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HOME ブラックジャックのルール解説 ブラックジャックのサレンダー|使うタイミングと種類ごとの違い

ブラックジャックでサレンダーを使うタイミングと宣言方法

ブラックジャックでは、プレイヤーが様々なアクションを選べるのが醍醐味となっています。サレンダーはその中でもマイナーなアクションですが、勝負を降りて損失を半分に抑えられる点は、ほかのアクションにない特徴です。

サレンダーは「降参」という意味があり、ゲームの負けを認める代わりに賭け金の半分が戻るというアクションです。ディーラーのアップカードが強く、プレイヤーが負ける可能性が高いときに損失を抑える選択になります。

この記事で分かること

  • ブラックジャックで使われる「サレンダー」というアクションは「降参」という意味
  • サレンダーにはレイトサレンダーとアーリーサレンダーの2種類がある

この記事はおよそ 8分 で読むことができます。

ブラックジャックのサレンダーとは?

ブラックジャックのサレンダーとは?

サレンダーとは、プレイヤーに配られた2枚のカードがディーラーのアップカードと比較して弱く、勝利が期待できないと判断した場合に勝負を降りるアクションです。

サレンダーを宣言するとそれ以上そのゲームに参加することはできず、賭け金の半分が手元に戻ります。

使いどころを間違えなければ、勝ち目の薄い勝負での損失を半分に抑えられる、無駄を減らすためのアクションです。

なお、サレンダーを宣言できるのは他のアクションを一切取っていない場合に限られます。ヒット、スタンド、ダブルダウン、スプリットを選択している場合、その後サレンダーを使用することはできません。

また、日本人に人気の主要なオンラインカジノでは、サレンダーが使えるブラックジャックのテーブルは確認できていません。以下の解説は、ランドカジノや海外のテーブルでサレンダーが提供されている場合に向けた内容です。着席前にサレンダーを選べるテーブルかどうか確認しておきましょう。

レイトサレンダーのチャートと使うタイミング

レイトサレンダー

表はS17のテーブルでのレイトサレンダーのストラテジーチャートです。

勝ち目の薄い勝負を避けて賭け金の半分を取り戻せることから有用に見えるサレンダーですが、実はブラックジャックでサレンダーを使うタイミングはそこまで多くありません。多くの場面では、サレンダーするよりそのまま勝負したほうが期待値が高いからです。

とはいえ、局面ごとに期待値を計算しながらプレイするのは現実的ではありません。そこで役立つのが、最適なアクションが一目で分かるブラックジャックのベーシックストラテジーです。ベーシックストラテジーに基づくとレイトサレンダーかつディーラーがソフト17でスタンドする(S17)テーブルでは、サレンダーを使うタイミングは次の4パターンです。後述するアーリーサレンダーのテーブルでは、降りるべきハンドが変わります。

以下は、8デッキ・S17・ダブルダウンは最初の2枚なら合計制限なし・スプリット後のダブルダウン不可(DAS不可)・レイトサレンダーありを前提にしたハンドです。

  1. プレイヤーのハンドが「15」、ディーラーのアップカードが「10」のとき
  2. プレイヤーのハンドが「16」、ディーラーのアップカードが「9」のとき
  3. プレイヤーのハンドが「16」、ディーラーのアップカードが「10」のとき
  4. プレイヤーのハンドが「16」、ディーラーのアップカードが「A」のとき

この4つはS17のテーブルの手です。ディーラーがソフト17でヒットするH17のテーブルでは、ハンドが15でアップカードがA、ハンドが17でアップカードがA、8・8でアップカードがAの3つが加わります。

サレンダーしたほうがよいのは、勝つ確率が25%を下回るときが目安

勝負したときの配当は勝てば2倍・負ければ0倍(引き分けは賭け金がそのまま戻り1倍)、サレンダーしたときは必ず0.5倍が戻ります。

引き分けを無視して単純化すると、【勝負したときの期待値】=2 × 勝つ確率、【サレンダーの期待値】=0.5 なので、サレンダーが有利になる目安は
勝つ確率が25%を下回るとき です。

ただし実際には引き分けの確率も影響するため、これはあくまで簡易的な目安です。正確には、前述のベーシックストラテジーの推奨パターンに従うのが確実です。

ハンド(手札)が「15」でディーラーのアップカードが「10」

ハンド(手札)が「15」でディーラーのアップカードが「10」

プレイヤーのハンドが「15」(ハードハンド)の場合、これはかなり弱いハンドです。ディーラーは16以下で必ずヒット、17以上でスタンドするため(ディーラーがソフト17でヒットするH17ルールのテーブルを除く)、合計15のままスタンドすると、ディーラーがバストしない限り勝てません。

