ハウスエッジ(控除率)とは、簡単にいえばカジノ側の取り分のことを指します。つまり、ハウスエッジ(控除率)が低いほど長期的…
バカラの期待値の計算方法|還元率と損をしにくい賭け方を解説
このページでは「期待値」と「還元率(RTP)」を同じ意味の語として扱います。カジノで人気の高い「バカラ」の還元率は、他のギャンブルはもちろんカジノゲームの中でも高い水準にあります。
「期待値とは何か」という基本から、期待値(還元率)の具体的な計算方法、期待値から考える損をしにくい賭け方までを扱います。
この記事で分かること
- バカラの還元率(RTP)はバンカー側98.94%・プレイヤー側98.76%・タイは85.64%
- 勝率はバンカー側45.86%・プレイヤー側44.62%

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ギャンブルで使われる「期待値」の意味

ギャンブルにおける「期待値(還元率)」とは、簡単に言うと「賭けたお金に対してどれほどの金額が払い戻されるのか」を表す数字です。たとえば、期待値が90%のゲームであれば、理論上は100円賭けるごとに90円が返ってくる計算になります。
還元率はゲームのルールと配当で決まる設計値のため、RNGバカラでもライブバカラでも同じ数字になります。打ち方や、シュー(カードをまとめて入れておくホルダー)がどこまで進んでいるかで変わるものではありません。
還元率の基準は「100%」で、ちょうど100%であれば長期的な収支が理論上ゼロになることを表します。しかしそれではカジノ側の運営が成り立たないため、還元率が100%以上のゲームはまずありません。
そのため還元率(RTP)は100%に近いほど、賭ける側の不利が小さいゲームです。
ちなみに、カジノが得る利益の割合をハウスエッジ(控除率)といい、これは「100%から期待値を引いた数字」で表されます。たとえば期待値が98%なら、ハウスエッジは2%です。
バカラは期待値(還元率)が非常に高いゲーム

そもそもオンラインカジノの還元率は、宝くじや公営ギャンブルと比べて高い水準にあります。ただしこれはすべてのカジノゲームをならした話で、ゲームによって還元率には差があります。
特にバカラの還元率は他のカジノゲームと比べても比較的高く安定しています。ルーレットが約97%、ブラックジャックはルールやプレイ次第で約99%まで高くなることもありますが、バカラは特別な技術を必要とせず約99%と高い期待値を保てるのが特徴です。
カジノゲームごとの期待値(還元率)の比較
| バカラの期待値(還元率) | 約99% |
|---|---|
| ブラックジャックの期待値(還元率) | 約99%※ |
| ルーレットの期待値(還元率) | 約97% |
※ブラックジャックの期待値は、ベーシックストラテジーの実践やルール(ディーラーの条件など)によって変動します。
勝率と配当から導かれるバカラの還元率
| 賭け先 | 勝率 | 配当 | 期待値(還元率) |
|---|---|---|---|
| プレイヤー | 44.62% | 1対1(賭け金を含めて2倍) | 98.76% |
| バンカー | 45.86% | 1対1からコミッション5%を差し引いた形(賭け金を含めて1.95倍) | 98.94% |
| タイ | 9.52% | 8対1(賭け金を含めて9倍) | 85.64% |
最もベットする人が多いプレイヤー側とバンカー側の還元率(RTP)はどちらも約99%で、長期の目減りが小さいゲームです。1ドルで100回バカラを遊んだとき、どちらに賭けても平均して1ドル程度のマイナスになる計算になります。
期待値(還元率)は「勝率×配当」が大きなカギを握ります。たとえ勝率が高くても配当が低ければ期待値は下がってしまいます。反対に、勝率が低くても配当が高ければ期待値が高くなることもあるのです。
バカラの期待値(還元率)を計算する方法
順を追って計算すれば難しいものではありません。「おおよそこれくらいの水準なのだ」ということが分かれば十分です。
計算式
ギャンブルにおける期待値とは、確率論で求める期待値とは少し計算方法が異なります。バカラの期待値の計算式は以下のとおりです。
(期待値【%】)=(勝利時の利益 × 勝率 − 敗北時の損失 × 敗北率) ÷ (ベット額) × 100 + 100
