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ポーカーのチェックとは?意味や使うタイミング・戦略を解説

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ポーカーにおけるアクションの一つ「チェック」とは、チップを賭けずに自分の番をパスすることを指します。

賭け金を上げるベットやレイズなどと異なり弱気のアクションのように見られがちですが、相手の役の強さを推し量ることができたり、自分の役の強さを隠して相手にベットさせる戦略として利用できたりと、かなり戦略の幅が広がるアクションとなっています。

このページでは、ポーカーのチェックについて、他のアクションとはどう違うのか、どのタイミングで使うのが効果的なのか、といった実戦的な解説を行います。

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(ウィナーズクラブ管理人)

チェックはポーカーのアクションのうちの一つですが、コールやフォールドといった他のアクションと混乱してしまいがちですよね。このページでは、チェックの意味や使うタイミング、チェックに関連する戦略などを分かりやすく解説しています。

この記事のまとめ

  • ポーカーのチェックとはチップを賭けずに順番をパスするアクション
  • 弱気なアクションなので、自信がないとき・強さを隠しておきたいときに有効
  • 他のアクションと組み合わせることで力を発揮する
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この記事はおよそ 6分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

チェックとは

チェックとは

「チェック」とは、テキサスホールデムなどのポーカーゲームにおいて利用できるアクションの一つです。前にベットしたプレイヤーがいない場合(プリフロップではビッグブラインドの場合)に利用することができます。

チェックを宣言するとチップを賭けずに自分の番をパスすることができます。全員がチェックした場合、次のベッティングラウンドに進むことになります。

チェックとコールの違い

チェックとコールの違い

「チェック」は、相手がベットしておらず、既に自分と相手のベット額が同じになっている時に利用できるアクションです。そのため追加でチップを賭ける必要はありません。

それに対して「コール」は相手が既にベットを行っているため、相手のベット額に合わせて追加でチップを賭ける必要があります。

どちらもラウンドを進めるアクションではあるものの、チェックは追加のベットが不要で、コールの場合は必要、と分けて考えれば良いでしょう。

チェックとフォールドの違い

チェックとフォールドの違い

チェックもフォールドもチップを追加しないアクションではありますが、チェックとフォールドは全く別物です。

チェックは自分の番をパスするだけなので、ゲームから降りずに勝負を継続することができます。しかし、フォールドは負けを認めてゲームを降りるアクションなので、フォールドした時点でプレイヤーはゲームに参加することができなくなります。

そのため、チェックできる場面でフォールドするのはやめた方が良いでしょう。

全員がチェックする:チェックアラウンド

フロップ、ターン、リバーの各ベッティングラウンドでは、全員がチェックしてゲームが進む場面もあります。全員がチェックすることを「チェックアラウンド」といいます。

チェックアラウンドが成立した場合、賭け金を追加することなく全てのプレイヤーが次のラウンドに自動的に進むことになります。なお、1人でもベットを行ったプレイヤーがいると、そのラウンドではチェックすることができません。

チェックのやり方

チェックのやり方

ポーカーテーブルでチェックを行いたい場合、「チェック」と宣言するかテーブルを指で2回トントンと叩くジェスチャーでディーラーにチェックの意思を示すことができます。

自分がチェックする気がなくともジェスチャーを行うとチェックと判断される可能性があるためご注意ください。

なお、オンラインポーカーなどでは「チェック」ボタンをタップするだけでOKです。

チェックできる場面

原則として、チェックが利用できるタイミングは「自分が最大額のチップを支払っている時」です。最大額のチップをベットしている時は追加でベット額を増やさなくともゲームに参加できるので、チェックして相手に順番をパスすることができます。

次の項目では、チェックできる具体的な場面について解説します。

ビッグブラインドを払っているとき

ビッグブラインドを払っているとき

ポーカーテーブルでは、カードを見る前に2人のプレイヤーが強制的にベットを要求されますが、そのうちより高いベットを行うプレイヤーを「ビッグブラインド(BB)」と言います。

プリフロップにおいて、誰もレイズを行わずBBのプレイヤーに順番が回ってきた時は、そのプレイヤーは最大額を支払っているためチェックが可能です。もちろん、その場面からレイズすることもできます。

誰か一人でもレイズした場合、BBはコールして差額をベットするか、リレイズしてベットを追加することでゲームに参加できます。

前のプレイヤーが誰もベットしていないとき

前のプレイヤーが誰もベットしていないとき

フロップ以降のラウンドでは、それまでのプレイヤーが誰もベットしていない(=全員チェックを選択している)場合、自分もチェックして次のプレイヤーに順番を譲ることができます。

自分がボタン(最後にアクションを決めるプレイヤー)であれば、チェックすると自動的に次のベッティングラウンドに移行することになります。

1人でもベットしている場合は、コールして差額をベットするか、レイズしてベットを追加することでゲームに参加できます。

チェックすべきタイミング

チェックすべきタイミング

チェックはチップを追加しないという意味では弱気なアクションなので、いったん様子見をしたいときに使いやすい行動と言えるでしょう。逆に、弱気なアクションであることを逆手に取り、相手からより多くのチップを稼ぐための手段としても利用できます。

