ブラックジャックで、最初に押さえておきたい手法が「ベーシックストラテジー」です。 プレイヤーのハンドとディーラーのアップ…
ブラックジャックのカウンティングとは?やり方・注意点をわかりやすく解説
「カジノで最強の攻略法はブラックジャックのカウンティングだ」。そんな話を耳にしたことはありませんか。
確かに、場に出たカードを記憶・計算するカードカウンティング(以下カウンティング)は、条件が揃えばプレイヤー側の期待値を改善できる数少ない手法として知られています。カードを記憶する能力が話題となった映画『レインマン』や、実在のMITチームを描いた『ラスベガスをぶっつぶせ(原題:21)』などを通じて、その存在を知ったプレイヤーも多いのではないでしょうか。しかし、その実態を正確に理解しているプレイヤーは意外と少ないものです。
この記事で分かること
- ブラックジャックのカウンティングは、仕組み自体は単純だが、実践には正確な暗算の反復が必要
- カウント数がプラスに振れた局面は、ベット配分を厚くする判断材料になる
- カウンティングだけでなくベーシックストラテジーなどの戦略も組み合わせて使おう
- 還元率(RTP)そのものが変わるわけではなく、絶対に勝てる方法でもない

この記事はおよそ 16分 で読むことができます。
ブラックジャックのカウンティングとは?

カウンティングとは、場に出たカードの「数字の属性」を把握し、山札に残っているカードの偏りを予測する技術のことです。
ブラックジャックの勝敗は、シューにテンカード(10・J・Q・K。いずれも10として計算します)がどれだけ残っているかに大きく左右されます。これらの強いカードが多ければ、プレイヤーは21に近い強い手を作りやすく、ディーラーはバスト(21を超えて負けること)しやすくなるからです。
逆に「2」〜「6」の小さな数字ばかりが山札に残っていると、プレイヤーの期待値は下がります。カウンティングは、場に出たカードに点数をつけ、今の山札が「自分に有利か、不利か」を数値で判断する仕組みです。
有利なときは賭け金を増やし、不利なときは抑えるという判断ができるため、運任せではない戦略的なプレイが可能になります。
ランドカジノの多くではカウンティングが認められていない理由
カウンティングは1960年代以降に理論として確立され、カジノ側が大きな損失を被ってきた歴史もあることから、ラスベガスやマカオのようなランドカジノでは、カウンティングをしているとみなされたプレイヤーのプレイを断る運用が一般的です。なお、頭の中で数えること自体が法律で禁止されているわけではなく、カジノが私企業としてプレイをお断りする、という位置づけです。
頭の中で計算する分にはバレにくいものの、スマートフォンやメモの使用は禁止されているため、実際に行うのは非常に困難です。さらに、規則的なベットを続けていると「カウンティングをしているのでは?」と見破られるおそれもあります。そのため、ランドカジノでの実践は現実的ではありません。加えて、近年は継続シャッフルマシン(CSM)を導入するカジノも増えており、カウンティングの効果が出にくいよう対策が施されています。
一方、オンラインカジノでは着席中の挙動を人に見られることがないため、周囲を気にせずカウンティングを試せます。ただし2点、注意が必要です。
1つは、効果を発揮できるテーブルが限られること。もう1つは、オンラインカジノではすべてのベット履歴がサーバー側に記録されており、「見られていない」わけではないことです。極端なベット変動はアカウント制限やボーナス没収の対象となる場合があるため、利用規約は事前に確認してください。
カウンティングがバレる主な4つの理由
ベット額の変動が不自然
カウンティングではカウントがプラスのときに大きく賭け、マイナスのときは小さく抑えるため、極端なベット額の変化が目立ちます。これが監視カメラやピットボスに疑念を抱かせます。
プレイスタイルの不一致
普段はベーシックストラテジーどおりにプレイしているのに、特定のタイミングでヒット/スタンドなどの判断が違っていると、カウントに応じて判断を変えていることが露見します。
長時間の同卓・挙動監視
大手のカジノでは、監視カメラの映像やプレイ履歴をもとにプレイヤーの行動を記録している例が知られています。何時間も同じテーブルで勝ち続けていると、警戒されることがあります。
チームプレイ
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のように複数人で協力する「チームプレイ」は特にバレやすく、複数の人物が交代でテーブルに出入りする挙動は目を引きます。
また、これらのプレイヤーのカウンティング行為に対して、カジノ側も対策を立てています。
- 監視カメラによるプレイ記録のチェック
- ディーラーやピットボスがプレイヤーの挙動を観察
- プレイヤーごとの勝率や賭け額の推移を記録
- ブラックリスト(カウンター情報共有)との照合
仮にカジノにカウンティングが発覚した場合は、カウンティングをやめるよう警告されたり、ゲームからの離席や退場を命じられたりします。最悪の場合はブラックリストに登録され、出入り禁止となる可能性もあります。
ブラックジャックのカウンティングの仕組み

