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ブラックジャックのヒットとスタンドの使用方法と効果的なタイミング

ブラックジャックにおいて、最も頻繁に行い、かつ勝敗に直結するアクションが「ヒット(Hit)」です。

ヒットとは、手札の合計値を「21」に近づけるために新しくカードを1枚追加すること。非常にシンプルなルールですが、実はこの「1枚引くか、引かないか」の決断の積み重ねが、長期的な収支の差になって表れます。

この記事で分かること

  • 「ヒット」は手札を1枚追加するアクション
  • まず手札が8以下の場合はヒット、ハードハンドで17以上になったらスタンド、と覚えるところから始める

この記事はおよそ 11分 で読むことができます。

ブラックジャックのヒットとスタンドとは?

ブラックジャックのヒットとスタンドとは?

ブラックジャックにおいて「ヒット(Hit)」とは、手札(ハンド)の合計値を21に近づけるために、山札から新しくカードを1枚追加するアクションを指します。

もっとも頻繁に行われる基本操作であり、ディーラーの手札を予測しながら「攻めるか、現状で止めるか」を判断する、このゲームの醍醐味といえる要素です。

ヒットの基本ルール

  • 追加の枚数: ヒットは1回につき1枚ずつ追加されます。
  • 制限なし: 合計値が21を超えない限り、何回でも連続してヒットすることが可能です。もちろん、最初に配られた2枚で十分と判断すれば、1回もヒットしない(スタンドする)ことも自由です。
  • バストのリスク: ヒットした結果、合計値が22以上になると「バスト」となり、ディーラーの結果を待たずにその場でプレイヤーの負けが確定します。
  • ハードハンドとソフトハンド: Aを11と数えてもバストしないハンドを「ソフトハンド」、Aを含まないか、Aを1としか数えられないハンドを「ハードハンド」と呼びます。

ヒットの重要性:ディーラーとの駆け引き

ヒットの目的は、単に自分の数字を大きくすることではありません。「自分のバスト確率」と「ディーラーがバストする可能性」を天秤にかけることにあります。

「もう1枚引くべきか、ここで止まるべきか」というヒットの判断基準を正しく理解することが、ブラックジャックの上達の第一歩となります。

ブラックジャックのヒットとスタンド以外のアクション

ブラックジャックのヒットとスタンド以外のアクション

ヒットとスタンドの具体的な使い方に入る前に、ブラックジャックで使用できるその他のアクションについて解説します。以下の解説については、これらの用語を説明なしで使いますので、確認してから下の項目に進むのがおすすめです。

スタンド|Stand

「スタンド」(ステイ)とは、カードをこれ以上引かないことを示すアクションです。ヒットと反対のアクションであり、今のハンドでディーラーと勝負することになります。

なお、ディーラーは自分のハンドが16以下ならヒット、17以上ならスタンドします。ただし、Aを11と数えて合計17になるハンド(ソフト17)でヒットするルール(H17)のテーブルもあり、その場合はハウスエッジ(控除率)が約0.2ポイント高くなります。

ダブルダウン|Double Down

「ダブルダウン」とは、カードを1枚しか追加できない代わりに、賭け金を2倍にできるアクションです。自分のハンドが1枚追加することで21に近付く場面や、ディーラーがバストしやすい場面など、有利な局面に絞ってベット額を増やす目的で利用されます。

なお、1回でもヒットを選択した場合、そこからダブルダウンは選択できません。

スプリット|Split

「スプリット」とは、自分のハンドが同じランクのカード2枚(ペア)だった場合に、カードを1枚ずつに分けて2つのハンドとして勝負できるアクションです。そのままでは弱いハンドを別々にして、それぞれ期待値の高い形にし直す目的で利用されます。

ただしハンドを増やすぶん賭け総額も増えるため、理論上の損失額は大きくなります。

スプリットされたハンドはそれぞれ一般的なハンドと同じようにヒット/スタンドを選択できます(スプリット後のダブルダウンが可能かどうかはテーブルによって異なります)。

インシュアランス|Insurance

「インシュアランス」とは、ディーラーの1枚目のカード(アップカードと言います)がAだったときに使える保険制度です。

賭け金の半分を支払ってインシュアランスを購入すると、もしディーラーがナチュラルブラックジャックだった場合でもインシュアランスに支払った金額の3倍が払い戻されるため全体の損益が差し引きゼロになります。

ただしインシュアランスの期待値は約−7.5%(8デッキ)と大きくマイナスのため、原則として使わないアクションです。

サレンダー|Surrender

「サレンダー」とは、自分のハンドがディーラーに勝てないと判断したときに勝負を降りることで、賭け金の半分が払い戻されるアクションです。

なお、1回でもヒットを選択した場合、そこからサレンダーは選択できません。

ブラックジャックのヒットとスタンドの流れ

続いて、ブラックジャックで「ヒット/スタンド」をする流れを解説します。

ヒットの3つのステップ
  1. ベットをする
  2. 「ヒット」を選択してカードを追加する
  3. ハンド(手札)の合計値が「21」に近づいたら「スタンド」する

