PAGE TOP
HOME ブラックジャックのルール解説 カードカウンティングのやり方を解説!注意点や禁止されている理由

カードカウンティングのやり方を解説!注意点や禁止されている理由

blank

「カウンティング(カードカウンティング)」とは、場に出ているカードを1枚ずつ数えることで、これから配られるカードを予測する、カジノで使われる攻略法の一つです。

次に配られるカードを予測できれば勝率アップが狙いやすいことから、カウンティングはとても有効な攻略法として人気を集めています。その強力さからリアルカジノでは禁止されていますが、オンラインカジノでは使い放題となっているのでオンカジをプレイする際に非常に役に立つ手法と言えるでしょう。

このページでは、カウンティングの仕組みや実際の方法について解説します。カウンティングには様々な方法があり、初心者の方でも簡単に使うことのできる攻略法も多いので、この記事を読めばすぐに実践することができます!

ベルアイコン

Bell

(ウィナーズクラブ管理人)

ランドカジノでは禁止されている「カウンティング」ですが、オンラインカジノでは有効な攻略法のひとつとなっています。メモを取ったりこのページを参考にしたりして勝利につなげてください!

この記事のまとめ

  • カードカウンティングを行うことで今の状況でのベットが有利か不利かが分かる
  • カウンティングではカウント数がプラスとなればプレイヤーが有利な状況といえる
  • カウンティングだけでなくベーシックストラテジーなどの攻略法も併用する

この記事はおよそ 14分 で読むことができます。時間がない方は目次を活用しましょう

目次 開く

カウンティングとは何か?

カウンティングとは何か?

「カードカウンティング」とは、場に出たカードを記録することでシューにある残りのカードを把握し、次に出てくるカードを予測する手法のことです。バカラなどで使われることもありますが、カジノゲームの中ではブラックジャックで用いられるのが一般的です。

ブラックジャックでは、6〜8組のトランプをまとめてシャッフルし、「シュー」と呼ばれるカードホルダーの中に入れて1枚ずつ取り出します。シューに入っている枚数が一定以下になるともう一度シャッフルが行われますが、それまでの勝負では同じシューがずっと使われるので、一度場に出たカードを記録しておくことでシューに入っているカードが予測できるという仕組みになっています。

カードカウンティングの歴史

カジノゲームは中世の頃から親しまれており、本場アメリカにカジノが到着したのも19世紀ごろと言われていますが、「カウンティング」というものが使われ始めたのは戦後、1960年ごろとされています。1962年にアメリカの数学教授であるエドワード・ソープが、ブラックジャックのゲームを分析し、カウンティングに関するスキームを考案しました。彼は地元のブラックジャックテーブルで、2日で1万ドル以上の利益を上げ、その手法がギャンブルコミュニティ全体に広まったとされています。

1979年にはアメリカの名門大学・マサチューセッツ工科大学(MIT)の学生がラスベガスでカウンティングを行い、数十万ドルの利益を稼いだと言う事件が発生しました。これは2008年に公開された映画『ラスベガスをぶっつぶせ』の題材となっており、ご存じの方も多いのではないでしょうか?

この事件以降、ラスベガスのカジノは毎年MITの新入生の写真を入手しているそうです(笑)。このように、カジノゲームのカウンティングは非常に強力であり、大変人気のある攻略法と言えるでしょう。

カードカウンティングで使われる用語

カードカウンティングで使われる用語について解説します。以下の説明では、これらの用語を説明なしで利用するので、下の解説で分からない用語が出てきたら戻って確認してください。

シュー

「シュー」とは、トランプのカードを収納する入れ物のことを指します。箱型になっており、ディーラーがその箱からカードを1枚ずつ取り出してゲームを進めます。

デック(デッキ)

「デック(デッキ)」とは、1組52枚のカードの組数のことです。A〜Kまで13種類の数字に、それぞれ4つのマークが用意されているので合計52枚のカードが1デックとなります。ジョーカーは使用しません。一般的なブラックジャックでは「6デック」もしくは「8デック」の場合が多いです。

