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ブラックジャックのスプリット基本ルール|使うべきタイミングと条件を解説

スプリットとは自分のハンドがペア(同じランクのカード2枚)だったときに、その2枚を分けて2組のハンドとして勝負することができるアクションです。使いどころによって、有利にも不利にも働きます。

この記事で分かること

  • 「スプリット」は適切な場面で使えば期待値の高い選択になるアクション
  • スプリットには最初と同額の追加ベットが必要で、賭け金は合計で2倍になる
  • スプリット後に「A+テンカード」で21になってもナチュラルブラックジャックとしては扱われない

この記事はおよそ 11分 で読むことができます。

ブラックジャックのスプリットとは?

ブラックジャックのスプリットとは?

ブラックジャックの「スプリット」とは、「3・3」「A・A」など、自分のハンドがペア(同じランク)だった場合に、そのペアを2枚に分けて2つの独立したハンドとしてプレイすることができるアクションのことです。

賭け金は、最初のハンドと同じ金額をもう一方のハンドにもベットするため、合計で最初の2倍に当たる賭け金が必要になります。

そのため、追加分の賭け金に相当するチップが手元にない場合はスプリットを選択できません。オンラインカジノでは、資金が不足しているとスプリットのボタンが選べない状態になります。追加ベットを最初より少ない額にすることもできないため、スプリットを狙う場合は、あらかじめ最初のベット額の2倍の資金を確保しておく必要があります。

スプリットを選んだ後の進行や、再びペアが成立した場合の「リスプリット」については、次の項目と後半の注意点で解説します。

スプリットの基本ルールとやり方

スプリットは大前提として手持ちの2枚がペア(同じランクのカード2枚)の場合にしか使えないというルールがあります。なお10・J・Q・Kについては、ランクが違っても「10」として揃えばスプリットできるテーブルが多数派です。

スプリットの基本的なやり方は以下のとおりです。

  1. 手元に配られたカード2枚がペア(同じランク)である
  2. スプリットを選択し、元の賭け金と同じ金額を追加する
  3. スプリットした各ハンドに新しいカードが1枚ずつ配られる
  4. 各ハンドに対してヒットやスタンドなど通常のプレイを続ける

スプリットを行うことで、たとえば「7・7」(合計14)など弱い数字のハンドを戦えるハンドに作り替えられるほか、ディーラーのアップカード(見せ札)が2〜6と弱い場面でハンドを分ければ、2つのハンドそれぞれで勝ち筋を持てます

ただし、スプリットせずそのまま勝負するべきというハンドもあり、常にスプリットを仕掛けたらよいというわけでもありません。

ブラックジャックでスプリットをするべきタイミング

ブラックジャックでスプリットをするべきタイミング

今から解説する2つのペアは、ディーラーのアップカードにかかわらずスプリットが基本とされているペアです。期待値の面で有利になりやすいので、原則としてスプリットを選択しましょう。ただし8のペアだけは、テーブルのルールによってごく一部に例外があり、その点は解説内で触れています。

ハンドが「A」のペア

ハンドが「A」のペア

「A・A」のペアは、ディーラーのアップカードにかかわらずスプリットが期待値の高い選択になります。

A・Aのペアには特別なルールが設けられており、スプリットした後はカードを1枚しか追加できず、2枚目がテンカード(10・J・Q・K)でもナチュラルブラックジャックとしては扱われません。

それでもスプリットが有利になる理由はシンプルで、「テンカードを引ければ21になるから」です。

ブラックジャックでは10・J・Q・Kをすべて「10」としてカウントするため、テンカードを引ける確率が一番高くなります。そのため「A+テンカード」=21が作りやすく、21になればディーラーがナチュラルブラックジャックでない限り負けることはありません。

また、それぞれのハンドで1枚しかヒットできないのはマイナスではあるものの、絶対にバストしないという点ではメリットでもあります。「A・A」をスプリットせずそのまま1つのハンドとして進めた場合、片方を11、もう片方を1として数えた「ソフト12」にしかならず、21に近づけるには何枚も引く必要があります。2つのハンドに分けたほうが期待値は高くなります。

ハンドが「8」のペア

ハンドが「8」のペア

「8・8」のペアについても、スプリットのほうが期待値が高いです。

理由としては「8・8」で戦う場合、勝率が非常に低くなってしまうからです。

スプリットしない場合、ハンドの合計は「16」なのでディーラーがバストしない限り負けてしまいます。ディーラーは16以下なら必ずヒットするため、バストしなければ最終的に17〜21で止まります。つまり16はディーラーがバストする以外に勝ち目がありません。さらに、自分からヒットした場合もバスト率は約61.5%に達します。スタンドしてもヒットしても不利という点で、ハード16は扱いにくいハンドです。

しかしスプリットをすると、テンカードやAを引ければそれぞれ「18」「19」になりますし、少なくとも16よりは戦いやすいハンドになる可能性が高いです。

そのため、8ペアのスプリットは自分に不利なハンドを避けつつ、18・19などの強いハンドを狙えるアクションです。

サレンダーが使えるテーブルでは、ディーラーのアップカードがAのときに限りサレンダーのほうが最適とされるチャートもあります。サレンダーを採用しているテーブルで遊ぶ場合は、ストラテジーチャートの該当欄を確認しておきましょう。

