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バカラにまつわる「イカサマ」の闇|ランドカジノ・ライブバカラの不正の可能性

バカラを何度プレイしても勝てないとき、負けが偏りすぎていると感じて、カジノのイカサマを疑ったことがあるかもしれません。

この記事で分かること

  • ランドカジノもライブバカラも、発覚時に失うものに対して得られる利益がわずかで割に合わないため、不正の可能性は限りなく低い
  • バカラにはハウスエッジ(控除率)があり、イカサマをしなくてもカジノに利益が出る仕組みになっている
  • 2022年に韓国のランドカジノで約2億5,000万円をだまし取ったとされる詐欺事件が報じられている

この記事はおよそ 13分 で読むことができます。

カジノがバカラでイカサマをしている可能性はある?

カジノがバカラでイカサマをしている可能性はある?

カジノが不正を働きプレイヤーを故意に負けさせて大金を巻き上げる。実際に起こったらとんでもない事件ですが、それは現実に起こりうることなのでしょうか。

ランドカジノのバカラの場合

ランドカジノとは、ラスベガス・マカオ・マニラなど海外に実際の店舗を構えるカジノのことを指しますが、このようなカジノがバカラでイカサマをしていると考えるのは難しいです。理由としては、不正が発覚したときに失うものが大きすぎる割に、イカサマで上乗せできるカジノ側の利益はわずかで、収支として割に合わないから、というのが最も大きい要因です。

基本的に、ランドカジノのバカラのシュー(ゲーム時にカードを取り出すホルダー)は透明になっており、必ず1枚ずつカードが取れるようになっています。そのため、仮にディーラーが裏向きのカードの数字について何らかの方法で知ることができるとしても、イカサマが非常に発覚しやすいです。

また、最近のカジノではカードにICチップが埋めてあることが多く、もしディーラーが独断でイカサマをしようとしたらカジノ側にすぐに通知されます。カジノ側も加担している場合は別ですが、わざわざイカサマがしにくい状況を作ってまで不正をする理由はありません。

不正が発覚した場合に失うものは、そのカジノの営業だけにとどまりません。噂が同じ都市の他のカジノにまで波及し、客が減った周辺のカジノから損害賠償を求められる可能性もあります(詳しくは後述の「ランドカジノの不正がバレた場合」で解説します)。そのため、不正のリスクは非常に高くなります。

さらに言えば、そもそもバカラにはバンカー側で約1.06%、プレイヤー側で約1.24%、サイドベットのペアでは約10.36%、タイでは約14.36%というハウスエッジ(控除率)が設定されているので、わざわざイカサマをしなくともカジノ側に利益が出るようになっています。加えて、ディーラーには客からのチップ(心づけ)が収入として入る仕組みがあり、客を負けさせることがディーラー個人の利益にもつながりません。

なお、バカラでは「プレイヤー」と「バンカー」という2つの手(ハンド)にカードが配られ、どちらが勝つかにベットします。この「プレイヤー」はベット先の名前であって、自分自身のことではありません。以降は「プレイヤー側」「バンカー側」と書き分けます。

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ライブバカラの場合

ライブバカラでは、そもそもイカサマをやるメリットがほとんど見当たりません。なぜなら、ライブバカラの結果によって、ライブバカラを提供するプロバイダーが儲かることはないからです。

たとえば、エボリューションゲーミング(Evolution Gaming)がカジノと契約を結び、そのカジノでエボリューションゲーミングのライブゲームが遊べるようになったとしましょう。このとき、カジノが支払うお金は「エボリューションゲーミングへの契約料と使用料」だけです。

エボリューションゲーミングのライブゲームによってカジノの収益が上がった(=プレイヤーから多くのお金を回収した)という場合でも、エボリューションゲーミングに支払われるお金というのは一切変わりません。であれば、エボリューションゲーミングがわざわざ不正を行ってお金を回収する意味が一切なくなります。

もし不正が発覚して、プレイヤーがまったく遊ばないという事態になれば、すべてのカジノから提訴されることも考えられます。そういった意味から、ライブゲームで不正というのは「百害あって一利なし」の行動です。