カットカード

「カットカード」とは、シャッフルしたカードの束に差し込んで仕切りを行うカードのことです。ライブカジノでは1つのシューで繰り返し勝負が行われますが、ゲーム中にカットカードが出現すると、そのゲームが終了した時点で別のシューに切り替わります(シュー全体をシャッフルしてもう一度使用する場合もあります)。

ペネトレーション

「ペネトレーション」とは、カードをシャッフルしてシューに入れた後、カットカードを挿入する位置を%で表したものです。

例えば、カットカードがシュー全体からちょうど真ん中の位置にカットカードが挿入された場合、半分のみゲームに使用されるのでペネトレーションは50%となります。

元々はほとんど最後のカードまで使われることが多かったのですが、後になればなるほどカウンティングが有利になるため最近のテーブルでは比較的浅い場所にカットカードが置かれることが多いです。原則「65%(2/3くらい)」程度と考えておきましょう。

カウンティングの基本的な仕組み

カウンティングの基本的な仕組み

いよいよ本題となる、ブラックジャックのカウンティングにおける基本的な仕組みについて解説します。

ブラックジャックでは、数字はそのまま、絵札は全て「10」と数えて、Aは「1 or 11」と自分が有利なように数えて良い、と言うことはご存知かと思います。

つまり、10と数えて良いカードが「10・J・Q・K」と全体の3割以上を占めます。そのため、ブラックジャックのカウンティングにおいては、10がどれだけ多いかについて見極めることが重要です。

「10」で数えるカードが多い方がプレイヤーに有利

「10」で数えるカードが多い方がプレイヤーに有利

ブラックジャックでは、「10」がシューの中に多く残っている方がプレイヤーに有利になります。これは何故でしょうか?詳しく説明するために、以下の4パターンで考えてみましょう。

プレイヤー手札「11以下/17以上」、ディーラーアップカード「2〜6」の場合

本来「有利」、10カードが多いと「より有利」

プレイヤーは11以下のときヒットすれば21に近付き、ディーラーは2〜6なので2枚ヒットするとバストしやすいためより有利になります。

プレイヤー手札「11以下/17以上」、ディーラーアップカード「A or 7以上」の場合

本来「互角」、10カードが多いと「互角」

どちらも10カードが多いと21に近づくため、どちらにも有利と言えます。

プレイヤー手札「12〜16」、ディーラーアップカード「2〜6」の場合

本来「互角」、10カードが多いと「より有利」

プレイヤーはスタンドすればよく、ディーラーは必ず引く必要があるため、2枚ヒットするとバストしやすくより有利となります。

プレイヤー手札「12〜16」、ディーラーアップカード「A or 7以上」の場合

本来「不利」、10カードが多いと「より不利」

このケースのみプレイヤーがより不利になるパターンです。プレイヤーは勝負せざるを得ず、ディーラーは21に近付きやすいため不利になります。

つまり、2つのパターンで有利、1つのパターンで互角、1つのパターンで不利、となりました。10カードがシューの中に多く残っている場合、ディーラーがバストしやすい分プレイヤーに有利と結論づけることができます。

カウンティングをする時に効果的な戦略

カウンティングはそのハンドの勝率を判断する道具であり、適切なアクションを行わなければせっかく勝率が高いゲームでも負けてしまうことが多くなります。

また、状況によっては本来適切なアクションであっても、別の戦略を取った方が結果的に期待値が高いといった可能性もあります。

そこで、カウンティングの際に考えるべき戦略について解説します。原則はベーシックストラテジー(後の方で出てきます)に従いながら、状況に応じて適切な攻略法を取るようにしましょう。

ヒットやスタンドを判断する

ヒット・スタンドについては、原則ベーシックストラテジーに従うと良いでしょう。

ただし、10の数が多くなるほど、プレイヤーが11以下の時に21に近付けやすくなり、またディーラーがバストしやすくなります。そのため、例えば「プレイヤーが12〜16の時、「ヒット」と書かれているストラテジーでもスタンドする」など、状況に応じて変動させることもできます。

しかしカウンティングで自分のアクションを変化させることができるのは超上級者に限られるので、原則としてはベーシックストラテジーの通りにプレイしてください。

スプリットやダブルダウンの選択

そもそも適切な戦略を選択したとしても、ブラックジャックでプレイヤーがディーラーに勝率する確率は42%ほどしかありません。しかしなぜ他のゲームと比べて還元率が高いのか、というと、状況に応じてベット額を引き上げることができるからです。ベット額を追加して取れるアクションといえば「スプリット」と「ダブルダウン」です。

