ブラックジャックで、最初に押さえておきたい手法が「ベーシックストラテジー」です。 プレイヤーのハンドとディーラーのアップ…
ブラックジャックの21の確率は?バスト率・インシュアランスも解説
ブラックジャックは戦略性が高く、ベーシックストラテジーに従えば還元率(RTP)が99.5%前後に達するカジノゲームとして有名ですが、そのベーシックストラテジーをより深く理解するために知っておきたいのが「確率」です。
たとえば、最初の2枚のカードでブラックジャックとなる確率は「約4.8%(およそ21回に1回)」です。ブラックジャックにおける確率を理解することは、「なぜこの状況でヒット・スタンドを選ぶのか」という状況判断の理解につながり、結果としてベーシックストラテジーの理解を深めることにもつながります。
この記事で分かること
- プレイヤーがナチュラルブラックジャックを引く確率は「約4.8%」
- ディーラーのバスト率はアップカード次第で11.6%〜42.9%まで変動する
- インシュアランスの成功率は約31%で、損益分岐点の約33.3%に届かないため期待値はマイナス

この記事はおよそ 13分 で読むことができます。
ブラックジャックの各種確率を理解しておこう

ブラックジャックで無駄な損失を減らしたいプレイヤーは、ベーシックストラテジーだけではなく、ブラックジャックの確率も理解しておくのがおすすめです。
ブラックジャックは、8デッキ・ディーラーはソフト17でスタンド・ブラックジャック配当3対2という標準的な条件でベーシックストラテジーに従った場合、還元率(RTP)が99.5%前後に達するゲームです。カードカウンティングを併用すれば、条件が揃った一部の局面にかぎって理論上の期待値がプラスに転じることもありますが、そうした局面はごく限られます。とくにRNGブラックジャックや、シューの浅い段階でシャッフルされるオンラインのライブテーブルでは、この優位はほとんど成立しません。プラスに転じているかどうかは一目で判断できるものではなく、その場の状況を正確に把握して初めて成立するものです。この「状況の正確な把握」のためには、ブラックジャックにおける各種の確率についても頭に入れておく必要があり、そうでなければ正しい判断を下すことは難しくなります。
ブラックジャックについてあまりよく知らないというプレイヤーは、まずページ冒頭のリンクからブラックジャックのルールを押さえておくとよいでしょう。
「ベーシックストラテジー」は確率から考えられた基本の戦略

そもそもブラックジャックの基本として知られる「ベーシックストラテジー」も、確率論に基づいて作られています。
たとえば「プレイヤーのハンドが9、ディーラーのアップカードが5」などといった具体的な状況から、ヒット・スタンド・ダブルダウン・サレンダーのうちどのアクションが最も期待値が高いかを計算し、「最も期待値の高いアクションはダブルダウン」というように結論付けたものがベーシックストラテジーです。
ブラックジャックで特定のカードを引く確率

シューを使うブラックジャックは常に一定確率でカードが出るわけではなく、それまでに出たカードによって確率が異なります。どのように異なってくるのかについてもこの項目で解説します。なお、1ゲームごとにシャッフルされるRNGブラックジャックでは各ゲームが独立事象となるため、過去に出たカードは次の確率に影響しません。
「A〜9」は約7.69%
A〜9のうち特定の1ランク(たとえば「7」)を引く確率は「約7.69%」です。
トランプのデッキ1組52枚のうち、同じランクのカードは4枚入っています。スペード・クラブ・ダイヤ・ハートの4つのスートがそれぞれ1枚ずつ入っているからです。
そのため最初に特定のカードを引く確率は 4 ÷ 52 = 0.07692… これをパーセントに直して 7.69% となります。
それでは、もし最初のカードが「A」だったとして、2枚目も「A」を引く確率を考えてみましょう。この場合、残っているAは3枚、カードの残り枚数が51枚なので、3 ÷ 51 = 0.05882… これをパーセントに直して 5.88% となります。
このように、カードの残り枚数に応じて、確率も大きく変わることは覚えておいてください。
「テンカード(10・J・Q・K)」は約30.77%
テンカードの出現確率は「約30.77%」です。
先ほどと同じように、同じランクのカードは4枚ずつ入っています。テンカードは10・J・Q・Kの4ランク分あるため、4 × 4 = 16枚入っている計算です。
そのため最初にテンカードを引く確率は 16 ÷ 52 = 0.30769… これをパーセントに直して 30.77% となります。
同じように、1枚目が「10」だったときに2枚目もテンカードを引く確率は 15 ÷ 51 = 29.41% です。
テンカードは他のカードと比較して枚数が多いので、ゲーム数をこなしても確率が大きく変動することはあまりありません。逆に言えば、シューの多くを使った状態でテンカードの残存割合が高い局面は、プレイヤー側の不利が小さくなりやすい状況です。
ブラックジャックで「21」になる確率