式だけでは分かりにくいため、具体例で確認します。
「1%の確率で配当が90倍になり、99%の確率でハズレとなるゲームに1ドルを賭けたときの期待値は?」について計算してみることにします。
まず、【勝利時の利益】は90倍から賭け金1倍を引いて89ドルです。【敗北時の損失】は賭け金がそのまま使われるので1ドルです。そして【勝率】1%を小数に直すと0.01、【敗北率】99%を小数に直すと0.99になります。
つまり、期待値は
(89 × 0.01 − 1 × 0.99) ÷ 1 × 100 + 100 = 90(%)
ということでこのゲームの期待値は90%になります。
次の項目では、バカラにおけるプレイヤー・バンカー・タイに賭けたときのそれぞれの期待値を式に当てはめて計算してみましょう。
プレイヤーの期待値
プレイヤーに100ドル賭けた場合を想定して計算してみましょう。
- プレイヤー側が勝利したときの利益は100ドル、勝率は44.62%です。
- プレイヤー側が敗北したときの損失は100ドル、敗北率は45.86%です(タイは賭け金が返還されるため計算に含めません)。
よって求める期待値は
(100 × 0.4462 − 100 × 0.4586)÷ 100 × 100 + 100 = 98.76
プレイヤーの期待値(還元率)は約98.76%です。
バンカーの期待値
バンカーについては一般的なコミッションバカラの倍率を採用しています。ノーコミッションバカラの場合は「通常の勝利では2倍、バンカーが6を出して勝利した場合は1.5倍」となります。
また、バンカーのほうがプレイヤーより勝率が若干上がるので配当も少なくなります。
バンカーに100ドル賭けた場合を想定して計算してみましょう。
- バンカーが勝利したときの利益は95ドル、勝率は45.86%です。
- バンカーが敗北したときの損失は100ドル、敗北率は44.62%です(タイは賭け金が返還されるため計算に含めません)。
よって求める期待値は
(95 × 0.4586 − 100 × 0.4462) ÷ 100 × 100 + 100 ≒ 98.95
バンカーの期待値(還元率)は約98.94%です。
タイの期待値
タイの配当は8対1(賭け金を含めて9倍)が標準で、以下の計算もこの標準配当を前提としています。なお、エボリューションゲーミング(Evolution Gaming)のライトニングバカラなど、特定のタイミングで倍率が上がるゲームもありますが、こうしたゲームは全ベットからライトニングフィーが差し引かれるため還元率(RTP)が別物になり、ここでの数値は当てはまりません。
タイに100ドル賭けた場合を想定して計算してみましょう。
- タイが的中したときの利益は800ドル、勝率は9.52%です。
- タイが外れたときの損失は100ドル、敗北率は90.48%です。
よって求める期待値は
(800 × 0.0952 − 100 × 0.9048) ÷ 100 × 100 + 100 ≒ 85.68
タイの期待値(還元率)は約85.64%です。
※ここでは確率を小数第2位に丸めて計算しているため、厳密な確率(バンカー45.8597%、タイ9.5156%)で求めた公表値とはわずかにずれます。本文で示している数値は厳密値(バンカー側の控除率1.06%・還元率98.94%、タイの控除率14.36%)です。
バカラの期待値から考える損をしにくい賭け方

ここまでの計算をふまえると、次のようなベット方法が期待値の面で最も不利が小さいということになります。
- サイドベットには賭けない
- バンカー側に賭ける
- システムベットで資金管理を行う
サイドベットに賭けるのは不利
サイドベットとは、「プレイヤー」「バンカー」「タイ」のメインベットとは別に、追加で賭けられる特別な賭け方のことです。プレイヤー側やバンカー側で勝っても配当は2倍なので、ペアのような高配当のサイドベットのほうが有利に思えるかもしれませんが、そうではありません。
たとえばプレイヤーペア(11対1、賭け金を含めて12倍)の還元率(RTP)は約89.64%で、プレイヤー側の約98.76%・バンカー側の約98.94%と比べて大きく下がります。サイドベットはメインベットとは別物として扱い、損失を抑えたいのであればプレイヤー側かバンカー側に賭けるほうが向いています。