例えば10カードがシューに多く残っている場合、プレイヤーカードが10・11の時のダブルダウンは成功しやすく、またA・A、8・8などのスプリットも成功しやすいと言えるでしょう。ダブルは怖いと敬遠している方も、カウンティングを上手に活用できればこういったアクションを成功率の高い状況で行えるのでおすすめです。

勝率を上げるにはカウンティング以外の攻略法も併用する

カウンティングは確かに強力な攻略法ですが、カジノ側もペネトレーションを下げるなどの対策を行っており、カウンティングだけで勝てる時代は終わりを迎えつつあります。そこで、カウンティング以外の攻略法と併用することで勝率アップを狙うのが非常におすすめです。

以下の項目では、カウンティングと併用して使いやすい攻略法について解説します。

「ベーシックストラテジー」で最適なアクションを選ぶ

「ベーシックストラテジー」で最適なアクションを選ぶ

「ベーシックストラテジー」とは、ブラックジャックにおける基本戦略のことです。例えば「自分の手札が10、ディーラーの1枚目のカードが8だったらダブルダウンする」といったように、プレイヤーとディーラーの数字に合わせて最適なアクションが決まっています。また、ベーシックストラテジーをまとめた表もあります。

ブラックジャック上級者の方はベーシックストラテジーについては完全に暗記しています。そのためベーシックストラテジーについては最初に覚えることをおすすめします。もちろんプレイ中横に印刷した紙を置いてチェックしても良いんですが、カウンティングもしてストラテジーも確認して…となると時間がいくらあっても足りないはずです。

どちらかというと優先度は「ベーシックストラテジーの技術 > カウンティングの技術」なので、先にベーシックストラテジーをマスターするのがおすすめです。

関連記事

ベーシックストラテジー完全攻略!ブラックジャックで勝つための基本戦略

オンラインカジノで大人気のゲーム「ブラックジャック」で使える攻略法のうち、絶対に押さえておきたい手法が「ベーシックストラ…

「ベッティングシステム」で賭ける金額を調整する

「ベッティングシステム」で賭ける金額を調整する

「ベッティングシステム」とは、場の状況に応じてベット額をコントロールすることで、勝率や勝利時の配当を上げることを目的とする攻略法です。

負けた時にベット額を2倍に上げるマーチンゲール法、勝った時に2倍に上げるパーレー法、数列を用いて次のベット額を計算するモンテカルロ法など、様々なベッティングシステムが用意されているので、自分のスタイルに応じて使い分けるとより効果的にブラックジャックを楽しめます。

ただし、ブラックジャックは勝利時に必ず2倍の配当がもらえるわけではなく、また追加ベットが必要なアクションもあるので、臨機応変に使用することが求められます。初めのうちはフラットベット(同額を賭ける方法)を貫くのが良いでしょう。

関連記事

ブラックジャックの必勝法・攻略法とは?勝率アップのための必要な知識とテクニックを伝授

このページでは、カジノのブラックジャックはどのようにプレイすれば勝つことができるのか、ブラックジャックの必勝法やコツにつ…

ハイローシステムを使ったカウンティングの実践例

「ベッティングシステム」で賭ける金額を調整する

それではいよいよカウンティングの実際のやり方について解説します。ここでは、一番初心者向けの方法である「ハイローシステム」について解説します。初心者向けではありますが、かなり戦略性の高いシステムとなっています。

ブラックジャックのライブテーブルにおいて、シューがリセットされた時からカウントを開始します。

場に出たカードが

「10」「J」「Q」「K」「A」 -1
「7」「8」「9」 ±0
「2」「3」「4」「5」「6」 +1

とカウントしてください。

自分の手札だけではなく、参加しているプレイヤー全員、そしてディーラーのカードも含めカウントする必要があります。そのため、まず手札が配られた時に全てのカードをカウントして、プレイヤーのアクションに従って追加で計算しましょう。「Aか10カードなら-1、2〜6なら+1、それ以外ならカウントしない」と覚えておくと計算が楽になります。