かといって合計15からヒットすると約53.85%の確率で自分がバストしてしまうため、いずれにしても勝ちにくいハンドです。

ディーラーのアップカードがテンカード(10・J・Q・K)の場合は勝つ確率がかなり低いため、サレンダーを選択しましょう。

なお、ディーラーのアップカードが2〜6の場合はスタンド、7・8・9・Aの場合はヒットのほうが期待値が高くなります(ベーシックストラテジー準拠)。

ハンド(手札)が「16」でディーラーのアップカードが「9・10・A」

ハンド(手札)が「16」でディーラーのアップカードが「9・10・A」

プレイヤーのハンドが「16」(ハード16=エースがない、またはエースを1として数えた合計16)の場合、ブラックジャックでは非常に不利なハンドの代表格です。スタンドした場合、ディーラーがバストしない限り勝てません。

ですが、合計16からヒットしてもう1枚引くと、約61.54%の確率でバスト(21超え)してしまいます。

そのため、ディーラーのアップカードが「9・テンカード・A」の場合はサレンダーを選択しましょう。なお、アップカードが「2〜6」の場合はスタンド、「7・8」の場合はヒットのほうが期待値が高くなります。

なお、同じ合計16でも「8・8」のようなペアは扱いが異なります。8・8の組み合わせは、多くのルール条件でスプリットしたほうが期待値が高くなるため、基本的にはサレンダーではなくスプリットを選びます。例外はディーラーがソフト17でヒットするH17のテーブルで、この場合だけは8・8対Aがサレンダーになります。

テーブルの条件によっては別の手が最適になる場合もあるため、ベーシックストラテジーのチャートで確認しておきましょう。

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アーリーサレンダーのチャートと使うタイミング

アーリーサレンダーを提供するテーブルでは、ディーラーのアップカードがAのときだけ降りられる形がほとんどです。

そのため、15対10や16対9・10ではサレンダーできません。一方でアップカードがAのときは、降りたほうが損失を抑えられるハンドが4パターンより広がります。

以下の表は、8デッキ・ディーラーはソフト17でスタンド(S17)・ダブルダウンは最初の2枚なら合計制限なし・スプリット後のダブルダウン可(DAS可)・アーリーサレンダー(対Aのみ)を前提にした参考です。

自分のハンド ディーラーがAのとき
ハード5・6・7 サレンダー
ハード12〜17 サレンダー
3・3/6・6/7・7/8・8 サレンダー
上記以外 チャートどおりに打つ

ソフトハンドはどの組み合わせでもサレンダーしません。8・8は通常ならスプリットするハンドですが、ディーラーがAでアーリーサレンダーが使える場合だけは降りたほうが損失が小さくなります。

ブラックジャックのサレンダーの種類・ルール

ブラックジャックのサレンダーは、サレンダーを宣言できるタイミングによって「レイトサレンダー」と「アーリーサレンダー」の2種類に分かれています。どちらのテーブルに座っているかで、降りるべきハンドが変わります。

ランドカジノでも海外のオンラインテーブルでも、「サレンダー」と表記されているものはほとんどがレイトサレンダーです。アーリーサレンダーは、提供しているテーブルが限られる例外的なルールにあたります。

また、どちらのルールが適用されているかによって控除率(ハウスエッジ)の改善幅も変わります。

どちらのルールも、ディーラーがナチュラルブラックジャックを確認する手順を前提にしています。ブラックジャックでは、最初のカードが配られた後、ディーラーのアップカードがAだった場合に、配られた2枚でナチュラルブラックジャックが成立しているかどうかを確認します。テンカードのときにも確認するテーブルと、確認しないテーブルがあります。

そして、ナチュラルブラックジャックが成立している場合はプレイヤーに告知し、そのゲームはプレイヤーの負けが確定します(プレイヤーもナチュラルブラックジャックの場合は引き分けです)。

レイトサレンダー

レイトサレンダーでは、ディーラーがナチュラルブラックジャックの成立を確認し、ナチュラルブラックジャックが成立していない場合のみプレイヤーがサレンダーを宣言することができます。

前述のとおり、ディーラーはナチュラルブラックジャックが成立していた場合、すぐにプレイヤーに告知します。

そのためディーラーがナチュラルブラックジャックでない場合に限りサレンダーを選ぶことができ、ディーラーがナチュラルブラックジャックの場合はサレンダーを選択できないため賭け金を戻す手段がありません。

アーリーサレンダー

アーリーサレンダーでは、ディーラーがナチュラルブラックジャックを確認する前にサレンダーを宣言することができます。ディーラーのアップカードがAで、ナチュラルブラックジャックの成立する可能性が残っている場面でも、勝敗が確定する前に賭け金の半分を残せます。

アーリーサレンダーを提供するテーブル自体が少なく、提供される場合もディーラーのアップカードがAのときだけ降りられる形がほとんどです。アップカードがテンカードのときにも降りられる完全版は、主要なライブテーブルでは確認できていません。

デッキ数やディーラーがソフト17でどう打つかが同じテーブルどうしで比べた場合、アーリーサレンダーのほうが控除率(ハウスエッジ)の改善幅は大きくなります。

サレンダーで控除率(ハウスエッジ)はどれだけ下がる?