ブラックジャックでは、数字はそのまま、絵札はすべて「10」と数え、Aは「1または11」として扱います。
テンカードは52枚中16枚と全体の3割以上を占めるため、ブラックジャックにおいては、シューにテンカードがどれだけ多く残っているかの見極めが結果を左右します。それを判断するためにカウンティングを使います。
ブラックジャックのカウンティングで使われる用語
| シュー | 「シュー」とは、トランプのカードを収納する入れ物のことを指します。 箱型になっており、ディーラーがその箱からカードを1枚ずつ取り出してゲームを進めます。 |
|---|---|
| デッキ | 「デッキ」とは、1組52枚のカードの束を数える単位です。 一般的なブラックジャックでは「6デッキ」もしくは「8デッキ」の場合が多いです。 |
| カットカード | 「カットカード」とは、シャッフルしたカードの束に差し込んで仕切りを行う カードのことです。ライブブラックジャックでは1つのシューで繰り返し勝負が行われますが、 ゲーム中にカットカードが出現すると、そのゲームが終了した時点で別のシューに 切り替わります(シュー全体をシャッフルしてもう一度使用する場合もあります)。 |
| ペネトレーション | 「ペネトレーション」とは、カードをシャッフルしてシューに入れた後、カットカードを 挿入する位置を%で表したものです。たとえば、カットカードがシュー全体の ちょうど真ん中の位置に挿入された場合、半分のみゲームに使用されるので ペネトレーションは50%となります。 |
| ランニングカウント | 「ランニングカウント」とは、場に出たカードの点数を足し合わせただけの合計値です。残りデッキ数を考慮していないため、同じ数値でもシューの進み具合によって意味が変わります。 |
| トゥルーカウント | 「トゥルーカウント」とは、ランニングカウントを残りデッキ数で割った数値です。残り枚数の違いをならすため、シューのどの段階でも同じ基準で判断できます。 |
| キーカウント | 「キーカウント」とは、ノックアウトなど初期値を設けるカウント法で、判断の境目となる基準値です。デッキ数によって値が変わります。 |
カウンティングはアクション選択の判断材料になる

テンカードやAの残り具合が、ディーラーとプレイヤーの状況ごとにどう効くのかを表にまとめました。
| テンカードが多いとき | プレイヤー:11以下/17以上 | プレイヤー:12〜16 |
|---|---|---|
| ディーラー:2〜6 | より有利 | より有利 |
| ディーラー:7〜A | 互角 | より不利 |
たとえば、ディーラーのアップカード(見せ札)が2〜6だったとしましょう。このとき、シューにテンカードやAが多く残っている場合、プレイヤーの手札が9〜11であればダブルダウンが通りやすくなります。
また、12〜16だったらスタンドすれば、ディーラーは16以下から必ずもう1枚引くことになり、その手が12〜16であればテンカードを引いた時点でバストします。どちらにしてもプレイヤーに有利といえます。
ヒットやスタンドの判断
ヒット・スタンドについては、基本的には最も期待値を高くするベーシックストラテジーどおりにプレイするのがおすすめです。
ただし、カウントがプラスに振れている局面では、バストの危険を避けるために、ストラテジー上は「ヒット」となっている場面でもスタンドを選ぶといった調整もあります。ただし調整が有効なのはカウントが一定の水準を超えた限られた場面だけで、水準を決めずに感覚で変えるとかえって不利になります。
スプリットやダブルダウンの選択
ブラックジャックの1ゲームごとの勝率はおよそ42%前後(引き分けが約8.5%。ルールにより変動)と、決して高くありません。それでもテーブルゲームの中で還元率(RTP)が高い部類に入るのは、引き分けでは賭け金が戻ること、ナチュラルブラックジャックの配当が3対2(賭け金を含めて2.5倍)であること、そして「スプリット」や「ダブルダウン」で有利な場面だけ賭け金を増やせることが組み合わさっているからです。
カウントがプラスに振れた局面では、プレイヤーの手札が10・11のときのダブルダウン、A・Aや8・8のスプリットが特に通りやすくなります。
カウンティングの基本的なやり方・実践例「ハイローシステム」