カウンティングの計算結果がマイナスになった場合

「ベッティングシステム」で賭ける金額を調整する

マイナスが大きくなったと言うことは、10やAカードが多く出ている、つまり小さい数字のカードがシューに多く残っているという意味になります。これは、ディーラーが小さいカードを引きやすくなりバストしにくい、かつプレイヤーがチャンス手でも21を達成しにくい、という状況です。

そのため、カウンティングの結果がマイナスになった場合は「勝負すべきタイミングではない」と言うことになります。また、ヒット・ダブルダウンについても慎重に行うことをおすすめします。

カウンティングの計算結果がプラスになった場合

「ベッティングシステム」で賭ける金額を調整する

プラスが大きくなったと言うことは、10やAカードがシューの中に多く残っています。つまり、ディーラーが大きいカードを引きやすくなりバストしやすい、かつプレイヤーの手札が10や11といったチャンス手の場合に21になりやすい、と言う状況が生まれます。

そのため、カウンティングがプラスになった場合は「勝負するタイミング」と言えるでしょう。フラットベットの方でもここは積極的にベットを行いたい場面です。また、ダブルダウンやスプリットなどについても積極的にプレイすると期待値が高い局面と言えます。

初心者におすすめのカウンティング方法

続いて、初心者の方におすすめのカウンティング方法について解説します。もちろんハイローシステムも強力ですが、以下の項目に出てくるカウンティングシステムはハイローシステムよりも簡単なので、最初にカウンティングを行うならこちらを利用すると良いでしょう。

カジュアルシステム

「カジュアルシステム」は非常にシンプルなカウンティング方法で、感覚で数字のカウントを行います。数字の大きいカードが場に多く出ているように感じたら積極的に勝負を行い、小さいカードが多く出ていると思ったら慎重に勝負する、という方法です。

「そんな適当な方法で良いのか?」とお思いの方も多いでしょう。しかし人間の感覚というのはある程度正しく、正確に記録していなくとも10カードやAがあまり出ていない、多く出ている、くらいであれば正しく判断することができます。

経験が少なく、まずはブラックジャックを楽しみたい!という方におすすめの攻略法です。もちろん正確に場の状態を把握したい方には向いていませんので、他のカウンティング法をお試しください。

ノックアウト(K-O)システム

「ノックアウト(KO)システム」では、最初に「-10」のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」「A」 -1
「8」「9」 ±0
「2」「3」「4」「5」「6」「7」 +1

カウントが0以上になったらかなりシューの中に10カードやAが残っているはずです。つまりプレイヤーが有利になっているので、積極的にプレイを行いましょう。±0〜-10の間であればノーマル、-11よりマイナスが大きい状態だとディーラー有利(プレイヤー不利)なので慎重に勝負を行いましょう。

中級者向けのカウンティング方法

続いて、中級者向けのカウンティング方法について解説します。よりカウンティングの精度が求められますが、初心者向けのカウンティングより効果を発揮しやすいのが特徴です。

ちなみに、ここからのカウンティング方法については、日本語対応キュレーションサイトでは当サイトでしか解説していないものもあります。ぜひ試してみてください!

ハイオプトワン

「ハイオプトワン」では、3種類のカウンティングを行うことで有利/不利を判断するシステムです。順を追って説明します。

①基本カウント

最初は±0のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」 -1
「2」「7」「8」「9」「A」 ±0
「3」「4」「5」「6」 +1

②サイドカウント

13枚ごとに「A」の数をカウントします。最初の13枚の中でAが1枚も出なければ「+1」、1枚出た場合「±0」、2枚以上出た場合は「出た枚数から1を引いた数をマイナス」します(例えば2枚なら-1、3枚なら-2)。

③トゥルーカウント

①・②で出たカウントを、シューの残り枚数で割ります。

1デッキは52枚なので、例えば6デッキであれば最初にある枚数は312枚です。7デッキは364枚、8デッキは416枚です。

今までカウントした枚数を元々の枚数から引き、残り枚数を算出します。(カウント値)÷(残り枚数)で計算し、トゥルーカウントを求めます。

6デッキ、カウント枚数「112枚」、カウント合計「+10」の場合

6デッキの合計枚数は312枚なので残り枚数は312-112=200枚

トゥルーカウントは(+10)÷200 = 0.05

トゥルーカウントは -1.00〜+1.00 の間を取るはずです。プラスの数字が大きいほどプレイヤーに有利となります。

ハイオプトツー

「ハイオプトツー」では、ハイオプトワンと同じく3種類のカウンティングを行います。ただし、基本カウントについてはハイオプトワンより細分化されています。順を追って説明します。