ブラックジャックでスプリットしないほうがいいペア

ブラックジャックでスプリットしないほうがいいペア

以下で説明する2つのハンドについては、ディーラーのアップカードが何であってもスプリットは避けたほうがよいでしょう。

このハンドでスプリットを行うと、むしろスプリット前より不利になる可能性が上がるからです。具体的な2つのハンドについて説明します。

ハンドが「テンカード」のペア

ハンドが「テンカード」のペア

プレイヤーのハンドが「10・10」「K・K」など10と数えるペアの場合、合計20となり「21」以外に負けることはない強いハンドです。そのためわざわざスプリットする必要はありません。

スプリットすると、2〜9のカードを引いた場合に手札が弱くなってしまうため、かえって不利になります。いくらテンカードが引きやすいとは言っても、2〜9のカードのほうが確率は高いため、2枚ともテンカードを引ける確率は低くなります。

それであれば、1つのハンドのまま勝負したほうがスプリットするよりも期待値は高くなります。

ハンドが「5」のペア

ハンドが「5」のペア

「5・5」ペアの場合、合計は「10」です。テンカードを引ければ20、Aを引ければ21になり、1枚の追加で強いハンドを作りやすい形です。

しかし、スプリットするとテンカードを引いた場合に「15」という弱いハンドになってしまいます。わざわざスプリットして弱いハンドにするよりも、合計10のハンドとしてゲームを進めたほうが期待値は高くなります。

そのため、5ペアで選択すべきアクションはスプリットではなく「ダブルダウン(アップカードがテンカード・Aの場合はヒット)」となります。同じ積極的なアクションでも、スプリットよりダブルダウンを選びましょう。

スプリットで迷ったときのベーシックストラテジー活用法

スプリットで迷ったときのベーシックストラテジー活用法

これまで5・8・テンカード・Aのペアについて解説してきましたが、それ以外のペアには一律でこうすべきという指標はなく、ディーラーのアップカードに応じて最適なアクションを決める必要があります。

そこで使用するのが「ベーシックストラテジー」です。

ベーシックストラテジーとは、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードの組み合わせごとに、期待値がもっとも高くなるアクションを定めたものを指し、それを一覧にした表を「ベーシックストラテジー表(ストラテジーチャート)」と言います。

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その他のペアはディーラーのアップカードで判断する

プレイヤーのハンドがペアの場合、ストラテジーチャートの「スプリット」の欄を確認します。チャートそのものは上の関連記事で掲載しています。たとえば10・10はスプリットせずスタンド、A・Aはすべてスプリットというように、ここまで解説したアクションはすべて表に記載されています。

その他にも、6ペアであれば「アップカードが2〜6ならスプリット(DAS不可のテーブルでは3〜6)、7以上ならヒット」、9ペアであれば「アップカードが2〜6・8・9ならスプリット、7・10・Aならスタンド」など、細かく期待値に沿ったアクションが定められています。

そのため、スプリットするべきかどうかは、ストラテジーチャートのとおりに判断するのが確実です。

ブラックジャックのスプリットで注意する5つのポイント

ブラックジャックのスプリットで注意する5つのポイント

ブラックジャックにおけるスプリットの基本的なルールはこれまで紹介したとおりですが、スプリットを行う場合に、さらに細かな条件が決められていることがあります。覚えていないと損をする可能性もありますので注意してください。

ただし、以下で紹介するルールはあくまで「ブラックジャックにおける一般的なルール」であり、テーブルによっては条件が異なることもあります。必ずプレイする前にそのテーブルのルールを確認してから遊ぶことをおすすめします。

  1. 「A」のペアでスプリットした場合はカードを1枚しか引けない
  2. ダブルダウンができなくなる場合がある
  3. リスプリットには回数制限がある場合が多い
  4. 「21」になってもブラックジャックとして扱われない
  5. テンカードのペアはテーブルによってスプリット条件が異なる

「A」のペアでスプリットした場合はカードを1枚しか引けない

「A・A」のペアでスプリットする際は、それぞれ1枚ずつカードが配られて、その時点で強制的にスタンドとなります。たとえば「2」や「3」が来ても、そこからヒットすることはできません。

バストの危険がないぶん、伸ばしきれないハンドで止まることもあるルールです。それでもスプリットが有利になる理由は、前半の「ハンドが「A」のペア」で解説したとおりです。

ダブルダウンができなくなる場合がある

このルールはテーブルによって取り扱いが異なり、スプリット後のハンドについてはダブルダウンができない場合があります。

ダブルダウンとは、カードを1枚しか追加できない代わりに賭け金を2倍にすることができるアクションで、プレイヤーの不利が小さい局面ほど期待値の高い選択になります。

このダブルダウンを禁止しているテーブルは少なくありません。DAS(スプリット後のダブルダウン)の可否はテーブルによって分かれており、オンラインカジノのライブブラックジャックでも可のテーブルと不可のテーブルがあります。DAS不可のテーブルの場合、ハウスエッジ(控除率)は0.14ポイント悪化します。