ここでは、一番基本的な方法である「ハイローシステム」を取り上げます。覚えるカウント値は3種類だけですが、他の方式の土台になる考え方が一通り含まれています。
ブラックジャックのライブテーブルにおいては、シューがリセットされたときからカウントを開始します。
| カード | カウント |
|---|---|
| 「10」「J」「Q」「K」「A」 | −1 |
| 「7」「8」「9」 | ±0 |
| 「2」「3」「4」「5」「6」 | +1 |
このように出てきたカードを1枚ずつカウントし、合計値を求めます。
自分の手札だけではなく、参加しているプレイヤー全員、そしてディーラーのカードも含めカウントする必要があります。そのため、まず手札が配られたときにすべてのカードをカウントして、プレイヤーのアクションに従って追加で計算するのがカウンティングをスムーズに行うコツです。
カウント結果の読み方|プラスとマイナスで何が変わるか
計算結果がマイナスになった場合

マイナスが大きいということは、テンカードやAが多く出ており、小さい数字のカードがシューに多く残っているという意味です。ディーラーが小さいカードを引きやすくなりバストしにくい、かつプレイヤーがチャンス手でも21を達成しにくい、という状況です。そのため、カウンティングの結果がマイナスになった場合は「勝負すべきタイミングではない」ということになります。また、ヒット・ダブルダウンについても慎重に行うことをおすすめします。
計算結果がプラスになった場合

プラスが大きいということは、テンカードやAがシューの中に多く残っているという意味です。ディーラーが大きいカードを引きやすくなりバストしやすい、かつプレイヤーの手札が10や11といったチャンス手の場合に21になりやすい、という状況が生まれます。そのため、カウンティングがプラスになった場合は「ベット配分を厚くする判断材料になる局面」といえます。普段フラットベットで打っているプレイヤーも、ここはベット額を上げる候補になります。また、ダブルダウンやスプリットも、ベーシックストラテジー上の判断と合致するなら選びやすい局面です。
熟練度別カウンティング方法5選【初心者〜中級者以上】
5つのうちカジュアルシステムだけは数値で数えない簡易法で、統計的な優位は得られません。まず感覚をつかむための入口として紹介しています。
- ハイローシステム[基本]
- カジュアルシステム[入口・数えない簡易法]
- ノックアウト(K-O)システム[初心者向け]
- ハイオプトワン[中級者以上向け]
- レッドセブンシステム[中級者以上向け]
ハイローシステム[基本]
最もオーソドックスなのが、本記事の「カウンティングの基本的なやり方・実践例」で解説したハイローシステムです。「2〜6」は+1、「7・8・9」は±0、「10・J・Q・K・A」は−1として合算し、合計がプラスに大きく振れているほどプレイヤーが有利になりやすい局面と判断します。カウント方法や表の詳細は前述のとおりなので、まずはこの方式から練習するのがおすすめです。
カジュアルシステム[入口・数えない簡易法]
「カジュアルシステム」は非常にシンプルなカウンティング方法で、感覚で数字のカウントを行います。数字の大きいカードが場に多く出ているように感じたら積極的に勝負を行い、小さいカードが多く出ていると思ったら慎重に勝負する、という方法です。
「そんな適当な方法でよいのか」と思われるかもしれません。実際、この方法で統計的な優位は得られません。正確に数えてこそ意味を持つのがカウンティングであり、感覚に頼る限り期待値は改善しないと理解しておいてください。
それでも、テンカードやAが「あまり出ていない・多く出ている」という大まかな感覚をつかむ練習にはなります。まずは雰囲気を知りたいプレイヤーの入口として位置づけ、慣れてきたら次に紹介する方法に進みましょう。
ノックアウト(K-O)システム[初心者向け]
