ブラックジャックで、最初に押さえておきたい手法が「ベーシックストラテジー」です。 プレイヤーのハンドとディーラーのアップ…
ブラックジャックスイッチとは?ルール・専用ベーシックストラテジーを解説
「2つの手札を入れ替えられたら勝てるのに……」そんなカジノファンの発想を形にしたのが「ブラックジャックスイッチ」です。もともとはランドカジノ向けに考案されたテーブルゲームで、オンラインではプレイテック社が配信するバージョンが知られています。
このゲームは、配られた2つのハンド(手札)の2枚目を自由に交換(スイッチ)できるルールが最大の特徴です。しかし、自由度が高いぶん、通常のブラックジャックとは異なる専用のベーシックストラテジーや注意点を知らなければ、思わぬ損失を出してしまうこともあります。
ブラックジャックスイッチには専用のベーシックストラテジーが公開されており、その入手先と読み方を押さえておけば、損失を本来のハウスエッジ(控除率)の水準に近づけられます。
この記事で分かること
- ブラックジャックスイッチのハウスエッジ(控除率)はプレイテック系で0.17%と低い
- ブラックジャックスイッチには専用のベーシックストラテジーが公開されている

この記事はおよそ 6分 で読むことができます。
ブラックジャックスイッチとは?
ブラックジャックスイッチ(Blackjack Switch)は変則的なブラックジャックで、プレイヤーは常に2つのハンドを同時に持ち、それぞれの2枚目のカードをスイッチ(交換)できるという点が最大の特徴です。
なお、この2つのハンドには必ず同額を賭ける必要があり、片方のハンドだけに賭けたり、ハンドごとに異なる金額を賭けたりすることはできません。そのため、2ハンド分の資金をあらかじめ用意しておく必要がある点に注意しましょう。

たとえば画像のようにA・A(ソフト12)と12をスイッチすると……

ソフト13と21点に早変わり。勝負しづらい手札2つが、一気に戦える形になります。
ここで注意したいのが、スイッチで作った「A+テンカード(10・J・Q・K)」はブラックジャックではなく「合計21点」として扱われる点です。
さらにこのゲームでは、配当が一律1対1(賭け金を含めて2倍)になります。最初の2枚で成立した本来のブラックジャックも同じで、通常のような3対2(賭け金を含めて2.5倍)にはなりません。
このようにプレイヤーが有利になりすぎないための特殊ルールが複数用意されており、そのうえで専用のベーシックストラテジーを使った場合のハウスエッジ(控除率)は、プレイテック系で0.17%と低い数値に抑えられています。
通常のブラックジャックのハウスエッジは、一般的なルールでベーシックストラテジーを使った場合でおよそ0.5%(ルール条件により0.4〜0.7%)です。ブラックジャックの配当が6対5のテーブルでは、さらに約1.4ポイント悪化します。
0.17%は通常のブラックジャックの0.5%を下回る水準で、還元率(RTP)に換算するとおよそ99.83%になります。数あるブラックジャックの中でも、理論上の損失が特に小さい部類です。
ブラックジャックスイッチは、提供元やテーブルごとにルールが少しずつ異なり、ハウスエッジ(控除率)もそれに応じて変わります。プレイする前に、ゲーム内のルール説明で「デッキ数」「ディーラーのソフト17の扱い」「ブラックジャックの配当」を確認しておきましょう。
ブラックジャックスイッチのベーシックストラテジー
専用のベーシックストラテジーはやや複雑ですが、ギャンブルの数学的分析で知られるThe Wizard of Oddsに、ブラックジャックスイッチのストラテジー表とカードスイッチのポイント表が公開されています。
ストラテジー表とポイント表について
まずは、スイッチのポイント表です。こちらは、スイッチするかどうかの判断に使います。

次に、ベーシックストラテジーの表です。こちらはスイッチの判断を行った後、最終的な自分の手札とディーラーのオープンカードをもとに動作を決定するのに使います。

ポイント表とストラテジー表の使い方
カードが配られたら、それぞれの2枚目のカードをスイッチするかどうかを選択します。その選択の基準となるのが、ポイント表(スイッチ判断用の点数表)です。
ここで扱う数値は金額でも確率でもなく、スイッチする場合としない場合を比べるための相対的なスコアだと考えてください。
スイッチする前