また、オンラインカジノでプレイできるゲームは、不正を防ぐための取り組みが徹底的に行われています。まず、カジノサイトと同じように、ライブゲームを提供するプロバイダーも海外政府からカジノゲームを運営することを許可される「ライセンス」を取得する必要があります。

ライセンスを取得・保持するには、ゲームに不正を行わない仕組みが備わっていること、また運営元の関連企業に違法組織がいないことなどが細かくチェックされるため、ライセンスを取得している企業はその審査を通過し、継続的な監督を受けていることが分かります。

さらにゲームは第三者機関による定期的な検証と監査を受けており、不正があれば発覚しやすい仕組みになっています。

そして、ライブゲームで一番重要なのは「本当にライブなのか」という点です。バンカー側のベットが多いときにプレイヤー側が勝つ録画映像を流せば簡単にイカサマできます。それを防ぐために、また視聴者に不信感を持たれないように、ライブバカラではディーラーがチャットの返答をするなどの工夫を行っています。

以上から、ライブバカラでの不正は、ライセンスと第三者機関による検証を前提にすれば事実上できないと言って良いでしょう。

実際にあったイカサマ事例|韓国のランドカジノで約2億5,000万円詐欺事件

実際にあったイカサマ事例|韓国のランドカジノで約2億5,000万円詐欺事件

前の項目では「バカラのイカサマはリスクの割にリターンがあまりないので起きにくい」という話を解説しましたが、逆を言うとリターンが十分見込めるイカサマの場合、不正に踏み切ってしまうケースというのもあります。韓国の大邱にあるインターブルゴホテル内のカジノ「ゴールデンカジノ(골든카지노)」では、実際に不正が行われたとして2022年に報道されました。

このイカサマ事件では、2012年5月から2014年4月にかけて、バカラをプレイした外国人3人を相手に勝負を操作し、合わせて25億1,000万ウォン(当時のレートで約2億5,000万円)を騙し取った疑いが持たれています。2014年には経営陣とディーラーが相次いで立件されたと報じられています。

모두 25억1000만원 상당을 가로챈 혐의

引用元:AP신문「검찰 ‘사기도박’ 혐의 수사 골든카지노, 문 닫는 사태 맞을 수도」(2022年5月2日)

※出典は韓国のオンラインメディア「AP신문(APニュース)」。訳:合計25億1,000万ウォン相当をだまし取った疑い(出典タイトルの訳:検察が「詐欺賭博」容疑を捜査、ゴールデンカジノは閉鎖の事態もありうる)

さらに2022年5月には、同じカジノの詐欺賭博疑惑をめぐって検察が捜索・押収に入ったと報じられました。監督官庁は、事実が確認された場合に営業停止などの行政処分を検討するとしています。

手口としては、あらかじめ並び順を仕込んだカードを使い、次にどのカードが来るかディーラーに分かるようになっており、客が負ける側にカードが渡るよう順番を入れ替えてお金を騙し取る、という手法が用いられたと報じられています。

かなり原始的な手口ではありますが、それでも摘発までおよそ2年かかっていることを考えると、外部から見つけるのは難しいことが分かります。

韓国は外国人観光客の誘致にカジノを活用しており、日本企業の出資を受けた統合型リゾートも開業しています。そんな韓国でさえイカサマが起きていたということを考えると、不正には常に気をつけておく必要があります。

数々の事件で判明したバカラのイカサマの手口

その他にも、バカラにおけるイカサマには、ディーラーが独断で行ったもの、客が単独で行ったもの、ディーラーと客が共謀したものなど様々あります。

  • 自分の借金を返すために、自分がディーラーとして勤務している中、仲間をゲームで遊ばせて勝たせることで不正にお金を引き出す。
  • ディーラーが交際している女性と結託し、女性が持っているチップを高額なチップと変更して横領を行う。
  • 特殊な加工をしているカードを赤外線を用いてチェックし、モニターに映る印の位置からカードの数字を把握する。プレイヤー側とバンカー側のうち、賭けられた金額が低いほうが勝つようにカードを入れ替える。
  • 直接カードを見ることのできないシューの中身が全自動で動き、バンカー側とプレイヤー側のどちらが勝つかを任意に変えることができる。
  • サクラを動員し、客にもっと多くのお金を賭けさせて利益を増やす。

