ルーレットでイカサマは可能?本当にあった不正の手法と現在の対策
ルーレットではディーラーがボールを投げ入れるので「イカサマできるのでは」と思ったことはないでしょうか?同じ数字ばかりに集中して「ホイールに細工されている?」と疑ったことはないですか?特に狙った番号に全然ボールが入ってくれないと、不正を疑ってしまうのはプレイヤーとして自然な感情です。
しかし、本当にディーラーがイカサマをできてしまえば、プレイヤーには打つ手がありません。そこで、ルーレットで実際にイカサマが行われているのか、について解説します。
この記事で分かること
- 過去にイカサマがあった事例はあるが、現在のカジノにおけるルーレットでは不正の可能性は極めて低い
- ランドカジノ・オンラインカジノ共にルーレットでイカサマが起きないようにする様々な対策がとられている

この記事はおよそ 10分 で読むことができます。
結論:現在のルーレットでイカサマは事実上できない

現在のルーレットでイカサマを成立させるのは、仕組みの面でも運営の動機の面でも事実上できません。
過去にイカサマが発覚した事例はありますが、現在は不正が起きないよう、ランドカジノ・オンラインカジノ共に様々な対策が行われています。
その根拠を、「ディーラー」「ホイールへの細工」「配当金の受け取り時」の3つの視点で順に見ていきます。
3つの視点でみるルーレットのイカサマ
「ディーラー」によるルーレットのイカサマ

よく耳にするのが、「ルーレットには何か仕掛けがあって、イカサマによって勝てないようになっている」という誤解です。
確かにギャンブルが裏稼業であった歴史があるため何でもイカサマできるように思いがちですが、果たしてカジノのルーレットで不正というものが行われていたのでしょうか?
本当にあったディーラーのイカサマの手法
この話は確実な証拠があるわけではありませんが、数十年ほど前まではディーラーによるイカサマがあったと語られています。
ただ、これはディーラーがプレイヤーを負けさせるということよりも、プレイヤーとディーラーが組んで大当たりを出し、そのお金を分けていたというものです。
「このカジノがイカサマをした」という事実が発覚すれば即刻カジノが潰れるでしょうから、もしディーラーが本当にプレイヤーからお金を巻き上げるためにイカサマをしていたとしても情報が表に出てくることはないでしょう。
ただ、ルーレットホイールの精度が以前は悪かったこともあり、特定の数字にボールを落とすことも可能だった……という一説もあります。
ディーラーのイカサマ対策
一説によると、過去にディーラーによるイカサマがあったということなので、現代のオンラインカジノでも不正が行われているのでは、と不安になるプレイヤーもいるかもしれません。
「ディーラーは入るポケットを狙える」という噂を聞いたことがあるプレイヤーも多いはずです。バカラやブラックジャックより不正が入り込みやすいのではないか、という不安もここから来ています。
対策①:そもそもディーラーは特定の数字を狙えない

現在のカジノでは、ディーラーがポケットを狙えないように各種対策が行われています。
たとえば、投入時にホイールから目線を外させるなど、狙い撃ちを防ぐ所作を定めているカジノがあります。また、ディーラーがボールを投げ入れた後も、「ノーモアベット」の宣言があるまではプレイヤーは賭け続けることができるため、仮に特定の数字を狙えたとしても、それを利益に結びつけることはできません。
そもそも、人間の投げ方やボールの転がり方には無数の変数(回転数、投げる強さ、ホイールの摩耗具合など)が絡むため、熟練したディーラーであっても特定の数字を意図的に狙うこと自体が技術的に極めて困難です。現代のディーラーは特定の数字を狙うような訓練は一切行っておらず、むしろそのような不自然な癖(特定のパターンでの投球)が見られるディーラーがいれば、不正の疑いをかけられ解雇の対象にもなり得ます。理由としては、「プレイヤーと結託してカジノ側が大きな損失を被るリスクがあるから」です。
対策②:ルーレットホイールを改良しボールの動きを読みづらくする