サレンダーの種類 降りられる場面 控除率(ハウスエッジ)の改善幅
レイトサレンダー ディーラーのナチュラルブラックジャックを確認したあとに降りられる。ランドカジノや海外のテーブルで「サレンダー」と表記されているものはほとんどがこの型 約0.08ポイント
アーリーサレンダー(対Aのみ) ディーラーがAのときだけ降りられる 約0.39ポイント
アーリーサレンダー(完全版) ディーラーがA・テンカードのどちらでも降りられる 約0.63ポイント

表の数値はいずれも8デッキ・S17を前提にした改善幅です。レイトサレンダーの改善幅はDASの可否やスプリット回数では変わらず、ディーラーがソフト17でヒットするH17のテーブルでは約0.09ポイントに広がります。

アーリーサレンダーでは、ディーラーがナチュラルブラックジャックの場合でも賭け金の半分が戻るため、損失が大きく軽減されます。

ブラックジャックのサレンダーの宣言方法

サレンダーの宣言方法は、ランドカジノとオンラインカジノで異なります。

ランドカジノの場合

ランドカジノ(マカオやラスベガスなどの実店舗)の場合、ディーラーに「サレンダー」と口頭で伝えればそのまま宣言が完了しますが、よりスマートにサレンダーを宣言したい場合はハンドサインを使うのがよいでしょう。

右手を軽く握り、人差し指だけを出します。人差し指をテーブルに置いて左から右へスライドすると、ディーラーはサレンダーの宣言をしたとみなし、賭け金の半分を返還します。

オンラインカジノの場合

オンラインカジノの場合、アクションの選択にサレンダーのアイコンが表示されるので、タップすれば宣言は完了です。

なお、サレンダーのアイコンが表示されるのは「サレンダーが利用できるカジノテーブル」だけであり、表示されない場合はサレンダーを使うことはできませんのでご注意ください。

ブラックジャックでサレンダーをする流れ

以下はオンラインカジノでの流れです。ヒットやスタンドと同じくアイコンをタップするだけなので難しくはありませんが、サレンダー以外のアクションを1回でも行うとその後サレンダーを宣言できない点に注意しましょう。

STEP1

ベットをする

ベットをする

まず、ブラックジャックに通常どおりベットを行います。

STEP2

チャートが示すハンドなら「サレンダー」を選択する

チャートが示すハンドなら「サレンダー」を選択する

2枚のカードがプレイヤーとディーラーに配られます。自分のハンドとディーラーのアップカードの組み合わせがベーシックストラテジーのサレンダー対象なら、アイコンの一覧から「サレンダー(Surrender)」をタップして負けを宣言します。

STEP3

ベット額の半分が戻ってくる

ベット額の半分が戻ってくる

サレンダーを宣言した場合、その段階で負けが確定して賭け金の半分が返ってきます。RNGブラックジャックの場合はそのまま次の勝負に進み、ライブブラックジャックの場合は他のプレイヤーのアクションを待つことになります。

ディーラーがバストした場合も、勝負を放棄しているため配当を獲得することはできません。

ブラックジャックのサレンダーでよくある質問

サレンダーを使い続けると、長期的にはどのような効果がありますか?

ベーシックストラテジーが示す4パターンで使う限り、長期的には損失率を下げられます。不利な状況で賭け金の全額を失う代わりに、半分を手元に残せるためです。ただし状況に合わないサレンダーを頻繁に行うと、勝てたはずの手を放棄することになり、かえって損失が増えます。

まとめ:サレンダーが有効な場面はテーブルの種類で変わる

ブラックジャックの特殊アクションのひとつ「サレンダー」は、ディーラーとの勝負に負けを認める代わりに、賭け金の半分が戻るアクションです。

勝てる可能性が低いときに利用すると効果的であるように見えますが、実際にサレンダーしたほうが期待値が高くなるケースは意外と少なく、レイトサレンダーかつS17のテーブルでは、プレイヤーのハンドが15でアップカードが10、ハンドが16でアップカードが9・10・Aの4パターンです。H17のテーブルでは3つ増え、アーリーサレンダーのテーブルでは対Aのみとなって、代わりに降りるべきハンドが広がります。

勝ち目が薄いと感じるゲームは少なくありませんが、その多くはサレンダーするより勝負を続けたほうが期待値の高い選択になります。座っているテーブルの種類を先に確かめ、そのテーブルのベーシックストラテジーがサレンダーを示すハンドでだけ使えば、無駄な損失を減らせます。

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