①基本カウント

最初は±0のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」 -2
「8」「9」「A」 ±0
「2」「3」「6」「7」 +1
「4」「5」 +2

②サイドカウント

13枚ごとに「A」の数をカウントします。最初の13枚の中でAが1枚も出なければ「+1」、1枚出た場合「±0」、2枚以上出た場合は「出た枚数から1を引いた数をマイナス」します(例えば2枚なら-1、3枚なら-2)。

③トゥルーカウント

①・②で出たカウントを、シューの残り枚数で割ります。

1デッキは52枚なので、例えば6デッキであれば最初にある枚数は312枚です。7デッキは364枚、8デッキは416枚です。

今までカウントした枚数を元々の枚数から引き、残り枚数を算出します。(カウント値)÷(残り枚数)で計算し、トゥルーカウントを求めます。

8デッキ、カウント枚数「166枚」、カウント合計「+20」の場合

8デッキの合計枚数は416枚なので残り枚数は416-166=250枚

トゥルーカウントは(+20)÷250 = 0.08

トゥルーカウントは -2.00〜+2.00 の間を取るはずです。プラスの数字が大きいほどプレイヤーに有利となります。ハイオプトワンよりもプラス・マイナスの動きが激しくなる場合が多いためご注意ください。

Uston APM(Advanced Plus / Minus)システム

著書『ミリオンダラーブラックジャック』で有名なケン・ユーストンによる「ユーストンAPM」システムは、2つの作業でプレイヤーの有利/不利を判断します。

まず、「±0」からカウントを開始し、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」「A」 -1
「2」「8」「9」 ±0
「3」「4」「5」「6」「7」 +1

ここで算出されたカウントを、デック数で割ることで正しいカウントが求められます。例えばカウントした値が「-24」、8デックでプレイしていた場合、求められる正しいカウントは(-24)÷8 = -3.0 となります。

原則としては、カウントの値が+1.5を超えるとプレイヤー有利と言って良いでしょう。積極的な勝負がおすすめです。

レッドセブンシステム

「レッドセブンシステム」では、最初に「-12(6デッキの場合。7デッキの場合-14、8デッキの場合-16)」のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」「A」 -1
「7」「8」「9」 ±0
「2」「3」「4」「5」「6」 +1

そして7が出た場合、「赤(ダイヤ・ハート)の場合+1、黒(クローバー・スペード)の場合±0」とカウントしてください。なぜ色によって判断が異なるのかというと、7は本来「+0.5」としてカウントするからです。

小数点が出ると面倒なので、色によってカウントを変えるということですね。レッドセブンシステムでは、ポイントが0を超えるとプレイヤーが有利な状態になるのでベット額を引き上げるのがおすすめです。

オメガシステム

「オメガ(Omega II)システム」は、最初に「±0」のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。プラスが大きいほどプレイヤーに有利になります。

「10」「J」「Q」「K」 -2
「9」 -1
「8」「A」 ±0
「2」「3」「7」 +1
「4」「5」「6」 +2

他の攻略法と異なる点は、Aが出ても±0としてカウントする点です。シューに10カードがどれだけ含まれているかを重視するカウンティングシステムとなります。

ゼン

「ゼン」では、2種類のカウンティングを行うことで有利/不利を判断します。

①基本カウント

最初に「±0」からカウントを開始し、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」 -2
「9」 -1
「8」「A」 ±0
「2」「3」「7」 +1
「4」「5」「6」 +2

