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ブラックジャックの期待値とは?還元率・勝率との違いと損失を抑える考え方

カジノゲームで一番戦略性のあるゲームといえば「ブラックジャック」です。プレイヤーはディーラーに勝利するためにヒット・スタンド・ダブルダウンなど様々なアクションを駆使して勝負することができます。

ベーシックストラテジーどおりにプレイすれば還元率(RTP)は99.5%前後に達し、カジノゲームの中でもハウスエッジ(控除率)が低い部類に入ります。このベーシックストラテジーを覚えることが、ブラックジャックで損失を抑える一番の近道です。

この記事で分かること

  • ギャンブルの期待値とは「1ゲームで賭けた金額に対しての損益」のこと
  • ブラックジャックはベーシックストラテジーどおりに打てば還元率(RTP)99.5%前後、ハウスエッジ(控除率)は1%未満

この記事はおよそ 11分 で読むことができます。

ブラックジャックの期待値と勝率はどちらが重要?

ブラックジャックの期待値と勝率はどちらが重要?

ギャンブルで似た概念に、「期待値」と「勝率」というものがあります。期待値も勝率も簡単に言えば「どれくらい勝てるか」を表す言葉ですが、厳密に言えばこれらの概念は大きく異なります。

ただ、ほとんどのカジノゲームは「勝率が高いほど期待値も高い」ので、あまり両者を区別する必要はありません。

しかし、ブラックジャックにおいては期待値を上げる行動であっても勝率が上がるとは限りません。そのため、期待値と勝率については明確に区別しておく必要があります。

期待値と勝率の違い

ギャンブルにおける期待値は、「1ゲームで賭けた金額に対して、どれくらいの利益が出る(もしくは損失が出る)と考えられるか」を示す数字です。この値が100%を上回るとプレイヤーのほうが有利となり、100%を下回ると胴元(カジノ側)のほうが有利になります。

期待値は以下の計算式で求められます。

期待値(%)=(勝利時の利益 × 勝率 − 敗北時の損失 × 敗北率) ÷ ベット額 × 100 + 100

たとえば、10,000ドルを賭けて20,000ドルになる確率が60%、0ドルになる確率が40%の場合、求める期待値は

(10,000 × 0.6 − 10,000 × 0.4)÷ 10,000 × 100 + 100 = 120(%)

となるので、期待値の高いギャンブルであることが分かります。

それに対して、勝率は「そのゲームに勝つことのできる確率」のことを指します。たとえば10回中7回勝利することができればそのセッションにおける勝率は70%です。

ただし、ここでいう勝率はプラスになる確率と言ってよいので、そのゲームでいくら勝っても1勝としか数えられませんし、いくら負けても1敗としてしかカウントされません。

還元率(RTP)とハウスエッジ(控除率)の違い

ここまで「期待値」という言葉を使ってきましたが、賭け金に対して平均どれだけ払い戻されるかを割合で表したものは、カジノ用語では還元率(RTP)と呼びます。RTPは「Return To Player」の略で、プレイヤーへの払い戻し率を意味します。以降は割合の話を還元率(RTP)として説明します。

プレイヤーはギャンブルにお金を賭けて、その結果に応じて払い戻しを受けます。このとき、賭け金の総額に対してカジノ側が払い戻す割合のことを「還元率」と言います。

たとえば10,000ドルをベットしたとき、長期的に見て平均8,000ドルが戻ってくる設計であれば、そのゲームの還元率は80%ということになります。あくまで長期の理論値であり、1回や10回の結果はこの数字から大きくぶれる点に注意してください。

それに対して、ハウスエッジ(控除率)とはカジノ側の取り分です。簡単に言えば、100%から還元率を引いたものです。

10,000ドルをベットしてそのプレイヤーに80%が戻ってきた場合、控除率は100%から80%を引いた20%ということになります。

基本的に控除率が0%を下回ることはありません。ギャンブルを運営する側もビジネスなので、運営資金を得るためにギャンブルは胴元が有利なように作られています。還元率と控除率の合計は100%なので、控除率が0%より大きいかぎり、還元率が100%を上回ることはありません(ブラックジャックのように、限られた条件下でのみ例外が生じるゲームもあります)。

