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佐藤純の賭博回遊業 終わり良ければなんとやら

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今年は新年早々に、各カジノハウスへ挨拶回りに行く事にした。東京の地下鉄やJRでは、大晦日のみ終夜運転をしている路線が幾つもあり、それを乗り継ぐと深夜でも辿り着けるのだ。初詣と理由をつけて、親族との談笑を早々に切り上げ、いざ新宿へ!

佐藤純

干支が変わったばかりなのに、歌舞伎町は殆ど変わらない町だ。もう少し季節感が出ても、文句は出なかろうに。渋谷の町も少し探索してきたのだが、こちらではスクランブル交差点に車両が見当たらない。どうやら深夜に歩行者天国を始めてしまったらしい。新しい試みとしては素晴らしいと関心しつつ、目的地に急ぐ。

少し話が脱線したが、無事に歌舞伎の店に到着。新年恒例に行う儀式として、入店の前に塗香(ズウコウ)を、首、手首、両腕に塗り、心身を清めて入店する。

今回は、お年玉を貰いに参上したので、手堅くバカラで勝負することに決めていた。勝負はノーコミッションバカラに決定。このバカラ、バンカーで勝利してもコミッションを取られないのだが、6点でバンカーが勝利した場合のみ、配当が半分に減らされてしまうのが特徴だ。他のルールは通常のバカラとなんら変わらない。毎回バンカーでコミッションを取られるのがいやならお勧めだが、6点バンカー勝利の時に配当が少なくともガッカリしないようにしなければならない。

入金額は、2万円にした。200ドルに換算されて入金が反映され・・・・ない!!店員呼んで確認して貰ったら、卓指定間違い隣の卓に入金をしてしまったらしい。「もー新年からこけてどーするの!」と文句を一言。店員も苦笑いで早々に反映して貰い勝負開始。

最初が悪かったから流れがどうか少し不安であったが、プレーヤーの面になっている。このまま面を狙うしかないだろうとプレーヤーに40ドルを置いたつもりが、200ドル置いているでは無いか!チップの選択が50ドルに成っているのに気が付いていなかったのだ。確定してしまっているので、変更も減額も出来やしない。「負けたら今年は運の無い年だろうから、暫くはライター活動も休業だな・・」なんてボヤきながら結末を見届ける。

プレーヤーに配られたカードは、まさかのナチュラル9。バンカーには『A』が配られている。これで『8』以外何でもOK状態だ。2枚目は8を通り越して『9』。一歩間違えれば即死だったわけだが、今回は間違いが幸運をもたらしてくれた。

この勝負の結果でツキが有ると考え、見とベッドを繰り返し、手堅く500ドルまで増やすことに成功した。ツキを逃さないために、即座にアウトコールをする。

アウトコールをしたものの、店員が何だか妙な顔をしている。何だろうと思っていると、「佐藤さん!ごめんなさいもう少し遊んでからにしてもらえませんか?」だと。恐らく何かしらのハウスルールに抵触したと店員は判断したのだろうが、詳しい説明はしてもらえなかった。折角気持ちよく引き出し出来ると思ったのに、納得出来ず、店の偉い人間にメールを飛ばして了解を貰うことにした。お偉いさんは、少々話がわかってくれるので助かるのだが、若い店員は決まりを忠実に守ろうとするからトラブルが起きることがしばしばある。しばらくすると返信が来たのだが、そこには・・・・・

「20ドル程度使い少し時間を潰した後にアウトしてちょんまげ!その間に私が話をして置きます!!少々お手数ですが、お願いします」

・・・正月だからか、オーナーは大分出来上がっているようだ。とりあえず20ドルで時間を潰せばアウトできるらしい。

佐藤純

そんなこんなで、時間つぶしに選んだのは「サファリヒート」。1.5ドルで回して、20ドル無くなったら即やめ作戦・・・何故だ、一回転目でスキャターが4個揃っている。ボーナスでトリガー祭りも見せてもらい、あれよあれよと残り回数33回に跳ね上がる。これだけフリースピン回せば、時間も潰せるし、上乗せで勝利金も増えて一石二鳥だ。フリースピンを消化して残高を確認すると1090ドル!

そろそろ責任者から連絡も来ているだろうから、店員を再度呼び寄せてアウトコール。先ほどアウトさせておけば良かった!みたいな顔をしていたが、それをスルーして店を後にする。

今回は色々あったが、新年の初戦としては十分な結果を残すことが出来たように思う。後はこのツキが一体どこまで続くのかが問題だな。

この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、インカジ(カジノカフェ)を奨励するものではありません。ネットカフェでのインカジ利用では摘発者が頻発しています。

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