②トゥルーカウント

①で出たカウントを、シューの残り枚数で割ります。

1デッキは52枚なので、例えば6デッキであれば最初にある枚数は312枚です。7デッキは364枚、8デッキは416枚です。

今までカウントした枚数を元々の枚数から引き、残り枚数を算出します。(カウント値)÷(残り枚数)で計算し、トゥルーカウントを求めます。

7デッキ、カウント枚数「108枚」、カウント合計「+32」の場合。

6デッキの合計枚数は364枚なので残り枚数は364-108=256枚

トゥルーカウントは(+32)÷256 = 0.125

トゥルーカウントは -2.00〜+2.00 の間を取るはずです。プラスの数字が大きいほどプレイヤーに有利となります

キスカウント(Keep It Short and Simple)システム

「キスカウント(KISS III)」システムは、最初に「-12(6デッキの場合。7デッキの場合-14、8デッキの場合-16)」のカウントからスタートし、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」「A」 -1
「8」「9」 ±0
「3」「4」「5」「6」「7」 +1

そして2が出た場合、「黒(クローバー・スペード)の場合+1、赤(ダイヤ・ハート)の場合±0」とカウントしてください。なぜ色によって判断が異なるのかというと、2は本来「+0.5」としてカウントするからです。レッドセブンシステムとかなり似たシステムとなっています。

プラスになるほどプレイヤーに有利となっています。使われ方としてポピュラーなのが、ベット額を(テーブルの最低金額)×(カウント値)で賭ける方法です。例えば最低ベット額が10ドル、カウントが+3だった場合10×3=30ドルで勝負する、といった形になります。+1以下の場合は最低ベット額で勝負するのが良いでしょう。

上級者向けのカウンティング方法

最後に、上級者向けのカウンティング方法について解説します。中級者のカウンティングをマスターしたプレイヤーにはそこまで難しくないと思いますが、カウンティングの方法がかなり複雑になっているのでマスターには慣れが必要です。

Uston APC(Advanced Point Count)

著書『ミリオンダラーブラックジャック』で有名なケン・ユーストンによる「ユーストンAPC」システムは、2つの作業でプレイヤーの有利/不利を判断します。ユーストンAPMの時より正確なカウンティングが求められます。

まず、「±0」からカウントを開始し、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」 -3
「9」 -1
「A」 ±0
「2」「8」 +1
「3」「4」「6」「7」 +2
「5」 +3

ここで算出されたカウントを、デック数で割ることで正しいカウントが求められます。例えばカウントした値が「+40」、8デックでプレイしていた場合、求められる正しいカウントは(+40)÷8 = +5.0 となります。

原則としては、カウントの値が+2.5を超えるとプレイヤー有利と言って良いでしょう。積極的な勝負がおすすめです。

Uston SS

ケン・ユーストンによる「ユーストンSS」システムは、2つの作業でプレイヤーの有利/不利を判断します。また、ベット額についても指定がありますが、賭け金については目安として考えてください。

まず、「-12(6デッキの場合。7デッキの場合-14、8デッキの場合-16)からカウントを開始し、以下のようにカウンティングを行います。

「10」「J」「Q」「K」「A」 -3
「9」 -1
「8」 ±0
「7」 +1
「2」「3」「4」「6」 +2
「5」 +3

ここで算出されたカウントを、デック数で割ることで正しいカウントが求められます。例えばカウントした値が「-12」、6デックでプレイしていた場合、求められる正しいカウントは(-12)÷6 = -2.0 となります。

カウントによって、プレイすべきベット額が異なります。

カウント ベット額
+1.9 テーブルの最低額
+2.0〜+3.9 テーブルの最低額×2以上
+4.0〜 テーブルの最低額×3以上

カードカウンティングの注意点

カードカウンティングの注意点

カードカウンティングは還元率を上げるために非常に重要な攻略法ですが、使用する際に注意しておく必要のあることがいくつかあります。次の項目ではカウンティングをする際の注意点について解説します。

カウンティングで絶対に勝てるという保証はない

カウンティングはあくまで還元率を上げるための補助ツールにすぎません。元々ブラックジャックの還元率は99%以上あるので、カウンティングを適切に利用すれば100%を超える還元率となる場合もあるでしょう。しかし、還元率が100%未満でも勝てる可能性があるように、100%を超えたとしても負ける可能性はあります。