STEP1

ベットをする

ベットをする

ベットエリアにベットを行います。原則として1つのハンドしかベットできませんが、マルチハンドが認められている場合は複数のハンドにベットすることができます。

STEP2

「ヒット」を選択してカードを追加する

「ヒット」を選択してカードを追加する

画面に「ヒット」「スタンド」などのアイコンが出てくるので、「ヒット」をタップするとハンドに1枚追加されます。ハンドの合計が21を超えない限り、何枚でもヒットすることができます。

STEP3

ハンド(手札)の合計値が「21」に近づいたら「スタンド」する

ハンド(手札)の合計値が「21」に近づいたら「スタンド」する

現状のハンドで勝負すると決めたら、「スタンド」のアイコンを押すことで確定します。ディーラーがカードを開き、プレイヤーと数字の強さで競います。プレイヤーがディーラーに勝っていれば2倍の配当を獲得します。

ブラックジャックで効果的なヒットとスタンドの使い方

ブラックジャックで効果的なヒットとスタンドの使い方

あくまでプレイヤーが目指すのは「ディーラーに数字で勝利する」ことであり、21を出せばよいというわけではありません。

そもそもディーラーがバストすればプレイヤーは(自分がバストしていない限り)どんな数字でも勝てるので、むやみにヒットすることが正しいわけではない、ということは理解しておきましょう。

ベーシックストラテジー(基本戦略)を守る

ベーシックストラテジー(基本戦略)を守る

ブラックジャックには、プレイヤーのハンドとディーラーのアップカードに応じて、「どのアクションを取れば最も期待値が高くなるか」という打ち方が決まっており、この基本戦略のことを「ベーシックストラテジー」と言います。

そして、ベーシックストラテジーを場面別にまとめた表のことを「ストラテジーチャート」と言います。原則としては、このストラテジーチャートのとおりにゲームを進めていくことが最も重要です。

なお、同じテーブルのほかのプレイヤーがどう打つかは、自分の期待値には影響しません。チャートに従うのは他人に合わせるためではなく、1手ごとに期待値の最も高い選択肢を選ぶためです。なお、ベーシックストラテジーどおりに打っても、ハウスエッジ(控除率)は約0.5%残ります。

なお、上級者のプレイヤーはベーシックストラテジーをすべて記憶しています。初心者のプレイヤーは、プレイ中のPCやスマホの横にストラテジーチャートを置いて確認するところから始め、少しずつ覚えていくとよいでしょう。

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カードカウンティングの考え方を知る

原則として、ヒット/スタンドの選択はベーシックストラテジーに任せればよいのですが、ある特定の状況だと必ずしもベーシックストラテジーが最善とは限らない場合があります。その状況を判別するのが「カウンティング(カードカウンティング)」です。

カウンティングとは、今までに出てきたカードを記録しておき、シュー(カードホルダー)の中に残っているカードを把握することで、どの数字が出やすいかを推測する手法のことを指します。

たとえばカウンティングによって「普段よりテンカード(10・J・Q・K)が多くシューに残っている」ことが分かれば、ディーラーのバストを狙ってあえてスタンドする、ヒットではなくダブルダウンを選ぶといった判断につながります。

ただし、理論上は期待値を改善しうる手法であっても、1ゲームごとにシャッフルされるRNGブラックジャックや、継続シャッフルマシン、シューの浅い段階でシャッフルされるオンラインのライブテーブルでは、実用的な優位にはつながりにくいのが実情です。

まずはベーシックストラテジーを固めることを優先しましょう。

ブラックジャックのヒットとスタンドのタイミング

ベーシックストラテジーを最初から全部覚えるのは大変なので、まずは判断に迷いにくい「ヒットすべき場面」と「スタンドすべき場面」から押さえていきましょう。ここで挙げる3つは、ディーラーのアップカードにほとんど左右されない基本パターンです。

ハンド(手札)の合計値が「8」以下の場合は必ずヒット

たとえば「3」「5」など、手札の合計が8以下の場合、必ず「ヒット」をするのがおすすめです。絵札も10と数えるブラックジャックでは、合計8のハンドに最も大きいAを引いても合計は「19」にしかならないため、バストする心配はありません。