「ノックアウト(K-O)システム」は、デッキ数に応じた初期値からスタートするアンバランス式のカウント法です。ここでは6デッキを例に、初期値「−20」からスタートする場合で解説します(デッキ数により初期値・判断の基準値は変わります)。
| カード | カウント |
|---|---|
| 「10」「J」「Q」「K」「A」 | −1 |
| 「8」「9」 | ±0 |
| 「2」「3」「4」「5」「6」「7」 | +1 |
6デッキの場合、カウントが基準値(キーカウント)である「−4」を上回ると、シューの中にテンカードやAが多く残っている状態です。プレイヤーの不利が小さくなる局面なので、ベット配分を厚くする判断材料になります。基準値付近であればノーマル、基準値を大きく下回る状態はディーラー有利(プレイヤー不利)なので慎重に判断しましょう。なお基準値はデッキ数によって変わり、8デッキでは「−6」、2デッキでは「+1」が目安とされています。
ハイオプトワン[中級者以上向け]
「ハイオプトワン」は、Aを基本カウントから外すことで、ヒットやスタンドといったアクション判断の精度を高めやすいカウント法です。そのぶんベット判断ではAの情報が抜けるため、ここではAサイドカウントとトゥルーカウントを組み合わせる形で解説します。
①基本カウント
最初は±0のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。
| カード | カウント |
|---|---|
| 「10」「J」「Q」「K」 | −1 |
| 「2」「7」「8」「9」「A」 | ±0 |
| 「3」「4」「5」「6」 | +1 |
②Aサイドカウント
基本カウントとは別に、13枚ごとに「A」の数をカウントします。最初の13枚の中でAが1枚も出なければ基本カウントに「+1」、1枚出た場合「±0」、2枚以上出た場合は「出た枚数から1を引いた数をマイナス」します(たとえば2枚なら−1、3枚なら−2)。
③トゥルーカウント
①・②で出たカウント(ランニングカウント)を、シューの残りデッキ数で割ってトゥルーカウントを求めます。残り枚数から残りデッキ数を出す場合は「残り枚数 ÷ 52」で概算します。
1デッキは52枚なので、たとえば6デッキであれば最初にある枚数は312枚です。7デッキは364枚、8デッキは416枚です。
今までカウントした枚数を元々の枚数から引き、残り枚数を算出します。その残り枚数を52で割って残りデッキ数を求め、「(ランニングカウント)÷(残りデッキ数)」でトゥルーカウントを計算します。
6デッキ、カウント枚数「112枚」、カウント合計「+10」の場合
6デッキの合計枚数は312枚なので、残り枚数は312−112=200枚
残りデッキ数は200÷52 ≒ 3.8デッキ
トゥルーカウントは(+10)÷3.8 ≒ +2.6
数値が大きくプラスに振れるほどプレイヤーに有利となります。
レッドセブンシステム[中級者以上向け]
「レッドセブンシステム」では、最初に「−12(6デッキの場合。7デッキの場合−14、8デッキの場合−16)」のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。
| カード | カウント |
|---|---|
| 「10」「J」「Q」「K」「A」 | −1 |
| 「8」「9」 | ±0 |
| 「7」 | 赤(ダイヤ・ハート)+1 / 黒(クローバー・スペード)±0 |
| 「2」「3」「4」「5」「6」 | +1 |
7は上の表のとおり、赤(ダイヤ・ハート)なら+1、黒(クローバー・スペード)なら±0とカウントします。色によって判断が変わるのは、7が本来「+0.5」に相当するカードだからです。
小数点を扱わずに済ませるために、色によってカウントを変える仕組みになっています。レッドセブンシステムでは、ポイントが0を超えるとプレイヤーの不利が小さくなる局面と判断でき、ベット配分を厚くする材料になります。
カウンティングがブラックジャック以外ではほぼ通用しない理由