損失を抑えるなら勝率ではなく期待値を基準にする

ブラックジャックにおいては、勝率よりも期待値を重視したほうが長期的な損失を抑えられます。

たとえば、ダブルダウンは勝率を下げるアクションです。1枚しかカードを引けなくなるので、中途半端な数字を引いたときも続けてヒットすることはできません。しかし、勝つ頻度が下がる以上に、賭け金を倍にして有利な局面に多く賭けられる効果が大きいため、トータルでは期待値が高くなります。

ベーシックストラテジーどおりに打った場合、ブラックジャックでプレイヤーが勝利する確率はおよそ42%です。それでも還元率(RTP)が100%近くに達するのは、ダブルダウンやスプリットといったアクションで取りこぼしを減らせるからです。

ベーシックストラテジーが勝率ではなく最も期待値の高いアクションを表にしているのも、それが長期的に損失を抑える一番の方法だからです。アクションを決めるときは、勝ちやすさではなく期待値を基準にしてください。

ブラックジャックとその他のギャンブルの還元率(RTP)を比較

ブラックジャックとその他のギャンブルの還元率(RTP)を比較

ブラックジャックは自分でアクションを決める必要があるため、簡単に遊べて期待値の高いギャンブルがあればそちらのほうがよい、と考えるプレイヤーも多いかもしれません。

しかしブラックジャックは、ほかのギャンブルはもちろん、カジノゲームの中でも還元率(RTP)が高い部類に入ります。

公営ギャンブルとブラックジャックの比較

公営ギャンブルとブラックジャックの比較

競馬・競輪・宝くじなどの公営ギャンブルは、おおよそ還元率が45%〜75%に設定されています。

これは、たとえば宝くじなら公共事業に使われていたり、競馬なら競馬場の運営や競走賞金に使われるなど、もともとかなりの経費がかかるためです。宝くじで連番10枚(3,000円)を買っても、戻ってくるのは末等の300円だけ、というケースが珍しくありません。

またパチンコ・パチスロの「機械割」は、高い機種でも110%前後と言われますが、これは最も有利な設定における理論上の上限値で、実際に打てる台の平均はこれを下回ります。仮に機械割97%の状態で打ち続けた場合、理論上は投資額の3%前後がハウスエッジ(控除率)として目減りしていく計算です。

それに引き換え、ブラックジャックの還元率(RTP)はベーシックストラテジーどおりに打てば99.5%前後です。ハウスエッジ(控除率)が1%を切る、極めて条件の良いゲームであることが分かります。

カジノゲームとブラックジャックの比較

カジノゲームとブラックジャックの比較

また、還元率の高いカジノゲームの中でも、ブラックジャックは特に高い水準にあります。たとえばヨーロピアンルーレットの還元率(RTP)は97.30%、バカラのバンカーベットは約98.94%であるのに対し、ブラックジャックはベーシックストラテジーどおりに打てば99.5%前後に達します。

カジノが薄い利益で運用できるとはいえ、還元率(RTP)が100%を超えるゲームは本来存在しません。オンラインカジノにも人件費やプロバイダーへの契約金がかかるため、賭け金の一部が運営側に残る設計になっています。

ブラックジャックも例外ではなく、ゲームとしての還元率が100%を超えることはありません。ただし、カウンティングによってシューの中にテンカード(10・J・Q・K)が多く残っていると分かった局面では、その一時的な場面に限りプレイヤー側の期待値がプラスに傾くことがあります。

カジノゲームの中では、シューの構成という条件が揃った局面にかぎってプレイヤー側の不利が消える、数少ないゲームです。

ブラックジャックはテーブル条件により期待値が変動する

ブラックジャックは、すべてのテーブルが同じ条件で運用されているわけではありません。名前のついた別の種類(ブラックジャックスイッチ、ポンツーンなど)はもちろん、同じ「ブラックジャック」の中でもテーブルごとに細かいルールが異なります。