昔のルーレットホイールは精度が低かったため、ホイールごとの癖がどうしても生まれていました。また、それぞれのポケットが深めに彫られており、ボールが入ったらそこから抜け出すことが非常に困難だったため、それを狙うことで攻略可能な状態であったこともあります。
しかし、ルーレットホイールは20世紀後半に改良が行われ、各ポケットの溝が浅くなったことでボールがアグレッシブに動くようになりました。つまり、仮にポケットを狙ったところでボールが弾かれ、狙った場所に行くことはできません。
またホイールごとの癖がなくなったことで、力加減をして投げてもランダムにボールが入るようになっています。
現在:ディーラーによる不正は対策されてイカサマができない
そもそも、ルーレットの直径は1m弱もあります。円周は直径のおよそ3.14倍なので、ルーレットの1周は3mくらいあります。それをボールが10周、力の強いディーラーなら20周くらい回ります。
20周まわるとすれば、ボールは1回に60mほど移動する計算です。60m先にある、たった数センチのポケットを狙いどおりに射抜けるかと考えれば、現実的でないことが分かります。
狙って特定のポケットに入れることは、技術的にほぼ不可能だと言えるでしょう。
「ホイール本体」に細工をするルーレットのイカサマ

ディーラーがイカサマをできない仕組みは分かった、しかしホイールやボールに細工があればイカサマできるのではないか、と考えるプレイヤーもいるかもしれません。
実際にランドカジノでは、ホイールに磁石を入れてボールを止める仕組みや、ボールに仕掛けをして跳ねさせるなどの細工が施された例があります。しかもこれはカジノ側だけではなく、プレイヤー側がカジノにバレないように仕掛けた例もあります。これらのイカサマについても解説します。
過去:実際にあった細工による不正の手法
これは過去に行われたものであり、現在イカサマが行われているという例ではありません。
なお、当サイトでも文献を調査したのですが、「カジノ側がプレイヤーからお金を巻き上げるためにルーレットで不正をした」という確たる証拠は見当たりませんでした。
細工①:ホイールに磁石を入れて止まる数字を操る方法
ホイールの下にそれぞれ電磁石を組み込みます。ボールにも磁石が埋め込まれており、狙ったポケットの下にある磁石を操作することでボールとポケットが引き合うようにして、意図した場所にボールを入れる、という仕組みです。
ときどき、ルーレットの下に磁石があるとして不正を検証した動画が広く拡散されることがあり、どう考えても不自然だ……と感じる動きをするボールもあります。大手のライブルーレットですら不正だと疑われてしまうことがあるほどです。
しかし、そもそもルーレットのボールの動きは、高い頻度で不自然に見えるものです。すべての不自然な動きをイカサマと考えると、すべてのルーレットが不正だということになってしまいます。
細工②:ボールに仕掛けをして意図的に跳ねさせる方法
また、ボールに仕掛けが施されている場合もあります。ボタンを押すことでボールに大きな振動が加えられるため、大きいベットが張られているポケットに入りそうになったらボタンを押すことで振動し、別のポケットに入る……という仕組みでプレイヤーが大勝ちしない仕組みになっていました。
これはプレイヤー側の不正も報告されており、1973年にフランスのカジノでプレイヤーがボールの中に無線の受信機を仕掛け、受信機が作動すると特定の6つのポケットの中に入る仕組みとなっており、100万ドル以上を不正に稼いだと言われています。
なお、いずれの手口もボールが不自然に動くため、監視カメラと出目の記録から発覚します。
「配当金の受取時」に仕掛けるルーレットのイカサマ

それでは、ルーレットで配当金をもらうときに不正が行われる心配はないのでしょうか。不正にお金をくすねられないよう、カジノでは以下のような方法で不正を対策しています。
ランドカジノ:ディーラーを2人体制にして不正を防止
ランドカジノ(ラスベガスやマカオなどにある実店舗のカジノ)では、ディーラーが2人体制で担当しています。1人がゲームを進行し、1人がルーレットの配当を分配するという振り分けです。
1人がルーレットの賞金をプレイヤーに配っているのをもう1人のディーラーは必ずチェックしているので、間違いがあった場合は即座に指摘します。
そのため、2人のディーラーが結託していれば不正の余地はゼロではありませんが、プレイヤーから指摘されれば目論見は成立しないため、現実には行われないと言ってよいでしょう。
オンラインカジノ:システムによる自動計算
オンラインカジノでは、すべてコンピュータが収益を管理しています。そのためRNGルーレットでもライブルーレットでもすべて自動で収益が計算されるので、収支が異なる心配はありません。
たまに「配当が少ない」と勘違いするプレイヤーもいますが、たいていはベットタイムぎりぎりに賭けたためベットが承認されなかったか、単純に獲得金額の計算を間違っているかのどちらかです。
カジノのルーレットでイカサマがバレたらどうなる?