最初の2枚で合計が21になることを「ナチュラルブラックジャック」と言いますが、その成立確率はゲームのデッキ数によって変わります。あわせて、3枚以上のハンドで21を達成する確率についても解説します。
ナチュラルブラックジャックは約4.8%

ナチュラルブラックジャックの成立条件は、配られた2枚のカードが「A」と「テンカード」の組み合わせでできるハンドのことを指します。これについて計算していきましょう。少し難しくなりますが、丁寧に解説します。
シングルデッキ(52枚)
最初の2枚のカードの組み合わせは52C2=1326通りで、そのうちブラックジャックになる組み合わせは 4 × 16 = 64 通りです。よって、ナチュラルブラックジャックになる確率は 64 ÷ 1326 = 0.04827… で約4.83%(約21回に1回)となります。
8デッキ(416枚)
8デッキの場合、カードの合計は416枚、Aのカードは32枚、テンカードは128枚となります。最初の2枚のカードの組み合わせは416C2=86320通りで、そのうちブラックジャックになる組み合わせは 32 × 128 = 4096 通りです。よって、ナチュラルブラックジャックになる確率は 4096 ÷ 86320 = 0.04745… で約4.75%となり、デッキ数が増えるほどわずかに下がります。
なお、ナチュラルブラックジャックが成立したときの配当は、一般的に3対2(賭け金を含めて2.5倍)が主流です。たとえば100ドルを賭けていた場合、勝てば賭け金に加えて150ドルの利益を受け取れます(手元には元金と合わせて250ドルが戻ります)。約21回に1回とはいえ、通常の勝利(1対1=賭け金を含めて2倍)よりも高い配当が得られるため、ブラックジャックの期待値を支える重要な要素になっています。
ただし、一部のテーブルでは配当が6対5(賭け金を含めて2.2倍)に設定されていることがあり、この場合は100ドルの賭けに対して120ドルの利益しか受け取れません。同じナチュラルブラックジャックでもハウスエッジ(控除率)が約1.4ポイント悪化するため、テーブルを選ぶ際は配当が3対2かどうかを必ず確認しましょう。
ヒットを選択して「21」になる確率はハンド(手札)で異なる
ここで示すのはカードを1枚追加して、それがちょうど21になる確率であり、そのハンドが21を達成する確率ではない点にご注意ください(たとえば12からヒットして「2」、そして「7」を引いて21になった、という場合もあります。これはハンド「12」から21を達成した例ではありますが、下の表の確率には含まれていません)。
| ハンド | ヒットで21になる確率 |
|---|---|
| 9以下 | 21にならない |
| 10 | 約7.69% |
| 11 | 約30.77% |
| 12〜20 | 約7.69% |
なお、ここで示す確率は分かりやすさを優先して「52枚すべてが残っている」前提で計算した概算です。実際には自分の手札やほかのプレイヤーのカードがすでに場に出ているため、数値は多少前後します。
ハンドが9以下では、何を引いても1枚では21になりません(最低でも2枚追加する必要があります)。10なら「A」、11ならテンカードが該当し、12〜20は「12なら9」「13なら8」というように、それぞれ1枚だけ21になるカードがあります。11だけ確率が飛び抜けて高いのは、テンカードが16枚あるためです。
ハンドが11のときは、「ダブルダウンをすると30%以上の確率で21になる」かつ「21にならなくても絶対にバストしない」ため、ダブルダウンの期待値が最も高くなる場面です。同様にハンドが10の場合も「ダブルダウンをすると40%近くの確率で20以上になる」かつ「絶対にバストしない」ため、11に次いで期待値の高い場面です。
ブラックジャックでバストする確率