そもそもカウンティングはブラックジャックのために生まれた手法ですが、「シューにある残りのカードを把握する」という考え方自体は、ライブバカラなど他のカードゲームでも話題にのぼることがあります。
ただし、カウンティングが実際に意味を持つカジノゲームはブラックジャックにほぼ限られます。バカラは残りカードの偏りが結果に与える影響が小さく、有利な局面が生じてもごくまれで、研究上も実用的な優位にはつながらないとされています。他のゲームでは還元率(RTP)への影響がブラックジャックほど大きくないという点は頭に入れておきましょう。
カウンティングと還元率(RTP)の関係|必ず押さえたい注意点

カウンティングは、還元率(RTP)そのものを書き換える手法ではありません。カウントがプラスに振れた一部の有利な局面を見極め、そこにベットを厚く配分することで期待値の改善を狙う補助ツールです。
ブラックジャックの還元率(RTP)はルールにもよりますが、ベーシックストラテジーに従えば99.5%前後と、カジノゲームの中でも高い部類に入ります。裏を返せば、ハウスエッジ(控除率)が0.5%前後(ルール条件により0.4〜0.7%)は残っているということです。還元率はあくまで長期的な理論値であり、100%未満でも短期的に勝つこともあれば、有利な局面でうまく賭けても負けることもあります。
そのため、カウンティングを適切に使い、ベーシックストラテジーを徹底したとしても絶対の必勝法ではなく、負けてしまうことがあるというのは頭に入れておきましょう。なお、マーチンゲールなどのシステムベットは賭け金の増減で収支の振れ幅を変えるだけで、期待値そのものを改善するものではありません。
ブラックジャックのカウンティングでおすすめの練習方法
ブラックジャックのカウンティングはすべてのカードを暗記するのが理想ですが、6〜8デッキ分のカードをすべて暗記するのは非常に大変です。
- ツールを利用する
- プラスマイナスゼロになる組み合わせを暗記する
ツールを利用する
「カウンティング アプリ」などで検索すると、カウンティングを手助けしてくれるアプリがたくさん用意されています。
出てきたカードの数字を入力するだけでプレイヤーに有利か不利かを計算してくれるため、練習の段階では計算ミスを気にせず、カウント自体の感覚をつかむことに集中できます。ただし、こうした外部ツールやソフトウェアの併用を利用規約で禁止しているカジノは多く、実際のプレイ中の使用は原則できないと考えてください。使用前に必ず各カジノの規約を確認してください。
プラスマイナスゼロになる組み合わせを暗記する
ブラックジャックは手札に2枚来るので、その2枚でカウントがプラスマイナスゼロになる場合は無視するのがおすすめです。
たとえば、配られたカードが「Kと4」だった場合、Kは−1、4は+1なので、この2枚は差し引きゼロとして扱えます。この組み合わせを覚えておくと、数えるカードの枚数を減らせます。
また、そもそも1枚で±0になるカードも無視して計算しましょう。実際のトランプカードを使って練習すると、より早く上達できます。
カウンティングと併せて使いたいブラックジャックの攻略法
カウンティングは、判断の土台となるベーシックストラテジーがあって初めて意味を持ちます。さらにカジノ側もペネトレーションを下げるなどの対策を進めているため、カウンティング単体で優位を取るのは難しくなっています。
「ベーシックストラテジー」で最適なアクションを選ぶ

「ベーシックストラテジー」とは、ブラックジャックにおける基本戦略のことです。たとえば「自分の手札が10、ディーラーの1枚目のカードが8だったらダブルダウンする」といったように、プレイヤーとディーラーの数字に合わせて最適なアクションが決まっています。
ベーシックストラテジーを覚えているかどうかで、長期的な損失の大きさは変わります。そのためまずはベーシックストラテジーを覚えることをおすすめします。
慣れてくれば、ベーシックストラテジーを土台にしつつ、カウンティングの結果に応じてアクションを調整する打ち方もできるようになります。
映画『ラスベガスをぶっつぶせ』のモデル「MITブラックジャックチーム」とは?
「MITブラックジャックチーム」は、マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生らが結成したカウンティングのチームで、1980年代から1990年代にかけてラスベガスなどのカジノで大きな利益を上げたとされています。
チームのエピソードは書籍『ブリンギング・ダウン・ザ・ハウス(Bringing Down the House)』にまとめられ、それを原案とした2008年公開の映画『ラスベガスをぶっつぶせ』でも広く知られるようになりました。
ブラックジャックのカウンティングに関するよくある質問
- カウンティングはいつ生まれたのですか?
-
カウンティングは1962年に数学者エドワード・ソープが著書『ディーラーをやっつけろ!(Beat the Dealer)』で理論を体系化したのが広まりの起点とされています。
- カウンティングはライブブラックジャックでも有効ですか?
-
カウンティングが有効なのは、ライブブラックジャックの中でもシューを途中でシャッフルしないテーブルに限られます。RNGブラックジャック(コンピュータが抽選を行うブラックジャック)では使用できません。毎ゲーム、シャッフルされた状態から配られるため、残りカードの偏りが生じないからです。
そのため、RNGブラックジャックでカウントしても、次に出るカードの偏りを読むことはできません。
ただし、数える手順そのものを覚える練習台としては、時間制限のないRNGブラックジャックが使えます。無料版のゲームで数え方を反復しておくと、ライブブラックジャックのテーブルに移ったときに手順で迷わなくなります。
まとめ:カウンティングは有利な局面を見極める道具であり、必勝法ではない
カウンティングは、シューに残されたカードの「偏り」を読み解き、統計的にプレイヤーが有利になりやすい局面を見極めるための手法のひとつです。
最後に、カウンティングを実践する上で必ず押さえておくべきポイントをまとめます。
- シューの中にテンカードとAが多く残っているほど、プレイヤーのブラックジャック成立やディーラーのバスト確率が高まり、プレイヤーが有利になりやすくなります。
- カウンティングによって「期待値がプラスに傾く」瞬間を見極められれば、その局面でベット額を厚くすることで期待値の改善が狙えます。
- オンラインカジノは自分のペースで練習しやすい環境ですが、効果を発揮できるのは「シューを途中でシャッフルしないライブブラックジャックのテーブル」に限られ、そうしたテーブル自体が多くありません。ベット履歴が記録されている点にも留意してください。
始めるなら、ベーシックストラテジーを覚えたうえで、ハイローシステムを無料版のRNGブラックジャックで反復するのが順序としては無理がありません。
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