ここまでの解説を読んだプレイヤーの中には、イカサマをすればカジノは簡単に稼げるのに、どうして不正をしないのだろう、と思ったプレイヤーもいるかもしれません。
カジノ側が「イカサマをしていない」と必要以上に宣伝するのは、別にやましい気持ちがあるから言っているのではなく、正当な理由があり、またイカサマが発覚したときのリスクが重すぎるということもあります。
損失①:ライセンスが剥奪されて運営できなくなる
ランドカジノ・オンラインカジノ問わず、カジノを運営する会社は必ず「ライセンス」というものを取得・保持する必要があります。
ライセンスとは、その企業がカジノを運営できるかどうか、海外の政府がお金の動きや関連企業なども含めて徹底的にチェックを行い、基準をクリアした会社にのみ与えられる運営許可証のことです。つまり、ライセンスを持っているカジノは、発行元の政府機関の審査を通過しているということです。
ライセンスの取得条件には不正防止策も含まれており、不正を行える環境があるだけでも発行されません。発行後に不正が発覚した場合は、調査のうえで業務停止や剥奪といった処分が下されます。
カジノを運営できなくなってしまうので、イカサマができない環境になっているということです。
損失②:プレイヤーの信頼を失う
イカサマはどんな手口でもプレイヤーが損をします。還元率(RTP)から想定される以上にどのプレイヤーも負け続ければ、カジノは信頼を失います。客離れが起きれば、プレイヤーから奪った利益以上の損失が発生します。
損失③:訴えられたら賠償金の発生も
イカサマされたプレイヤーに訴えられた場合、多額の賠償金を請求される可能性があります。それも数人ではなく相当の人数にのぼるでしょうから、その額も膨大です。企業としての信頼とともに、不正で得た金額の何倍もの金額を一度に失います。割に合わない選択です。
カジノはリスクを冒してイカサマをする理由がない
たとえばヨーロピアンルーレットの場合、還元率(RTP)は97.30%、ハウスエッジ(控除率)は2.70%です。つまり1万円を賭けたら、平均して270円ほどはカジノの利益になります。そもそもイカサマしなくても利益が出るようになっているのに、ことさらリスクを冒してまでイカサマをする理由がありません。
これらの損失を天秤にかければ、イカサマに踏み切る合理的な理由はありません。
ルーレットのイカサマに関連するよくある質問
- 本当にルーレットでイカサマがないと証明できますか?
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結論から言うと、政府のライセンスを取得している合法なオンラインカジノであれば、公正性が第三者によって検証されていることを客観的に確認できます。
カジノが採用しているスロットやテーブルゲームには、結果をランダムに生成する「RNG(乱数発生器)」というシステムが組み込まれています。
さらに、カジノ運営やゲーム開発会社とは独立した「GLI」や「eCOGRA」といった第三者監査機関が、このシステムが正常に作動しているか、還元率(RTP)に不正がないかを定期的に厳格に監査しているため、プレイヤーが不利になるような操作は事実上できません。
- ルーレットを安全に遊べるオンラインカジノはどう選べばいいですか?
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安全にルーレットを楽しむためのオンラインカジノ選びでは、「取得しているライセンス」と「運営実績」の2点が重要です。具体的には、審査が特に厳格なことで知られるマルタ(MGA/Malta Gaming Authority)や、実績あるキュラソー政府のライセンスを保持しているカジノを選びましょう。
まとめ:現代のルーレットにイカサマの余地はほぼない
カジノにおけるルーレットは、記録が十分に残っていない古い時代にはイカサマが行われた例があったとされています。
しかし、現代のルーレットはイカサマが成立しにくい構造になっている、イカサマをしても得られる利益が小さい、そしてイカサマが発覚したときの損失が大きいという3点から、実際に行われる余地はほぼありません。
ただ、同じ数字に3連続で当たったり、同じ色に10連続入ったりと、確率的にあり得るのかと思うような履歴が見られることはあります。印象に残りやすいだけで、たいていはおおよそ確率どおりに出ています(1回目を基準に、同じ数字が3連続する確率は1/1369、同じ色が10連続する確率は1/655)。
ルーレットの各スピンは独立事象で、前の結果が次の結果に影響することはありません。連続した出目はイカサマの証拠ではなく、確率の範囲内で起きる偶然です。
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