たとえば、冒頭で紹介したものと同じA・A(ソフト12)と12の手札で、ディーラーのアップカードが10だった場合を見てみましょう。
スイッチしない場合は、ポイント表の「アップカード10」と交差する、「ハンドAA」が「2」で「ハンド12(12-17)」が「0」となり、合計ポイントは「2」です。
スイッチした後

一方スイッチして2枚目を入れ替えると、A・2(ソフト13)と21になりポイント表の「アップカード10」と交差する、「ハンドA2(A2~A6)」が「1」で「ハンド21」が「3」となり、合計ポイントは「4」になります。
合計ポイントが大きいほど有利な形なので、この場合はスイッチすべきというわけです。スイッチするかどうかが決まったら、あとは通常のブラックジャックと同じようにストラテジー表どおりにプレイするだけです。
スイッチ判断を自動計算できるツール
毎回の計算が手間だと感じるプレイヤー向けに、The Wizard of Oddsが便利ツール「Blackjack Switch calculator」を用意しています。
使い方は簡単です。ディーラーのアップカードと自分のカードを入力して「Switch?」ボタンを押すだけで、スイッチすべきかどうかを計算してくれます。カードの入力順は、画面の表示どおりでも、実際に配られた順でも構いません。
ブラックジャックスイッチの注意事項
サイドベットはハウスエッジ(控除率)が大きい
ブラックジャックスイッチでは、センターサークルで「スーパーマッチ」と呼ばれるサイドベットを行うことができます。
最初に配られた4枚のカードにペアやスリーカードなどが含まれているかに賭けるものですが、ハウスエッジ(控除率)は約2.55%で、メインベットの0.17%を大きく上回ります。トータルの期待値を下げるだけなので、避けたほうがよいでしょう。
ブラックジャックスイッチの特殊ルール
- ディーラーはソフト17でヒットします(提供元によってはスタンドの場合もあります)。
- ブラックジャックが成立した場合でも、プレイヤーへの配当は1対1(賭け金を含めて2倍)です。
- ディーラーが22のときはバストではなく、プッシュ(引き分け)扱いとなります。ただし、プレイヤーがブラックジャック(最初の2枚で成立したもの)の場合のみ、プレイヤーの勝ちとなります。
ブラックジャックスイッチに関するよくある質問
- ブラックジャックスイッチと普通のブラックジャックの違いは何ですか?
-
通常のブラックジャックでは配られたカードを変更できませんが、このゲームでは同時に持つ2つのハンド(手札)の2枚目を自由に交換(スイッチ)し、より有利な形に組み替えられます。そのぶんディーラーの「22」がプッシュ(引き分け)になるなど、カジノ側に有利な特殊ルールも用意されています。ただし、最初の2枚で成立したブラックジャックの場合はディーラーの22に勝てます。
- スイッチして21点になったら配当はいくらですか?
-
カードを交換(スイッチ)して「A+10」の21点が完成した場合、配当は1対1(賭け金を含めて2倍)になります。通常のブラックジャックのような3対2(賭け金を含めて2.5倍)にはなりません。
このゲームでは、スイッチせずに最初の2枚で成立した本来のブラックジャックも配当は1対1です。どちらの場合も上乗せがない点は、事前に把握しておきましょう。
まとめ:スイッチ判断とサイドベット回避が要
ブラックジャックスイッチは、2つの手札の2枚目を交換できる点が最大の特徴です。「配られたカードで勝負するしかない」通常のブラックジャックとは違い、プレイヤーの判断次第で理論上の損失を小さくできます。
ただし、ディーラーの「22」が引き分けになるルールや、ブラックジャックの配当が3対2ではなく1対1にとどまるルールがあるため、通常のブラックジャックと同じ感覚でプレイすると損失が膨らみます。
まずはストラテジー表とポイント表を手元に開き、サイドベット(スーパーマッチ)には賭けず、ポイント表の合計が大きくなるほうを選びます。この手順を守るだけで、取りこぼしを本来のハウスエッジ(控除率)の水準まで抑えられます。
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