ルーレットでイカサマは可能か?ディーラー・ホイールの細工による不正事例
オンラインカジノで大人気のテーブルゲームといえば「ルーレット」ですが、ディーラーが球を投げ入れるので「そもそもイカサマできるんじゃ…?」と思ったことは無いでしょうか? 特に狙った番号に全然ボールが入ってくれないと、不正を疑ってしまうのはプレイヤーとして自然な感情です。
しかし、本当にディーラーがイカサマを出来てしまったらプレイヤーはどうしようもありませんよね。そこで、オンラインカジノにおけるルーレットで実際にイカサマが行われているのか、について解説します。
この記事のまとめ
- 過去にイカサマがあった事例はあるが、現在のカジノにおけるルーレットでは不正の可能性は極めて低い
- ランドカジノ・ライブカジノ共にルーレットでイカサマが起きないようにする様々な対策がとられている
- オンラインカジノは不正が起きないよう常に第三機関による非常に厳しい審査が行われている

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ディーラーによるルーレットのイカサマの可能性はある

カジノをよく知らない日本人にありがちなのが、「ルーレットなんて絶対に何か仕掛けがあって、イカサマをやってるから勝てないように出来てるんだよ」という誤解です。確かに日本ではギャンブルが裏稼業であった歴史があるため何でもイカサマ出来るように思いがちですが、果たしてカジノのルーレットで不正というものが行われていたのでしょうか?
過去にディーラーによるイカサマがあった事は本当
この話は確実な証拠があるわけではありませんが、数十年ほど前くらいであればディーラーによるイカサマがあったことは事実であるようです。ただ、これはディーラーがプレイヤーを負けさせるということよりも、プレイヤーとディーラーが組んで大当たりを出し、そのお金を分けていたというものです。
流石に「このカジノがイカサマをした!」なんて事実が発覚したら即刻カジノが潰れるでしょうから、もしディーラーが本当にプレイヤーからお金を巻き上げるためにイカサマをしていたとしても情報が表に出てくることはないでしょう。ただ、ルーレットホイールの精度が以前は悪かったこともあり、特定の数字に球を落とすことも可能だった…という一説もあります。
ディーラーのイカサマ対策
一説によると、過去ディーラーによるイカサマがあったということなので、現代のオンラインカジノでも不正が行われているのでは? と不安になる方もいるかもしれません。
「ディーラーは入るポケットを狙える」なんて噂を聞いたことがある方も多いでしょう。バカラやブラックジャックよりもイカサマされてしまいそう… そんな不安を払拭するために、次の項目では現在のルーレットはどのようにイカサマを防いでいるのかについて解説します。
ディーラーは特定の数字を狙えないように対策されている

現在のカジノでは、ディーラーがポケットを狙えないように各種対策が行われています。例えば、ディーラーは球をホイールに投入する際、必ず目線をホイールから外して投げる必要があります。また、ルーレットにディーラーがボールを投げ入れてからも、「ノーモアベット」と言わない限りはプレイヤーは賭け続けることができるので、特定の数字に当てても意味がありません。
そもそも、現代のディーラーは特定の数字を狙うような訓練は一切行っていません。むしろそんな芸当ができるディーラーは解雇されてしまいます。理由としては、「プレイヤーと組まれてカジノが大損する可能性があるから」です。
ルーレットホイールが改良され玉の動きが読みづらくなった

昔のルーレットホイールは精度が低かったため円盤ごとのクセというものがどうしても作られてしまいます。また、それぞれのポケットが深めに彫られており、ボールが入ったらそこから抜け出すことが非常に困難だったため、それを狙うことでイカサマが可能な状態ではありました。
しかし、ルーレットホイールは20世紀後半に改良が行われ、各ポケットの溝が浅くなったことで球がアグレッシブに動くようになりました。つまり、仮にポケットを狙ったところでボールが弾かれ、狙った場所に行くことはできません。またホイールごとの癖が無くなったことで、力加減をして投げてもランダムにボールが入るようになっています。
現在ディーラーによる不正は対策されてイカサマができない
ここまで解説したように、ディーラーがポケットを狙ってボールを投げることはなく、もし仮にスポットを狙ってもランダムに球が動くようになっているので、ディーラーのイカサマは対策されていると言うことが出来ます。
そもそも、ルーレットの直径は1m弱もあります。円周は直径のおよそ3.14倍なので、ルーレットの1周は3mくらいあります。それをボールが10周、力の強いディーラーなら20周くらい回ります。つまりボールは1回に60m移動するわけです。60m先の目標目掛けてたった数センチしかないポケットにドンピシャで入れられる人、現実的にいるでしょうか?
いたらその人は間違いなくスナイパーをやった方が良いでしょう(笑) 現実的にはルーレットでイカサマというのはあり得ないということが分かります。
ルーレットに細工してイカサマされている可能性