いずれもランドカジノや違法カジノで実際に確認された手口で、正規のカジノでも起きた例があります。ただし、オンラインカジノのライブバカラでのイカサマは、やはり考えにくいといえます。

バカラで起こりうるイカサマ|もしも事件簿

バカラで起こりうるイカサマ|もしも事件簿

もちろんこのページの最初に説明したとおり、ランドカジノ・ライブバカラに限らずイカサマの可能性は限りなく低いことが前提ではありますが、可能性として心に留めておいても損はないでしょう。

ランドカジノで不正が起こるとしたらこんな事件

「もしも事件簿」という名前なので、可能性は限りなく低いものの絶対にありえないとは言い切れない不正まで含めて解説します。

  • ディーラーがプレイヤーと組んで、不正にチップを増やす、もしくは勝敗をごまかすなどしてプレイヤーを勝たせる。ディーラーはプレイヤーから利益の半分をもらう。

ただし、最近のバカラはカードにICチップが入っていることが多く、また監視カメラも常に稼働しているため実現する可能性は低いです。

  • ディーラーがカジノの指示のもと、カードを入れ替えるなどの不正によってプレイヤーを負けさせる。

もっともイメージされやすい「イカサマ」がこの形です。ただ、これもかなりリスクが高く、そもそもハウスエッジ(控除率)によってカジノ側に利益が残るバカラで行うメリットはほとんどありません。

  • 夜の街でお金を持っていそうな実業家などを探し、「バカラに興味ない?」などと誘って違法カジノ店に連れ出す。バカラをプレイさせて、勝手を知らない実業家からイカサマでお金を搾り取り、実業家を連れてきた人と売り上げを折半する。

これはランドカジノではなく違法カジノの手口です。ライセンスを持つ正規のカジノで行われる性質のものではありませんが、そうした場に誘われた場合は近づかないことが自衛になります。

もしライブバカラの不正ならたとえばこんな事件

ライブバカラで不正を行うには、ランドカジノより大規模な事件が待ち構えています。2つのパターンで考えることにします。

主犯がオンラインカジノ側である場合

  • カジノ専用のバカラテーブルを、自前で、もしくはプロバイダーの協力のもと用意する。イカサマのできるディーラーを用意し、プレイヤー側とバンカー側のうちベット額が低いほうを不正に勝たせる。いつもベット額が低いほうが勝っていると不審なので、サクラにもベットしてもらい不自然さを調整する。低いベットの場合は勝たせておき、ベットを上げたところで負けさせて、勝率を五分に見せかける。

このプランの場合、少なくとも第三者機関は不正があることを知っていて黙認しているわけですから、不正が判明したときは第三者機関を含め権威が失墜することになるでしょう。

主犯がプロバイダー側である場合

  • 手口は上と同じで、目的だけが異なる。ベット額の低いほうを勝たせて「ユーザーの勝率が低い」という実績を作り、カジノ側と契約を結ぶ際に契約料を釣り上げる。

主犯が変わっても手口が同じになるのは、バカラで不正に利益を出す方法が「賭けられた金額の少ない側を勝たせる」しかないためです。異なるのは、その結果として誰が得をするかだけです。

先ほども説明したとおり、プロバイダーはカジノゲームを貸し出しているだけなので、そのゲームでいくらカジノ側が勝っても負けても意味がありません。それでもプロバイダーが不正をするということは、カジノ側から追加でお金を貰うためと考えるのが自然です。

しかしこの場合だと、プロバイダーが不正をしていることをカジノ側が知っていて、なおかつその条件を飲み込んでいないといけないですし、第三者機関も海外政府も含めて加担していることになります。全世界のプレイヤーが何百億円、何千億円という規模で不正組織からお金を奪われていることになりますので、考えにくい想定です。

バカラのイカサマが露見|もし不正がバレたらどうなる?