リスプリットには回数制限がある場合が多い

スプリットしたハンドに、もう一度同じランクのカードが来ることがあります。このとき再びスプリットすることを「リスプリット」と呼びますが、ランドカジノを中心に、分割できるハンド数に上限が設けられているのが一般的です。標準的な条件は4ハンドまでで、それより少ないテーブルはプレイヤーにとって不利になります。

たとえば「8・8」のペアが来たのでスプリットを行ったところ、1つのハンドにもう1枚「8」が来たため8ペアが再度成立したとします。ここでリスプリットを選べば、プレイヤーは3ハンドをプレイすることになります。

一方、オンラインカジノのライブブラックジャックではリスプリット自体を認めていないテーブルが多数派です。2ハンドまでしか分割できない場合、ハウスエッジ(控除率)は0.10ポイント悪化します。「A・Aのリスプリットだけは不可」といった個別の制限が付くこともあります。

「21」になってもブラックジャックとして扱われない

スプリット後に「A+テンカード」が揃っても、ナチュラルブラックジャックではなく単に21点のハンドとしてみなされます。

そのため、ナチュラルブラックジャックの配当(賭け金を含めて2.5倍)はもらえず、通常の勝利と同じ賭け金を含めて2倍にとどまります。ディーラーがナチュラルブラックジャックだった場合はプレイヤーの負け、ディーラーがナチュラルではない21点だった場合はプッシュ(引き分け)となります。

テンカードのペアはテーブルによってスプリット条件が異なる

多くのテーブルでは、10・J・Q・Kのうち2枚が揃えばランクが違ってもスプリットできますが、「10・10」「Q・Q」のように同じランク同士でなければスプリットできないというテーブルもあります。

後者のルールの場合、J・Qや10・Kといった組み合わせではスプリットが選べません。今回紹介したルールの中では、これが最もテーブルごとの差が大きい項目です。

なお、ルール上スプリットできる場合でも、合計20という強いハンドをわざわざ分ける必要はありません。理由は前半の「ハンドが「テンカード」のペア」で解説したとおりです。

ブラックジャックでスプリットをするメリットとデメリット

ブラックジャックでスプリットをするメリットとデメリット

ここまで見てきた判断を、メリットとデメリットから整理しておきます。

メリットは、8・8のように単独では勝ちにくいハンドを2つの戦えるハンドに作り替えられる点、A・Aのように21へ近づけやすいハンドで勝ち筋を2つ持てる点です。スプリットは自分の判断で選ぶアクションなので、有利な場面以外で無理に使う必要はありません。

デメリットは、賭け金が実質的に2倍になるぶん、負けたときの損失額も倍になる点です。メリットで触れた期待値の底上げは、この損失額の増加とセットで成り立っています。

ブラックジャックのスプリットについてよくある質問

どのカードをスプリットすべきですか?

一般的に、A(エース)と8のペアは常にスプリットすべきとされています。Aのスプリットは「21」に近いハンドを作りやすくし、8のペアは合計16という弱いハンドから抜け出す有効な方法です。

一方、テンカードのペアはスプリットすべきではありません。すでに合計20の強いハンドで、勝てる可能性が高いからです。

スプリット後にブラックジャックが出た場合、どうなりますか?

スプリット後に「A+テンカード」が揃っても、ナチュラルブラックジャックとは見なされず、通常の「21」として扱われます。カジノによって異なる場合もありますが、これが一般的なルールです。

オンラインカジノとランドカジノでスプリットのルールに違いはありますか?

どちらもテーブルごとに違いが出ます。オンラインカジノでもゲーム提供会社やテーブルによって、スプリット後のダブルダウンの可否、リスプリットの上限、テンカードのペアの条件などが異なります。ランドカジノも同様に店舗ごとの差があるため、プレイ前にそのテーブルのルールを確認しておくことが大切です。

まとめ:スプリットはベーシックストラテジーどおりに使う

自分のハンドがペアであったときにカードを1枚ずつ別々のハンドとして勝負できる「スプリット」は、ブラックジャックにおいて非常に重要なアクションの一つです。

スプリットをうまく活用することで、もともと弱いハンドを2つの戦えるハンドに作り替えられます。ただし賭け金が2倍になるぶん、勝ったときも負けたときも収支の振れ幅は大きくなる点はセットで理解しておきましょう。

そのため、スプリットはベーシックストラテジーどおりに使うのがよいでしょう。ストラテジーチャートを使って、どのタイミングでスプリットをするのかを把握することが最も効率の良いスプリットの使い方です。ただし、スプリットやベーシックストラテジーはあくまで各局面での判断を最適化するもので、ブラックジャックそのもののハウスエッジ(控除率)がなくなるわけではない点は理解しておきましょう。

賭け金が増えるのが気になる場合は、1回のベット額そのものを下げておけば、スプリットが必要な場面でも無理なく対応できます。ベット額を先に決めたうえでベーシックストラテジーどおりにスプリットを使うことが、無駄な損失を抑える近道です。

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