ディーラーがイカサマが出来ない仕組みというのは分かった、しかし円盤や球に細工があればイカサマ出来るのではないか? と考える方もいらっしゃるかもしれません。
実際にランドカジノでは、ホイールに磁石を入れてボールを止める仕組みや、球に仕掛けをして跳ねさせるなどの細工が施された例があります。しかもこれはカジノ側だけではなく、プレイヤー側がカジノにバレないように仕掛けた例もあるんです! これらのイカサマについても解説します。
実際に過去にあった細工による不正
ルーレットに細工を施すことで、目的の場所にボールを落とすことのできるイカサマについて解説します。これは過去に行われたものであり、現在イカサマが行われているという例ではありません。
なお、当サイトでも文献を調査したのですが、「カジノ側がプレイヤーからお金を巻き上げるためにルーレットで不正をした」という確たる証拠は見当たりませんでした。そのため、文献が残っていない過去にイカサマが行われた例があるとしても、今のカジノで細工による不正はあり得ないと考えておいて良いでしょう。
ホイールに磁石を入れて止まる数字を操る細工
まずホイールに細工をする例を見ていきましょう。回転板の下にそれぞれ電磁石を組み込みます。ボールにも磁石が埋め込まれており、大きいベットがあったポケットの下にある磁石を操作することでボールとポケットが反発するようにして、その場所に球を入れない、という仕組みです。
時々、ルーレットの下にマグネットがある! という不正を検証した動画がバズることがあり、どう考えても不自然だろう…みたいな動きをするボールもあります。エボリューションのルーレットですら不正だと言われています。
しかし、熟練のルーレットプレイヤーならお分かりだと思うのですが、元々ルーレットのボールの動きは高確率で不自然なんです! 全ての不自然な動きをイカサマと考えていると全てのルーレットが不正となってしまいますので、現実的に考えておかしいということが分かります。
球に仕掛けをして意図的に跳ねさせる細工
また、ボールに仕掛けが施されている場合もあります。ボタンを押すことで球に大きな振動が加えられるため、大きいベットが張られているポケットに入りそうになったらボタンを押すことで振動し別のポケットに入る…という仕組みでプレイヤーが大勝ちしない仕組みになっていました。
これはプレイヤー側の不正も報告されており、1973年にフランスのカジノでプレイヤーがボールの中に無線の受信機を仕掛け、受信機が作動すると特定の6つのポケットの中に入る仕組みとなっており、100万ドル以上を不正に稼いだと言われています。なお、どちらにしろ球が意図的に動くので、イカサマという意味ではすぐバレます。
ルーレットの配当金の受取時にイカサマされる可能性

それでは、ルーレットで配当金をもらう時に不正が行われる心配はないのでしょうか? 不正にお金をくすねられないよう、カジノでは以下のような方法で不正を対策しています。
ランドカジノはディーラーを2人体制にして不正を対策
ランドカジノ(ラスベガスなどの店舗型のカジノ)では、ディーラーが2人体制で担当しています。1人がゲームを進行し、1人がルーレットの配当を分配するという振り分けです。1人がルーレットの賞金をプレイヤーに配っているのをもう1人のディーラーは必ずチェックしているので、間違いがあった場合は即座に指摘します。
そのため、ディーラーが両方ともグルなら、もしくはカジノがグルなら(笑)不正は起きるかもしれませんが、プレイヤーから指摘されたら目論見も失敗になるため不正は行われないと言って良いでしょう。
オンラインカジノはシステムによって自動計算されている
オンラインカジノは当然ながら全てコンピュータが収益を管理しています。そのためソフトルーレットでもライブルーレットでも全て自動で収益が計算されるので、収支が異なる心配はありません。
たまに「配当が少ない!」と勘違いする方がいらっしゃいますが、大抵の場合はベットタイムギリギリに賭けたためベットが承認されなかった、もしくは単純に獲得金額の計算を間違っているかのどちらかです。
オンラインカジノがルーレットでイカサマをしない3つの理由
ここまでの解説を聞いた方の中には、イカサマをすればカジノは簡単に稼げるのに、どうして不正をしないんだろう? と思った方もいらっしゃるかもしれません。カジノ側が「イカサマをしていない」と必要以上に宣伝するのは、別にやましい気持ちがあるから言っているのではなく、正当な理由があります。オンラインカジノがルーレットでイカサマをしない理由について解説します。
ライセンスが剥奪されて運営できなくなる
ランドカジノ・オンラインカジノ問わず、カジノを運営する会社は必ず「ライセンス」というものを取得・保持する必要があります。
ライセンスとは、その企業がカジノを運営できるかどうか、海外の政府がお金の動きや関連企業なども含めて徹底的にチェックを行い、基準をクリアした会社にのみ与えられる運営許可証のことです。つまり、ライセンスを持っているカジノは「国のお墨付き」ということになります。
ライセンスの取得条件の中には不正防止策というのも含まれており、不正を行うことのできる環境があるだけでもライセンスは発行されなくなります。当然、ライセンスが発行された後も不正が発覚されたら即刻剥奪! カジノを運営できなくなってしまうので、イカサマを絶対にできない環境になっているということです。
プレイヤーの信頼を失う
そもそもイカサマはどんな手口であってもプレイヤーが損をするわけですから、還元率に比べてどのプレイヤーも大きく負けている場合「このカジノ、おかしいよな?」とプレイヤーから信頼を失います。そして客離れが起きてしまうと、プレイヤーから奪った利益以上に損失が発生してしまいます。
そもそもディーラーは客を負けさせ続ければボーナスが貰えるわけではなく、むしろ勝たせることでチップをもらえる可能性があるわけですから、勝たせたいというのが心情です。ディーラーは味方であるということを前提にイカサマについて考えると良いでしょう。
そもそもイカサマしなくても利益が出る
例えばヨーロピアンルーレットの場合、還元率はおよそ97.3%です。つまり1万円を賭けたら、平均して270円ほどはカジノの利益になります。そもそもイカサマしなくても利益が出るようになっているのに、ことさらリスクを冒してまでイカサマをする理由がありません。多くのデメリットを天秤にかけて、それでもイカサマをするようなカジノは無いと言って良いでしょう。
イカサマがない信頼できるオンラインカジノ
ただし、ライセンスが発行されているカジノはイカサマをしませんが、最初からプレイヤーから搾取することしか考えていない悪徳なカジノの場合、堂々と不正を行ったり支払いを拒否する、そして問題化するまでに逃げるといったサイトが後を絶ちません。最後に、イカサマが全く無い信頼できるオンラインカジノについて解説します。
カジノシークレット