そのルールの違いで、プレイヤーの不利がわずかに増減します。ハウスエッジ(控除率)が1%を切るゲームでは、0.1ポイントの差でも相対的な影響は小さくありません。

以下に、代表的な「一般ルールと異なる条件」について記載しているので、まずはこちらの条件を確認してからプレイすることをおすすめします。

  • デッキ数……8デッキを基準にすると、シングルデッキはハウスエッジ(控除率)が0.48ポイント低く、2デッキで0.19ポイント、4デッキで0.06ポイント低くなります
  • ディーラーがAを含んだ17(ソフト17)のハンドだったとき……ヒットするルール(H17)はハウスエッジが0.22ポイント高くなり、スタンドするルール(S17)のほうが不利は小さくなります
  • ダブルダウンの条件……スプリット後にダブルダウンできない(DAS不可)テーブルは0.14ポイント不利になります。ダブルダウンできるハンドが9・10・11に限られるテーブルも、すべてのハンドでダブルできるテーブルより不利です
  • 再スプリット……2ハンドまでしか分割できないテーブルは0.10ポイント不利になります。4ハンドまで分割できるテーブルが基準です
  • サレンダー……レイトサレンダーがあると約0.08ポイント、アーリーサレンダーがあると約0.63ポイント、ハウスエッジが下がります

デッキ数が多いほどプレイヤーが不利になり期待値が下がる

上記の内容に関して、特にデッキの数が多ければ多いほど不利になるという解説を行いました。シューの中に入るデッキの数が多いほど不利は大きくなり、シングルデッキのブラックジャックに比べると、8デッキではハウスエッジ(控除率)が0.48ポイント高くなります。これはなぜなのでしょうか。

様々な要素で期待値は増減しますが、デッキ数の多さによる不利が最も大きく表れるのがダブルダウンの場面です。

ベーシックストラテジーでダブルダウンが推奨されるのは、たいていの場合ハンドが「9〜11」のときです。では、プレイヤーに9〜11が配られるのはどのような状況でしょうか。これは「2枚とも大きなカードを引かなかった」ときと言えます。

たとえば「3」と「7」で合計が10、「5」と「6」で合計が11、といった具合です。いずれもテンカードは使っていません。

1デッキの場合、小さいカードが2枚場に出ているぶん、シューに残るテンカードの割合が相対的に高まります。そのためダブルダウンの成功率が上がるのです。

しかし、デッキの数が増えるとカードの総枚数が多くなるため、小さいカードが2枚場に出たことによる残りカードの偏りはほとんど打ち消されます。テンカードを引ける確率が上がらないぶん、シングルデッキに比べて期待値が下がってしまいます。

なお、現状シングルデッキを採用しているブラックジャックは基本的になく、たいていの場合6〜8デッキで運用されています。デッキ数が多いとペアの出現頻度はわずかに上がりますが、それでハウスエッジ(控除率)の差が埋まるわけではありません。

ブラックジャックの期待値を高める方法

ブラックジャックの期待値を高める方法

ここで紹介する方法は、それぞれ単独で使うのではなく併用することで、実質的な損失をさらに抑えられます。

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ベーシックストラテジーで還元率(RTP)99%台を確保する

ベーシックストラテジーで還元率(RTP)99%台を確保する

これまでの解説でもたくさん出てきましたが、「ベーシックストラテジー」とは、どのアクションを行うのが最も還元率が良いのか?について、プレイヤーのハンド・ディーラーのアップカード別にまとめたチャートのことを指します。

ベーシックストラテジーを活用すると、理論上の還元率は99.5%前後に達します。勝率ではなく期待値を基準に選択することで、長期的な損失を最小限に抑えられます。

ベーシックストラテジーで到達できるのは、そのテーブルの設計上の還元率(RTP)である99%台までです。これを超える局面は、次に解説するカウンティングが機能する限られた条件下でしか生まれません。

