ルーレットのハウスエッジ(控除率)|計算方法・種類別に比較
ハウスエッジとは何か、ルーレットの種類別の控除率はどうなっているのかといった基礎知識から、各種類のハウスエッジを実際に計算式に当てはめて比較します。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)を理解しておくと、テーブルを選ぶ段階で無駄な損失を減らせます。
この記事で分かること
- ハウスエッジ(控除率)とはカジノ側の取り分のこと
- 控除率はヨーロピアンルーレットが2.70%、アメリカンルーレットが5.26%で、約2倍の開きがある
- ルーレットはほとんどの場合、どの賭け方を選んでも控除率は変わらない

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ルーレットのハウスエッジ(控除率)とは?

「ハウスエッジ(控除率)」とは、簡単に言えばカジノ側の取り分のことです。プレイヤーが支払った賭け金のうち、プレイヤーに戻ってくるお金の割合を還元率(RTP)と言いますが、カジノ側に入ってくるお金の割合を控除率と呼びます。
ルーレットの控除率の特徴は、どの場所にベットしてもほとんどの場合ハウスエッジが同じになることです。そのため、36倍の高配当を狙ってストレートアップ(1点賭け)で勝負しても、的中率48.65%(ヨーロピアンの場合)の赤・黒に賭けても不利さは変わらず、賭け方の選択で損失を大きくしてしまう心配がありません。
オンラインカジノと公営ギャンブルのハウスエッジを比較

そもそも、オンラインカジノでプレイできるゲームのハウスエッジは、公営ギャンブルなどと比較して低く設定されています。
たとえば競馬をはじめとする公営ギャンブルでは、主催側の取り分がオンラインカジノよりかなり大きい水準に設定されています。
それに比べると、オンラインカジノの控除率は多くのゲームで5%以下で、95%以上の金額がプレイヤーに払い戻される計算になります。プレイヤー有利になるわけではありませんが、公営ギャンブルより損失は小さく抑えられます。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)の計算方法
まず、そのゲームの還元率(RTP)を計算します。還元率の計算方法は、(当たった時の倍率)×(当選確率)で求められます。たとえば45%の確率で2倍になる場合、還元率は 2 × 45% = 90% となります。
なお、バカラのように結果によって配当が異なる(バンカーに賭けると、バンカーが勝利した場合とタイだった場合で配当が違う)場合は、それぞれの配当と確率を掛け算したものを合計する必要がありますが、ルーレットの場合は当たりか外れしかないのでより簡単に計算できます。
ハウスエッジ(控除率)の計算式
100% −(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷(全ポケットの数)× 100%
ルーレットの種類別のハウスエッジ(控除率)
| ルーレットの種類 | 特徴 | 控除率 |
|---|---|---|
| ヨーロピアンルーレット | ポケット数37個 | 2.70% |
| アメリカンルーレット | ポケット数38個(0が2個) | 5.26% |
| フレンチルーレット | ポケット数37個(特殊ルールあり) | 2.70%(イーブンマネーの賭けは1.35%) |
ヨーロピアンルーレットの控除率は2.70%であるのに対し、アメリカンルーレットの控除率は5.26%とおよそ2倍です。同じルーレットなのに、なぜこれほどの差が生まれるのでしょうか?
これは、ベッティングボード(レイアウト)とホイールの違いによるものです。ヨーロピアンルーレットのポケットは1〜36に加えて「0(ゼロ)」があり、合計37個です。一方、アメリカンルーレットのポケットは1〜36に加えて「0」「00(ダブルゼロ)」の2つが用意されており、合計38個になります。
それにもかかわらず、それぞれのルーレットでは当たった際の配当倍率は同じように設定されています。たとえばストレートアップ(1点賭け)でベットした場合、ヨーロピアンルーレットなら37個の中から1個の当たりを選んで35対1(賭け金を含めて36倍)の払い戻しを得られますが、アメリカンルーレットの場合は38個の中から1個の当たりを選ぶことになるため、その分的中確率が下がり、結果として控除率も上がってしまうのです。
一方、フレンチルーレットは緑ポケットが「0」の1個のみで、ヨーロピアンルーレットと同じ37個のレイアウトです。そのため通常のベットにおける控除率は2.70%で、特殊ルールが適用されるイーブンマネーの賭けのみ数値が変わります。
このように、ルーレットは「ポケットの数」と「特殊ルールの有無」という2つの要素によって控除率が変わります。
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジ

| ベット方法 | カバー数 | ハウスエッジ |
|---|---|---|
| ストレートアップ | 1点 | 2.70% |
| スプリットベット | 2点 | |
| ストリートベット | 3点 | |
| コーナーベット | 4点 | |
| フォーナンバーベット | 4点 | |
| ラインベット | 6点 | |
| ダズンベット | 12点 | |
| コラムベット | 12点 | |
| 赤・黒 | 18点 | |
| 奇数・偶数 | 18点 | |
| ハイ・ロー | 18点 |
ヨーロピアンルーレットのハウスエッジについては、すべての賭け方で2.70%になるように設定されています。
というのも、ヨーロピアンルーレットにおいては、必ず(カバーしているポケットの数)×(当選倍率)が36になるように設定されているからです。たとえばストレートアップの場合、カバーしているポケットは1個しかありませんが、倍率は36になっています。
また、赤や黒といったアウトサイドベットに賭ける場合、当選ポケットが18個、倍率が2倍となっているのでこちらも掛け算すると36になります。
そのため控除率が一律で設定されていることから、ストレートアップでもイーブンマネーの賭けでも期待値は同じで、賭け方の選択によって不利さが変わることはありません。
ヨーロピアンの計算式
100% −(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷ 37 × 100%
計算例
- ストレートアップ:100% − 36【倍率】 × 1【ポケット数】 ÷ 37 × 100% = 2.70%
- 赤にベット:100% − 2【倍率】 × 18【ポケット数】 ÷ 37 × 100% = 2.70%
ヨーロピアンルーレットのポケット数は合計で37個です。(倍率)×(ポケット数)が必ず36になるため、還元率(RTP)は37分の36で97.30%、ハウスエッジはいずれの場合もおよそ2.70%となります。
アメリカンルーレットのハウスエッジ

| ベット方法 | カバー数 | ハウスエッジ |
|---|---|---|
| ストレートアップ | 1点 | 5.26% |
| スプリットベット | 2点 | |
| ストリートベット | 3点 | |
| コーナーベット | 4点 | |
| ファイブナンバーベット | 5点 | 7.89% |
| ラインベット | 6点 | 5.26% |
| ダズンベット | 12点 | |
| コラムベット | 12点 | |
| 赤・黒 | 18点 | |
| 奇数・偶数 | 18点 | |
| ハイ・ロー | 18点 |
アメリカンルーレットのハウスエッジにおいては、ほとんどすべての賭け方で5.26%となります。(カバーしているポケットの数)×(当選倍率)が36になるように設定されているのはヨーロピアンと同じです。ただしファイブナンバーベットだけは5点×7倍=35となるため、控除率が7.89%まで上がる唯一の例外です。
しかし、どの賭け方をしても「0」と「00」は必ず外れになってしまう(ストレートアップ、スプリットベットなどで0に賭けた場合は除く)ので、ヨーロピアンルーレットにない「00」の分外れの可能性が増えて控除率が上がってしまう、という仕組みになっています。
アメリカンの計算式
100% −(当たった時の倍率)×(当選ポケット数)÷ 38 × 100%
計算例
- ストレートアップ:100% − 36【倍率】 × 1【ポケット数】 ÷ 38 × 100% = 5.26%
- 赤にベット:100% − 2【倍率】 × 18【ポケット数】 ÷ 38 × 100% = 5.26%
アメリカンルーレットのポケット数は合計で38個です。還元率(RTP)は38分の36で94.74%、ハウスエッジはおよそ5.26%となりますが、ファイブナンバーベットに限り7.89%とより不利な賭け方になります。
フレンチルーレットのハウスエッジ