カジノシークレットのライセンス |
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キュラソー 365/JAZ(サブライセンス GLH-OCCHKTW0706142021) |
カジノシークレットは「インスタントキャッシュバック」や当選確率が高いトーナメントなどで人気を集めるオンラインカジノですが、信頼度も抜群です!
カジノシークレットを運営するCasino Secret Limitedは、オランダ領キュラソー政府のライセンスを2019年より取得・保持しています。キュラソーライセンスは多くのオンラインカジノで用いられている信頼度の高いライセンスとなっており、不正について心配する必要のないオンラインカジノと言えるでしょう。
ラッキーニッキー

ラッキーニッキーのライセンス |
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Malta Gaming Authority(ライセンス番号MGA/CRP/171/2009/01) |
ラッキーニッキーは付与率の高い入金ボーナスやVIPプログラムなどで高い評価を得ているオンラインカジノですが、他のカジノと比べても信頼度は段違い!
ラッキーニッキーを運営するSkillOnNet Ltd は、マルタ共和国のライセンスを取得・保持しています。マルタライセンスは他のライセンスと比べても超一流の企業しか認可されないプレミアムライセンスとなっており、その監査の厳しさも比べものになりません。マルタ共和国からお墨付きを得ている、非常に信頼度の高いオンラインカジノと言うことができます。
カジ旅

カジ旅のライセンス |
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キュラソー島(#8048/JAZ2015-004) |
カジ旅はRPGのような世界観を駆使したプロモーションが人気を集めるオンラインカジノとなっており、信頼性も非常に高いカジノです。カジ旅を運営するSweetspot N.V.は、他のカジノでも使用されているオランダ領キュラソーライセンスを取得・保持しており、一般的なカジノと比べて遜色ない信頼性であることが分かります。
また、カジ旅は多くのプロバイダーと契約しています。プロバイダーは信頼性の低い会社と契約すると不正の片棒を担ぐことになるため契約が拒否されます。そのため、数多くのプロバイダーと契約しているカジ旅の信頼性は非常に高いと言えます。
ルーレットのイカサマまとめ
カジノにおけるルーレットは、文献が残っていないほど古い時代はイカサマが行われた例があるようですが、現代のルーレットはイカサマができないようになっている、イカサマをしてもメリットが少ない、そしてイカサマが発覚すると圧倒的に処罰が大きい、などの理由からイカサマが行われる心配はありません。
しかし、たまに同じ数字に3回当たったり、赤や黒に10連続入ったりなど、確率的にあり得るのか!? と言った履歴が見られることもあるかもしれません。それは、その記憶が強烈だから覚えているだけで、大抵の場合はおおよそ確率通りに出ているはずです(同じ数字に3連続当たる確率は1/1369、赤や黒が10連続当たる確率は1/1346)。
イカサマを疑うよりも、偶然の力を信じる方が、ルーレットを楽しくプレイできますよ!
Bell
(ウィナーズクラブ管理人)
昔の映画で、ディーラーが狙った数字に球を放り込むといったイカサマシーンが使われていたのを見たことある方もいると思います。これは映画の演出ですが、こういったイカサマは現在ではほぼ実行する事ができなくなっています。その理由やカジノのイカサマ対策などを詳しく解説していますので、この記事を読んで安心して遊んでください。