もしも不正が発覚した場合、どのようなペナルティがあるのでしょうか。行為の内容と国によっては刑事責任を問われることもありますが、ここではライセンス・営業・損害賠償の面で何が起きるかを整理します。

ランドカジノの不正がバレた場合

ランドカジノで不正が発覚した場合、以下のようなことが考えられます。

  • ランドカジノにも運営を許可されるライセンスというものがありますが、ディーラー単独ではなくカジノ側が主導した不正が発覚すると、ライセンスは取り消されます。そのためカジノの運営ができなくなります。
  • ライセンスが取り消されない場合であっても、「あそこはイカサマをやっているらしい」といった噂が広まれば、プレイヤーが来なくなるので結果として営業が続けられません。
  • これがさらに発展し「この街はギャンブルで不正が横行している」と騒がれだすと、周りのカジノにもプレイヤーが来なくなります。すると客が減ったカジノから、損害賠償を求めて訴訟が発生する可能性があります。
  • プレイヤーが不正を行って不当に利益を得た場合、カジノは当該プレイヤーを入場禁止にし、さらに損害賠償を求めることができます。
  • ディーラーが不正を行って不当に利益を得た場合、カジノは当該ディーラーを退職処分にし、さらに損害賠償を求めることができます。

ライブバカラで不正がバレた場合

オンラインカジノのライブバカラで不正が発覚した場合、以下のようなことが考えられます。

主犯がカジノ側である場合

カジノ側が主導で不正を行った場合は、規制当局からのライセンスが取り消され、合法的に営業する根拠を失います。ライセンスのないカジノには、不正の片棒を担がされるのを防ぐため、プロバイダーは次々と契約を解除するでしょう。プレイヤーからの信頼も失われ、遊ぶ人がいなくなって営業終了となります。

主犯がプロバイダー側である場合

プロバイダーが主導した不正が発覚した場合、失うのはライセンスだけではありません。ゲームを供給しているすべてのカジノとの契約が解除され、これまでに受けた第三者機関の検証実績も信頼を失います。事業そのものが継続できなくなるため、ランドカジノ1店舗の摘発とは規模が異なります。

バカラのイカサマに関するよくある質問

バカラを安全に楽しむならどこがおすすめですか?

安全にバカラを楽しむなら、政府発行の公式ライセンスを取得し、第三者機関から定期的な監査を受けているオンラインカジノを選びましょう。マルタ(MGA)は審査・監督が特に厳格なライセンスで、キュラソー(Curaçao)は広く採用されている実績あるライセンスとして、取得後も継続的な監査を受けています。

バカラでイカサマがないという証明はできますか?

ライブバカラは実物のカードとディーラーで進行するため、RNG(乱数生成器)は使われません。配信企業はゲーム運営についてライセンスを取得し、第三者機関の検証を受けています。また、ディーラーの手元が見える映像配信や、カードに印字されたバーコードを読み取って結果を記録する仕組みも導入されています。

完璧な証明は難しい側面もありますが、これらの技術と監査体制こそが「イカサマが事実上できない」ことの裏付けです。信頼できるプロバイダーかどうかを確認することが、一番の自衛になります。

まとめ:バカラのイカサマはリスクに見合わず、起こりにくい

バカラでイカサマを行うのは、発覚したときにカジノが失うものの大きさに対して、不正で上乗せできる利益はわずかであり、そもそもハウスエッジ(控除率)によって長期的にはカジノ側に利益が残る仕組みになっているため、割に合わないといえます。

しかし、一部の不正なランドカジノではディーラーが独自でイカサマを行ったり、カジノ全体で不正が行われた事例も報じられています。なお、現時点ではライブバカラで不正があったことを客観的に示す証拠はないため、イカサマの可能性は限りなく低い状況です。

バンカー側が10回続けて勝つ場面を見ると、不正を疑いたくなるかもしれません。しかし、タイを除いたバンカー側の勝率は約50.68%で、10連勝が出る確率は約0.11%(およそ895回に1回)です。1日に1,500〜2,000ゲームが進むテーブルなら、1日1回前後は起きる計算になります。過度に心配せず、バカラをお楽しみください。

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