続いて、チェックすべきタイミングについて解説します。

相手の出方を見たいとき

チェックを選択することで、ベット額を増やすかそのままにするかを相手に選ばせることが出来るようになります。

相手がレイズしてハンドが強そう…となった場合はフォールドを選択することもできますし、相手もチェックを選択した後はハンドが弱いと考えられるため、次のラウンドでベットするといった戦略も考えられます。

チェックで一度周りの出方を伺い、今後のアクションを考えるのに有効な戦略と言えるでしょう。

自分の手札に自信が持てない・不十分な強さのとき

また、自分の役は微妙だけど、他のプレイヤー次第では勝てる可能性があるような場合、「降りたくはないけど攻めるのもキツい」という時はチェックが効果的です。

ポーカーは勝利した人がチップを総取りするので、自分が負けている可能性が高確率である場合はポットを小さくすることが定石となっています。

負けた時のリスクコントロールという意味でも、必要以上にベットを行わず効果的にチェックを使うことで、立ち回りがしやすくなると言えるでしょう。

自分の強さを隠しておきたいとき

また、強いハンドを弱いと錯覚させるためにチェックを使うというのも一つの手です。

チェックは相手プレイヤーから見ると弱気なアクションとみなされがちです。そのため、チェックを行うことで相手に自分の役が弱いと錯覚させることができます。強いハンドであることを隠しておき、相手のベット・レイズを狙う手法と言えるでしょう。

ただし、これは相手がどのようなプレイスタイルであるかも大事です。自分に役が入った時だけ動くタイトなプレイヤーだった場合、このようなブラフはあまり通じません。素直にベット・レイズを行う方が良いという場合もあります。

チェックを活かしたアクション

チェックを活かしたアクション

「チェック」は1回のベッティングラウンドにつき1回しか使えませんが、それ以外のアクションと組み合わせることで多彩な戦術として利用できます。

最後に、チェックを活かしたアクションについて解説します。

チェックレイズ

チェックレイズとは、名前の通り「チェックした後レイズする」アクションのことを指します。「自分がチェックする→相手がベットする→自分がレイズする」という流れで利用します。

1990年頃まではマナー違反とされていたこともあったようですが、現在のテキサスホールデムにおいては王道の戦略で、特にフロップで多く見かけるプレイとなっています。

チェックレイズのメリットは、強いハンドを持っている時により多くの利益を稼ぐということにあります。

ただし、強いハンドばかりでチェックレイズしていると相手はフォールドすることで損失を大きくせずに済むため、ある程度はブラフでもチェックレイズをするのがオススメです。

チェックコール

チェックコールとは、自分はチェックを行い、相手がベットしてきた時はコールを行うアクションの流れを指します。

チェックコールのメリットは、ポットを必要以上に大きくしないという点にあります。

例えば自分がベットして、相手がそれにレイズして、自分がコール…という場合、負けてしまうとかなりポットが膨らんで損失が大きくなってしまいます。しかし、相手がベットして自分がコールするだけならポットはあまり膨らみません。

また、相手がブラフでベットしている可能性が高いと見込まれる場合、チェックコールによってブラフキャッチを行うことができます。

特にアグレッシブにプレイしている相手には有効な手段と言えるでしょう。

チェックバック

チェックバックとは、相手のチェックに対して、こちらもチェックで返す戦術のことを指します。チェックバックを行うと自動的に次のラウンドに進むことになります。

強いハンドでチェックバックを行うのはあまり有効な手段とは言えません。ポットを増やして相手からより多くのチップを稼ぐか、相手を降ろして早めに勝利を確定するかを決めた方が有利だからです。

そのため、ショーダウンの価値はあるけど決定的に強いとは言えないハンドに対してチェックバックが有効と言えるでしょう。また、チェックレイズを狙っているプレイヤーに対しても有効な戦略と言えます。

チェックフォールド

チェックフォールドとは、言い換えれば「チェックorフォールド」です。相手がチェックバックしてくれたら勝負を継続するけど、ベットされたらフォールドする、という戦術を指します。

次のカードを無料で見られるなら見たい、しかしベットしてポットを増やすほどではない、という時に有効な戦略です。自分のハンドは弱いものの、コミュニティカードによってはまだ戦える可能性がある、という時に使われます。

強いハンドでチェックフォールドをやる意味は全く無いので注意しましょう。

まとめ

ポーカーにおいて「チェック」とは、相手とベット額が同じ場合に、ベットを追加せずに順番をパスするアクションのことを指します。

相手にアクションを委ねることによって、プレイヤーのハンドがどれくらいの強さかを見定めることができ、また相手の動きによって自分のアクションも変えることができます。

さらに、自分のハンドが強い時にあえてチェックすることで相手のベットを引き出し、より高額なポットを獲得できる可能性もあります。

地味なアクションと考えられがちではありますが、ベット・レイズなど攻撃力の高いアクションと組み合わせることで力を発揮する戦術、それが「チェック」と言えるでしょう。

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