| ベット方法 | カバー数 | ハウスエッジ |
|---|---|---|
| ストレートアップ | 1点 | 2.70% |
| スプリットベット | 2点 | |
| ストリートベット | 3点 | |
| コーナーベット | 4点 | |
| フォーナンバーベット | 4点 | |
| ラインベット | 6点 | |
| ダズンベット | 12点 | |
| コラムベット | 12点 | |
| 赤・黒 | 18点 | 1.35% |
| 奇数・偶数 | 18点 | |
| ハイ・ロー | 18点 |
前述のとおり、フレンチルーレットのポケット構成はヨーロピアンルーレットと同じ37個で、通常のベットであれば控除率も同じく2.70%です。
異なるのは、「アン・プリゾン(En Prison)」と「ラ・パルタージュ(La Partage)」という2つの特殊ルールが加わる点です。いずれもイーブンマネーの賭けに0が出た際に適用され、ラ・パルタージュでは賭け金の半分がその場で返金されるのに対し、アン・プリゾンでは賭け金の全額がそのまま次のスピンまで保留され、次に的中すれば全額が戻る(外れると没収される)という違いがあります。
返し方は違いますが、0が出たときの損失の期待値はどちらもおよそ半分になります。そのためイーブンマネーの賭けに限っては、控除率が2.70%のおよそ半分にあたる1.35%まで下がります。ラ・パルタージュは常に1.35%ですが、アン・プリゾンは保留中にもう一度0が出たときの扱いがテーブルによって異なり、1.35〜1.39%の幅があります。
つまりフレンチルーレットでは、ヨーロピアンルーレットのように「どの賭け方でも一律の期待値」というわけではなく、イーブンマネーの賭けを選ぶかどうかによって控除率に差が生まれる点が特徴です。ストレートアップなどのインサイドベットよりも、赤・黒などのイーブンマネーの賭けのほうが控除率は低くなります。
なお、ランドカジノでは北米を中心にアメリカンルーレットが主流の地域がある一方、ヨーロッパやアジアではヨーロピアンルーレットが広く置かれています。フレンチルーレットは、ヨーロッパの一部のカジノ以外ではあまり見かけません。一方、多くのオンラインカジノにはフレンチルーレットが用意されているため、控除率の低いテーブルを選びやすいという利点があります。
ルーレットのハウスエッジ(控除率)でよくある質問
- 控除率と還元率の違いは何?
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控除率と還元率は正反対の概念です。控除率とはハウスエッジと呼ばれ、プレイヤーが支払った金額のうち胴元側が回収するお金の割合のことを指し、還元率とはプレイヤーが支払った金額のうちプレイヤーに払い戻されるお金の割合のことを指します。
そのため、控除率が高いほどカジノ側に有利、還元率が高いほどプレイヤー側に有利となります。なお、控除率と還元率を合わせるとちょうど100%になります。
- ハウスエッジがないルーレットはありますか?
-
ハウスエッジのないルーレットは存在しません。すべてのルーレットには「0」が存在し、0に入ると(フレンチルーレットの特殊ルール適用時などを除き)0を含む賭け方をしていない限り、基本的にはそのベットが外れになってしまうためです。
ただし、イーブンマネーの賭けで0に入ったときに賭け金の半分が返ってくるフレンチルーレットは、ハウスエッジを極力抑えたルーレットと言えるでしょう。さらにキャッシュバックなどのプロモーションを併用すれば、実質的な損失をさらに小さくできます。
まとめ:ヨーロピアンを選ぶだけで控除率はおよそ半分になる
ルーレットのハウスエッジ(控除率)は、ヨーロピアンルーレットとアメリカンルーレットでかなり異なります。ヨーロピアンルーレットの控除率は2.70%で、アメリカンルーレットのおよそ半分です。
そのため特に理由のない場合、ヨーロピアンルーレットを選ぶほうが損失を抑えられます。
さらに、ラ・パルタージュまたはアン・プリゾンが適用されるフレンチルーレットなら、イーブンマネーの賭けに限り控除率は1.35%まで下がります。ストレートアップなど他の賭け方は2.70%のままである点に注意してください。
ただし「フレンチルーレット」という名前でも特殊ルールが実装されていない場合があります。テーブルのルール表示で「ラ・パルタージュ(La Partage)」または「アン・プリゾン(En Prison)」の記載を確認してからプレイしてください。
どの賭け方を選んでも期待値は変わりません。控除率の低いテーブルを選び、損切りラインを決めたうえで無理のない範囲でお楽しみください。
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