続いて、ブラックジャックでバストする確率について解説します。ブラックジャックでは、プレイヤーがバストするとディーラーの数字に関係なく負け、ディーラーがバストするとプレイヤーがバストしていないかぎり勝ちになります。そのため、バスト確率を把握しておくことは非常に大事です。
自分がバストしそうなときはスタンドで我慢、ディーラーがバストしそうなときは無理に引かずに待つ、など場面によってアクションを使い分けられれば、無駄な取りこぼしが減り、本来の還元率(RTP)に近い成績に近づきます。
プレイヤーがバストする確率
バストは基本的に避けたい場面ですが、不利な局面ならリスクを背負ってでも勝負する必要があります。
なお、下の表はハードハンドのもので、手札にAを含むソフトハンドについてはすべて「11以下」として考えることができます。
| ハンド | ヒットでバストする確率 |
|---|---|
| 11以下 | バストしない |
| 12 | 30.77% |
| 13 | 38.46% |
| 14 | 46.15% |
| 15 | 53.85% |
| 16 | 61.54% |
| 17 | 69.23% |
| 18 | 76.92% |
| 19 | 84.62% |
| 20 | 92.31% |
ハードハンドが11以下の場合は絶対にバストしませんが、12になるといきなり30%台まで跳ね上がります。
「12」のときに唯一バストとなるのがテンカードですが、その出現確率は先ほど説明したとおり30.77%なのでここまで高いのです。そこからは数字が1ずつ増えるたびに7.69%ずつバストの危険が高くなり、17を超えるとバスト確率は7割以上になります。そのため、17以上ではディーラーのアップカードが何であっても、ヒットするほうがスタンドより危険です。
ハンドが12〜16の場合も低くないリスクを背負っているので、ディーラーのアップカードが弱い(バストしそうな)場合は、スタンドを選ぶほうが期待値は高くなります。しかしアップカードが強いときは、リスクを背負っても積極的にヒットする必要があります。
ディーラーがバストする確率
ディーラーは16以下でヒット、17以上でスタンドと決まっているので、言い換えると「ハンドが17〜21にならず、バストしてしまう確率」です。なお以下の数値は、シングルデッキかつディーラーがソフト17でスタンドするルール(S17)を前提としています。ソフト17でヒットするルール(H17)のテーブルやデッキ数の多いテーブルでは数値がわずかに変わります。またテンカードとAの数値は、ディーラーのブラックジャックが成立したケースを「バストではない」として含んだものです。ホールカードを確認してブラックジャックでないと確定した後は、テンカードが約23.0%、Aが約16.7%まで上がります。
ヒットした結果合計が16以下になり、もう一度引いてバストした場合もこの確率の中に含まれています(たとえば、アップカード「4」→2枚目「5」→3枚目「6」→4枚目「K」の場合、「4でバストした」と計算されます)。
| アップカード | 最終的にバストする確率 |
|---|---|
| 2 | 35.3% |
| 3 | 37.6% |
| 4 | 40.3% |
| 5 | 42.9% |
| 6 | 42.1% |
| 7 | 26.0% |
| 8 | 23.9% |
| 9 | 23.3% |
| 10・J・Q・K | 21.4% |
| A | 11.7% |
ディーラーのアップカードは2〜6の場合バストしやすく、4〜6の場合バスト率は40%を超えます。これは、アップカードが6以下だと2枚では17に届かないことがほとんどで、3枚目以降を引かざるを得ないためです。引く回数が増えるぶん、バストの可能性も高くなります。
しかし、7以上になると一気にバストの確率が減ります。最初にテンカードさえ来てくれればその時点でバストは逃れられるので、2枚でスタンドすることが多くバストしにくいということが分かります。特に「A」はナチュラルブラックジャックが成立する分もこの数値に含まれているうえ、Aを「11」と数えて21を超えても「1」として数え直せるため、1枚引いてもバストしません。これがAのバスト率を大きく押し下げています。
アップカードが「A」の局面は、ディーラーのバスト率が最も低いぶんプレイヤー側が不利になりやすく、ベーシックストラテジーに従って損失を抑える判断が特に重要になります。
ブラックジャックでペアが揃う確率

ブラックジャックの「ペア」には2通りの意味があります。まず、スプリットができる「ペア」の組み合わせです。これはテンカード同士(J・K、10・Qなど)の組み合わせでも成立します。続いて、サイドベットが成立する「ペア」の組み合わせです。こちらはテンカード同士であっても、ランクが異なれば成立しません。
スプリットができるペアの確率(1デッキ)
- 最初に、配られる2枚のカードの組み合わせを考えます。1枚目のカードは52枚の中から1つを選ぶので「52通り」。2枚目のカードは1枚目を除いた51枚の中から1つを選ぶので「51通り」。
ただし1枚目のカードと2枚目のカードは順番が逆でもよいので、組み合わせは 52 × 51 ÷ 2 = 1326 通りです。 - 次に、配られた2枚のカードが「A」である場合を考えます。1枚目のカードは4枚あるAから1つを選ぶので「4通り」。2枚目のカードは1枚目で選ばなかったAから1つを選ぶので「3通り」。ただし1枚目のカードと2枚目のカードは順番が逆でもよいので、組み合わせは 4 × 3 ÷ 2 = 6 通りです。
「A」〜「9」の場合、それぞれ同じ計算で組み合わせを求められます。そのためA〜9までの組み合わせは 6 × 9 = 54 通りです。 - 次に、配られた2枚のカードが「10・J・Q・K」のいずれかである組み合わせを考えます。1枚目のカードはそれぞれ4枚ずつある4種類のカードから1枚を選ぶので、4 × 4 = 16通りです。2枚目のカードは16枚のうち1枚目で選ばなかったカードから1枚を選ぶので「15通り」。ただし1枚目のカードと2枚目のカードは順番が逆でもよいので、組み合わせは 16 × 15 ÷ 2 = 120通り です。
(②+③)の組み合わせを①で割ればよいので、求める確率は(54+120)÷ 1326 = 0.13122… これをパーセントに直して、13.12% となります。
サイドベットが成立するペアの確率(1デッキ)
- 配られる2枚のカードの組み合わせが全部で1326通りである点、同じランク2枚の組み合わせが1ランクあたり6通りである点は、スプリットの場合と同じです。
- サイドベットのペアはランクが一致している必要があるため、「A」〜「K」の13ランク分だけを数えます。そのため成立する組み合わせは 6 × 13 = 78 通りです。
スプリットと違い、テンカード同士(J・Kなど)はランクが異なるためカウントしません。ここが13.12%と5.88%の差になります。 - ②の組み合わせを①で割ればよいので、求める確率は78 ÷ 1326 = 0.05882… これをパーセントに直して、5.88% となります。
ブラックジャックでインシュアランスが成功する確率

