規約では、引き出しまでに入金額までは最低プレーを行わないと成らない事に成っているのだが、それすらクリアー出来ないのだ。

余剰資金での博打が大前提なのだが、今は余裕がなくなってしまっている。仕事として博打を打つには、わたしの場合、最低で2500ドルは必要だ。

具体的には、基本ベット額25ドルとして、それの100倍の計算だ。全てを賭ける訳ではないが、メンタルを平常に保つには、これ位の余裕がないと難しいのである。

そこで、俺は今パワーを補充すべく賭場を休戦している。具体的には20日間マジメに仕事をして、博打資金25万円を貯めようという目論見である。故に、現在意識的にゲームから手を引いているが、これは前向きな撤退である。(計画的とも言う)

賭け事をしないで、賭場に行くのも可笑しいが、そんな事は気にしない。ウーロン茶を飲むだけで、ゲームはしないが、常連の店に仕事終了後、今でもよく顔を出している。人間観察の好きな私は、ただお茶を飲んでいるだけでは無い。ちゃんと賭場で観察をしているのだ。

常連の新宿オンラインカフェに、やはり常連で来る人にも色々な人間模様が見て取れる。毎回殆ど負ける人、毎回勝っている人、たまに勝つ人等、色々だが、毎回負けるのと毎回勝つ人は、双方共に数パーセントだと見て取れる。大方の客は、負けたり勝ったりを繰り返し、トータルで徐々に資金を取られているのだ。

人間負けた記憶は薄いが、勝った記憶は鮮明に残るようで、偶に勝った情報だけ脳にインプットされてしまい、其の情報を元に再度訪れてしまいやられるのだろう。これは、それに限らずパチンコ、競馬、競艇等、全ての賭け事に共通する事だろう。

知り合いの親父が、昔呑み屋(非公認のJRAとでも言っておこう。)をしていたが、事業で得た資金を元に初めて、最初の頃は賭人に持って行かれてしまい、赤字に成ったが、最終的には、皆利益を親父に還元してしまい、胴元の親父は用意した資金の数倍を手にしてしまったのだ。胴元は、長く勝負をすれば、勝てるようになっている良い例であろう。

一度の賭け金が1000円程度でも遊べるのが、オンラインカジノのよい所かもしれないが、これが又悪いところでもあると私は断言する。1万円の資金で10回勝負を一度のベット金額1000円でした場合、バカラでは、バンカーではコミッションが発生してしまう。勝ってもコミッションとして寺銭を取られるのだから、賭けを多くすれば当然それだけ搾取される額も多くなると言う訳だ。

資金が乏しく、賭け金を少なく抑えて勝負していると、さらに回数をこなさねば成らない事に成るが、これが仇となってしまう。前述した様に、バカラでバンカーに賭けた場合、コミッションが発生するのだから、回数を重ねて取られる金額が最終的に賭け金を上回ってしまう事態も発生する。毎回引かれる金額が小額なので、さほど気にかけない方も多々居られるが、これがカジノの収入源として活躍しているのは間違いない事実だ。

一日の賭け金は同じ100ドルだとしても、余裕が有れば、話は別である。一日の勝負を100ドルとして、それも一発勝負をするのだ。万が一負けても、次の日に又勝負が出来るのだから気持ちも楽である。これなら、コミッションも最高で100ドルの5パーセントの5ドル取られるだけだ。一番効率の良い賭け方であるが、ハウス側としては一番性質が悪い客とみなされる。

話は変わるが、博打に使う事が出来るのは、収入額から生活費等を引いて、残ったお金のみと理解して欲しい。これを越えて遊んでしまうと、生活が苦しくなり、最悪な場合破産になってしまう。(これは私自身に言い聞かせている事である!)

自己防衛、自主規制が出来ない人間は、博打を打つ事を絶対にしないで欲しい。破産をしなくても、生活が苦しくなり、それを取り戻さなければ成らないと釈迦利器になってしまい、結局負ける。この様に負のスパイラルに陥ってしまいかねない。一般的に、収入の金額から生活費を引いて残った金額の5パーセント。具体的には20万円の収入で生活費が15万円必要なら、残金の5万円の5パーセントである2500円が賭けに使える金額だ。これでは賭け事なんて出来ないと思うだろうが、其の通りだ。勝ち戦をするためには、いかんせん、これでは弾不足なのだが、これくらいが生活に影響しない健全な金額ではあるのだ。

もうこの世界に居ない先輩から伝授された賭け方があるが、これも結局前述している事に共通していて、競馬についてだったが、出場レース馬を観察して間違い無い馬に1000万円を複勝で買うのだ。オッズが1.5倍でも投入額がそれだと、利益が出るのだ。

小さい賭け金では、こんな事しても飯の足しになりませんが、資金があれば、この様に硬い勝負が出来るのも事実である。実際この賭け方で其の人は、小遣いを得ていたし、私にも一部を還元してくれていた。月に給料として、30万円と小遣い5万~40万円。勝ち金額により変動していたが、確実に其の方は勝っていた。

お金と言うものは、仲間と一緒に居たがる性質がどうやら有るみたいだ。
貧乏人には集まらない金が富裕層には何故か集まるものだ。

この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、インカジ(カジノカフェ)を奨励するものではありません。
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