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カウンティングが機能する条件を知っておく

「カウンティング」とは、それまでのゲームで使われたカードを記録しておくことで、シューに大きいカードと小さいカードのどちらが多く残っているかを把握する手法です。

テンカードがシューに多く残っている状況では、ディーラーの手が12〜16でヒットを義務づけられる場面でバストしやすくなり、プレイヤーもブラックジャックを引き当てやすくなるため、その局面に限りプレイヤー側の期待値がプラスに傾くこともあります。ただしこれはシューを深くまで使うランドカジノでの話です。1ハンドごとにシャッフルされるRNGブラックジャック、継続シャッフルマシンを使うテーブル、シューの浅い段階でシャッフルされるオンラインのライブテーブルでは、実用的な優位にはつながりにくいのが実情です。

カウンティングにはいくつかの方式がありますが、共通しているのは、出たカードを加点・減点で数え、プラスが大きいほどプレイヤー有利と判断する点です。具体的な数え方は関連記事で解説しています。

プレイヤーの不利が小さくなる局面では、ベット額やダブルダウンの判断を状況に合わせて調整することで、長期的な損失をさらに抑えられる可能性があります。

カードが偏った局面では、ベーシックストラテジーどおりではない判断が必要になります。その場で最適なアクションを見極められるプレイヤーでなければ、この一時的な優位は活かせません。

インシュアランスは基本的に使わない

インシュアランスは基本的に使わない

「インシュアランス」とは、ディーラーのアップカードが「A」だったときに、賭け金の半分を支払って保険を掛けられるアクションです。

ディーラーがブラックジャックだった場合は2対1(賭け金を含めて3倍)の配当でメインベットの負けと相殺され、そうでなければインシュアランスの賭け金だけが没収されます。8デッキでこれが成功する確率は約30.8%で、2対1の配当が見合う水準に届いていません。インシュアランス単体の還元率(RTP)は約92.5%、期待値は約−7.5%です。

結論として、インシュアランスは基本的に使わないのが正解です。ベーシックストラテジー上、インシュアランスが有利になる場面は存在しないため、賭けずに見送るのが期待値の面で最善です。

オンラインカジノで用意されているリベートボーナスを活用する

オンラインカジノで用意されているリベートボーナスを活用する

ブラックジャックをオンラインカジノで遊ぶ上で一番大事なポイントが「リベートボーナスの活用」です。

ブラックジャックは還元率(RTP)が高いため、勝ち負けにかかわらずベット額に応じて一定額が戻るリベートボーナスとの組み合わせで、実質的な損失を小さくしやすいゲームです。

たとえば「ライブリベート1%」のカジノで、還元率99.5%のブラックジャックをプレイしたとします。理論上の目減りは0.5%なので、単純計算ではリベートが目減り分を上回ります。ただしこれはリベートの対象ゲーム・付与上限・出金条件をすべて満たした場合の目安で、実際の受取額はこれを下回ります。リベートはゲームの還元率(RTP)そのものを変えるものではなく、ハウスエッジ(控除率)がなくなるわけでもありません。敗北時のキャッシュバックやVIPプログラムなどを組み合わせれば、実質的な損失をさらに小さくできます。

最近はライブゲームに特化したオンラインカジノが増え、リベートボーナスを主軸に据えるカジノも多くなりました。ブラックジャックを長く遊ぶなら、リベート条件を選定基準に入れる価値があります。

まとめ:勝率ではなく期待値を基準に打てば、ブラックジャックの損失は最小限に抑えられる

ブラックジャックにおける「期待値」は、必ずしも勝率を上げることによって大きくなるものではありません。ときには勝率を下げるアクションを選ぶこともありますが、それでも期待値が高い賭け方を積み重ねたほうが、長期的な損失を抑えられます。

ブラックジャックの還元率(RTP)は、ベーシックストラテジーどおりに打てば99.5%前後に達します。ランドカジノでのカウンティングやリベートボーナスといった条件が揃えば、実質的な目減りをほぼゼロに近づけられる場面もありますが、これらは条件付きの例外であり、常に勝てるわけではありません。それでも、カジノゲームの中でハウスエッジ(控除率)の低さは屈指です。腰を据えて付き合うだけの理由があるゲームです。

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