「インシュアランス」についておさらいしておくと、ディーラーのアップカードが「A」だったときに取ることのできる特殊なアクションで、賭け金の半分を支払うことで保険をかけることができます。
ディーラーの2枚目のカードがテンカードだとインシュアランスは成功となり、支払った保険金に対して2対1(賭け金を含めて3倍)の配当が支払われます。ゲーム自体は負けになりますが、この保険金によって損失が相殺され、トータルで収支ゼロになる、という仕組みです。
インシュアランスが成功する、ということはつまり「ディーラーの2枚目のカードが10・J・Q・Kのどれかになる」ということです。ここで注意したいのが、アップカードの「A」はすでに場に出ているため、残りは51枚で計算する必要がある点です。そのため成功確率は 16 ÷ 51 = 約31.4%(1デッキ)、8デッキでは 128 ÷ 415 = 約30.8%となります。
ここで重要なのは、この確率では期待値がマイナスになるということです。配当が2対1なので損益分岐点は3分の1(約33.3%)ですが、実際の成功確率は約31%しかありません。期待値は1デッキで約−5.9%、8デッキで約−7.5%となり、カードカウンティングでテンカードが多く残っていると分かっている場合を除き、ベーシックストラテジー上は「インシュアランスは取らない」のが原則とされています。
ブラックジャックの確率についてよくある質問
- ブラックジャック(21点)を最初の2枚で得る確率はどのくらいですか?
-
ナチュラルブラックジャックが成立する確率は、使用されるデッキの数によってわずかに異なります。一般的な目安は約4.8%(約21回に1回)です。
- スプリットすることで勝率はどのように変わりますか?
-
ブラックジャックのスプリットは、状況によって有利になる場合と不利になる場合があるため、常にスプリットするべきではありません。ハンドが2つになる代わりに、ベット額も2倍になるためです。
ベーシックストラテジーでは、A・Aと8・8は常にスプリットするのが有利とされ、10・10や5・5、4・4はスプリットしないほうがよいとされています。ペアごとの具体的な判断は、上のスプリット解説記事を参照してください。
まとめ:確率を知ることがベーシックストラテジーの理解につながる
ブラックジャックは「ベーシックストラテジーを覚えれば十分」と思われがちなカジノゲームですが、その根拠となっているのが各種の確率です。場の状況に応じて、残っているカードの構成は刻々と変わります。
カウンティングでシューの残り構成を正確に把握できている一部の局面にかぎっては、「ベーシックストラテジーの指示とは別のアクションのほうが期待値が高い」というケースもありえます。しかし、そのケースを見分けるには、まず理論上の確率を把握しておかなければ意味がありません。確率を踏まえて打つのと直感に頼って遊ぶのとでは、長期的な損失の大きさに大きな差が出ます。
そのため、すべてを記憶する必要はありませんが、ナチュラルブラックジャックの成立確率とディーラーのバスト率の2つは、アクションを選ぶ判断に直結するので押さえておきましょう。
ただし、ここに書かれていることはあくまで「デッキにカードがすべて残っている場合」です。カードが少なくなり偏りが発生すると、確率は大きく変わる可能性もあります。理論上の確率については把握しつつも、盲信することのないようご注意ください。
・当サイトの内容は、オンラインカジノや賭博行為が合法な国や地域に住む方を対象としています。
・サイト利用時には、免責事項が適用されます。
・オンラインカジノが違法な国や地域にお住まいの方は、このサイトを利用できません。