そのため、カウンティングを適切に使い、ベーシックストラテジーやシステムベットを活用したとしても負けてしまうことがあるというのは頭に入れておきましょう。よく情報商材などで「絶対に勝てる攻略法!」などと称してカウンティングを紹介しているものがありますが、全て根拠がない説明であり、景品表示法に従って違法と言わざるを得ません。100%勝てる、絶対利益が出る、といった謳い文句のセミナーや商材には十分ご注意ください。

ランドカジノでは禁止されている

カウンティングはここ数十年で急激に発達した理論であり、カジノ側もカウンティングで大損しているという歴史があることから、原則としてランドカジノ(海外にある店舗型のカジノ)では使用を禁止されています。

頭で計算する分にはバレないと思いますが、スマホの使用やメモなどは禁止されているため非常に難しいです。また、規則的なベットを行っていると「カウンティングをしているのでは?」と見破られてしまうかもしれません。そのためランドカジノでは使用を控える方が良いでしょう。

ただし、オンラインカジノではプレイヤーが見張られているということもないので、カウンティングは使い放題です。非常に効果的な攻略法となっているので、ぜひご活用ください!

カウンティングが使えるゲームは?

カウンティングが使えるゲームは?

そもそもカウンティングはブラックジャックの攻略のために生まれた手法ですが、「シューにある残りのカードを把握する」という意味でのカウンティングは他のカジノゲームでも活用できます。特にライブバカラやライブポーカーについてはカウンティングを使用して攻略する方も多いようです。

ただ、カウンティングが最も効果的なカジノゲームはブラックジャックであり、他のゲームだとブラックジャックほど還元率が変わるものでは無いということは頭に入れておくと良いでしょう。

カードカウンティングに関するよくある質問

「カードカウンティング事件」とはどのような事件ですか?

カードカウンティング事件とは、1979年にマサチューセッツ工科大学の生徒がカウンティングを使用してカジノから大金を稼いだ事件です。アメリカでも非常に偏差値の高い大学であるMITの生徒たちは、カウンティングの技術を用いてラスベガスのカジノから数千万ドルとも言われる大金を回収しました。

MITブラックジャックチームは1980年代にも大活躍を見せ、ほとんどのメンバーがカジノから出入り禁止となるまで科学的な手法を用いて爆益を出し、一連の出来事は2008年の映画『ラスベガスをぶっつぶせ』にも収録されています。

ランドカジノではシャッフルマシンなどを駆使した完璧なカウンティング対策があります

カードカウンティングは違法?

カードカウンティングは法律に触れる行為ではありませんが、ランドカジノではハウスルールで禁止されています。そもそもスマートフォンでメモしたり計算したり…といったことも禁止されているので、かなりカウンティングの難易度は高いです。さらに、カウンティングが発覚した場合最悪出入り禁止の措置を取られることもあるので、ランドカジノではやらない方が良いです。

オンラインカジノではそもそもプレイヤーの動向を把握できないためカウンティングは全く問題なく行うことができますが、一応オンラインカジノの規約でカウンティングを禁止している文章が無いかは事前にお確かめください。

カウンティングはライブカジノでも有効ですか?

カウンティングはライブカジノのみ有効であり、ライブゲームではないソフトゲーム(コンピュータが抽選を行うブラックジャック)だと使用することはできません。毎ゲームごとに機械的に抽選が行われているので、シューの中身も1ゲームごとに変わってしまいます。そのためソフトゲームでカウンティングを行っても意味はありません。

しかし、カウンティングに慣れるために、時間制限のないソフトゲームを活用するのはおすすめです。無料版のゲームを利用して、カウンティングを実際に試してみると、どういった点に気をつければ良いのかが分かるようになります。

ブラックジャックのカードカウンティングまとめ

カードカウンティングはブラックジャックをはじめとする様々なカジノゲームに使われている、ゲームの勝ちやすさを計算するための攻略法です。ブラックジャックにおいては10カードがシューに残っているほどプレイヤーに有利になっているため、10・J・Q・Kの枚数をチェックすることでより勝率が高い場面を選んで勝負することができます。

カウンティングはランドカジノでは禁止されていますが、オンラインカジノでは使い放題!この強力なツールを利用して、ぜひブラックジャックで勝負してみてはいかがでしょうか?

オンラインカジノウィナーズクラブ|最新のカジノニュース・攻略情報を配信!