なお、エボリューションゲーミングなど一部のバカラテーブルでは、ゲーム開始前に抽選が行われサイドベットの配当が上がることがあります。ただしこうしたゲームは還元率(RTP)の前提そのものが通常のバカラと異なるため、実際の数値は公式のゲームルールで確認してください。
また、VIPプログラムの条件がサイドベットによって緩くなるカジノもありますが、いずれにせよサイドベットは損失が大きくなりやすい賭け方です。
バンカー側のほうが長期の目減りは小さい
0.18ポイントほどの差ですが、プレイヤー側よりバンカー側のほうが長期の目減りは小さくなります。そのため、フラットベットでバンカー側に賭け続けるという選び方もあります。
プレイヤー側のハウスエッジ(控除率)は1.24%なのに対し、バンカー側は1.06%です。比率にすると、バンカー側のハウスエッジ(控除率)はプレイヤー側より約15%小さい計算です。
リベートボーナスが充実しているカジノも増えていますが、0.2%分のリベートを得るにはまとまった入金やベットが必要です。そう考えると、0.18ポイントの差も軽視できる数字ではありません。
なお、バンカー側は配当が1.95倍のため、負けを1勝で取り戻す前提のシステムベットは計算どおりに戻りません(1単位スタートの場合、5連敗以降は次の1手で勝ってもマイナスのままです)。バンカー側を選ぶならフラットベットと組み合わせる形が向いています。プレイヤー側の2倍配当は計算しやすい一方、長期の目減りという点ではバンカー側のほうが小さいという点は押さえておきましょう。
システムベットを活用する
以上のポイントを押さえたら、今度はシステムベットを活用して賭け金の増減を管理していきましょう。システムベットとは一定のルールに従って賭け金を増やしたり減らしたりする資金管理法のことで、賭け金の増減にルールを設けて資金の減り方を管理するのに役立ちます。ただし、システムベットはあくまで賭け金の配分方法であり、ゲームそのものの期待値(還元率)を変えるものではない点には注意が必要です。
はじめは難しく感じるかもしれませんが、慣れれば手順自体は簡単です。負けたら賭け金を倍にして1度の勝ちで取り戻すマーチンゲール法や、数列を使ってベット額を決めるモンテカルロ法などが知られています。
とくにバカラは約2倍の配当を獲得できるゲームなので、システムベットで賭け金を管理しやすいという特徴があります。ただし前述のとおり期待値そのものは変わらないため、システムベットは「勝率を上げる方法」ではなく「資金の使い方を整えて長く楽しむための方法」と捉えるのが適切です。自分に合ったやり方を見つけ、無理のない資金管理を心がけましょう。
よくある質問
- バカラではなぜバンカー側のほうが勝率が高いのですか?
-
3枚目のカード(サードカード)が配られる条件がプレイヤー側とバンカー側で異なるためです。バンカー側は相手の3枚目を見てから引くかどうかが決まる分、勝率がわずかに高くなります。その差を打ち消す調整としてコミッション5%が設定されていますが、それでもバンカー側のほうが長期の目減りは小さくなります。
- バカラで連勝する確率はどれくらいですか?
-
タイ(引き分け)を除いた勝率50.68%を基準にすると、バンカー側が3連勝する確率は約13.02%(およそ8回に1回)、5連勝する確率は約3.34%(およそ30回に1回)です。連勝は簡単ではありませんが、3〜4連勝であればカジノゲームを日常的に遊んでいれば遭遇する範囲の確率です。
まとめ:バカラの還元率は約99%、それでも長期的にはマイナスに近づく
バカラはカジノゲームの中でも、また公営ギャンブルや宝くじと比べても期待値の高いテーブルゲームです。プレイヤーに賭けてもバンカーに賭けても配当はおおよそ2倍、そして引き分けはベット額が返還されるので、非常に還元率が高く設定してあります。
最も還元率の高いバンカー側の場合、還元率(RTP)は98.94%と高水準で、カジノゲームの中でも長期の目減りが小さい部類に入ります。リベートボーナスなどを組み合わせれば実質的な損失をさらに抑えられますが、ハウスエッジ(控除率)がなくなるわけではなく、還元率が恒常的に100%を超える(=勝ち続けられる)わけでもない点には注意しましょう。
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