なお、2枚以上引く可能性がそこそこ高いので、ダブルダウンはせずヒットをおすすめします。

ハンド(手札)の合計値が「9・10・11」の場合はヒットかダブルダウン

たとえば「4」「6」のように、手札の合計が9〜11の場合は、「ヒット」か「ダブルダウン」を考えます。

手札の合計が11以下であれば、1枚引いてもバストする心配はないのでヒットすべきですが、その中でも9〜11の場合、テンカードを引くと19〜21とかなり強いハンドになります。であれば期待値が高くなるので、ダブルダウンを狙ったほうがよいでしょう。

ベーシックストラテジーによると、自分のハンドの合計が9・10・11だったとき、以下のようにアクションを取るのが最も期待値が高いとされています。

  • ハンドが「9」のとき:ディーラーのアップカードが「2・7・8・9・テンカード・A」ならヒット、その他ならダブルダウン
  • ハンドが「10」のとき:ディーラーのアップカードが「テンカード・A」ならヒット、その他ならダブルダウン
  • ハンドが「11」のとき:ディーラーのアップカードが「A」ならヒット、その他ならダブルダウン

ハンド(手札)が17以上のときは原則スタンド

まず、ハードハンドの合計点数が「17」以上であれば、原則スタンドがおすすめです。これはディーラーのアップカード(1枚目のカード)が10やAであっても同様です。

ハンドの点数が17以上だと、ヒットしたときにバストする確率が一気に上がります。たとえ「17」だとしても、5以上を引くとバストしてしまうため、約7割(69.23%)の確率でディーラーと勝負すらできずバストとなります。

であれば、ディーラーのバストを待つ(同点なら引き分けに持ち込む)方が期待値は高くなります。

ただし、17以上でも「A・6」「A・7」といったAを含むものは、ヒットやダブルダウンを選択する方が期待値が高いことがあります。詳しくはベーシックストラテジーをご覧ください。

ブラックジャックでヒットするときの注意点

ブラックジャックでヒットするときの注意点

ここからは、ディーラーのアップカードから逆算してヒット/スタンドを判断する方法を解説します。ディーラーのハンドが大きそうなら、バストのリスクを負ってでも勝負すべきタイミングと言えます。

ディーラーのアップカードが「7からA」の場合は慎重に判断する

ディーラーのアップカードが「7〜A」の場合、一番出やすいのがテンカードであることを考えると、ディーラーのハンドは「17〜21」の可能性が高いです。そのため、自分のハンドが16以下の場合、バストを覚悟してヒットするべき、と言えるでしょう。

プレイヤーがバストすると、ディーラーがバストしたとしても負けてしまうため、ディーラーのバストに賭けたいと考えるプレイヤーも多いかもしれません。

しかし、たとえばディーラーのアップカードが「10」の場合ディーラーのバスト確率は21.4%、Aに至っては11.6%まで下がります。そのためアップカードが7〜Aであれば、原則としてヒットしたほうがよいです。

とはいえ、たとえばハンドが「16」でアップカードが「10」の場合はサレンダーすべき、など一部異なるケースもあるので、慎重に判断するに越したことはないでしょう。

逆に、ディーラーのアップカードが「2〜6」の弱いカードの場合は、ディーラー自身がバストしやすくなります。

この場合、自分のハンドが12〜16でも無理にヒットせず、スタンドしてディーラーのバストを待つ方が期待値が高くなります(ハード12でアップカードが2・3のときはヒットなど例外もあるため、詳細はストラテジーチャートで確認しましょう)。

ペアの場合にはスプリット(分割)する場合も

「A・A」「8・8」などのペアは、ディーラーのアップカードが何であってもスプリットするほうが期待値が高くなります。そのため、スプリットを行ってからそれぞれのハンドでベーシックストラテジーにしたがってヒット/スタンドの判断を行ってください。

まとめ:ヒットとスタンドはベーシックストラテジーで判断する

ブラックジャックにおいて「ヒット」と「スタンド」は最も基本的なアクションですが、同時に勝敗を分ける最も重要な決断でもあります。

最後に、ヒットとスタンドの選択で迷わないための重要ポイントを振り返りましょう。

  • ヒットかスタンド(カードを引かない)かの選択は、常に「どちらが数学的に期待値が高いか」で判断するのがブラックジャックの鉄則です。
  • 自分の勘に頼らず、統計に基づいた最適解を示してくれる「ストラテジーチャート(基本戦略表)」を基準にプレイしましょう。
  • チャートどおりにヒット/スタンドを繰り返すことが、ハウスエッジ(控除率)を最小限に抑え、本来の期待値に近い成績を保つ近道です。

「ヒット」と「スタンド」のセオリーを押さえておけば、バストを恐れすぎたり、無謀に攻めすぎたりする場面を減らせます。

まずは基本のストラテジーチャートを片手に、適切なタイミングでヒットとスタンドを選べるよう練習してみましょう。

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