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佐藤純の賭博回遊業 突然の肺炎で病院に缶詰め・・・

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体調不良の為、総合病院で薬を貰おうと軽い気持ちで受診をしたつもりだったのだが、診察が終わっても一向に呼ばれない。なんだか嫌な予感がしてきた所で診察した医師が登場。開口一番「酸素ボンベ付けて!」と看護師に指示を出し、俺の口には酸素吸入用のマスクが取り付けられた。

「佐藤君入院しましょう。詳しくは今から診察室にて説明しますので移動しましょうか?」

促されて診察室へ入ると、俺の胸部レントゲンが映されており、肺の部分が真っ白に映っていた。完全な肺炎で、ガス交換の機能が通常よりかなり低くなっており、酸素吸入が必要なレベルに成ってしまっている故に、帰宅させる事は医療機関として認めらない。何かあっても責任は当然取れないので強制入院だと告げられてしまった。

4日目~5日目はおとなしくしていて、6日目には体温も平熱に戻り、歩けるようにも成ったので一時帰宅を申請する。自宅から着替えとパソコンを持ち込みことに成功、暇な時に何をやるかと言われたら、それはもうカジノ一択だ。食欲は落ち、体力も低下しているが博打欲(?)は衰えてないのである。環境的にも無線LANのネット環境・コンビニ・ATMと一通りの設備が整っている。パソコンは特別室の為、深夜も制限がなく、朝まで利用する事も可能だ。これなら博打環境としては十分であろう。今回の入院は楽しい入院に成りそうな予感がしてならないのだが、果たして結果はどうだろうか?

点滴が終了し、腕から邪魔なモノが無くなった所で早速、最上階の部屋よりコンビニ目掛けてダッシュ・・・は出来ずのろのろ歩行。気持ちはとても急いでいるのだが、肺の機能が衰えている為に走ることは出来ない。「こんな状態で俺は本当の馬鹿だな」とは思うが、賭人の性なので仕方がない。10分も掛かり、なんとかコンビニに到着。早速Vプリカを購入し、病室にとんぼ返りだ。

病院の無線LANにパソコンを接続してゲームスタート。入院費を考慮し、今回は控えめの20000円を上限とした。選択する機種によっては、一瞬でゲームオーバーに成ってしまいかねない金額だ。慎重にゲームを吟味した結果、まずは手堅くバカラをプレイすることにする。

普段なら「見」から入り、流れをいける所でしか行かないスタイルなのだが、無理に体を動かしたからだろうか?とてつもない疲労感に襲われている。直近でプレーヤー側にツラが落ちてきているので「見」も程々に、プレイヤーに25ドルを張ることに。

最初のゲームでプレーヤーが『ナチュラル9』と成り、あっけなく負けなしが確定する。結局、バンカーは大した数にもならず、無事に掛け金を倍にすることに成功した。

続く2戦、3戦もプレーヤー側に張り続け、資金を順調に増やせてはいるのだが、いい加減、博打欲<睡眠欲に成ってきた。口座には入金額+70ドル以上の残高が示されているのだが、これ以上続けることは難しいと判断し、素直にパソコンを閉じることに。ツキが落ちる前に撤退するのは癪だが、体のことが一番だ。背に腹はかえられないのである。

この続きは退院後と自分に誓い、ベッド上に体を投げ出した。

この物語はフィクションです。あくまでも「読み物」としてお楽しみいただくためのものであり、インカジ(カジノカフェ)を奨励するものではありません。ネットカフェでのインカジ利用では摘発者が頻発しています。

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