スプリットとは自分のハンドがペア(同じランクのカード2枚)だったときに、その2枚を分けて2組のハンドとして勝負することが…
ブラックジャックのエースが最強のカード?Aのカウント方法と立ち回り方
ブラックジャックにおいて、A(エース)は最強のカードです。「1」としても「11」としても数えられる特別なカードであり、テンカード(10・J・Q・K)と組み合わせればナチュラルブラックジャックという最強役になります。
そのため、Aを持っているハンドは不利が小さくなりやすい一方、ディーラーのアップカードがAの場合はプレイヤーが不利になるため、通常より踏み込んだ判断が求められます。
この記事で分かること
- ブラックジャックのエース(A)は【1・11】でカウントできる最強カード
- エース(A)を引いたときは「ソフトハンド」のストラテジーチャートを確認する

この記事はおよそ 10分 で読むことができます。
ブラックジャックのエース(A)の扱いとカウント方法

ブラックジャックの数字の数え方は、2〜10の場合は数字のとおり、J・Q・Kの場合は「10」としてカウントされます。しかしA(エース)については数え方が2通りあり、どのように数えるかのルールについても定められています。
エースを【1・11】でカウントする場合

ブラックジャックでは、Aは「1」もしくは「11」で数えられます。どちらで数えるかはプレイヤーに有利なほうが適用され、具体的には「Aを11と数えたときにバストしないなら11、バストしてしまうなら1と数える」という扱いになります。
【1・11】どちらでも数えられるパターン

たとえば「A・7」の組み合わせの場合、Aを1として「8」とも、Aを11として「18」とも数えることができます。そのため、テーブルには「8 / 18」のように両方の数字が表示されるのが一般的です。
スタンドを選択すると自動的に「18」としてカウントされます。ディーラー側も同じ数え方をするルールなので、ディーラーのハンドがA・7であれば18として扱われます。
【1・11】で自動的に数え方が決まるパターン

Aを「1」として自動的にカウントする場合
「A・7」からヒットをした後「5」が出ました。この場合、「11」としてカウントすると合計数字は11+7+5=23となりバストしてしまうため、Aを1として「13」とカウントします。「11」としてカウントしたときにバストになる場合は、A=1としてカウントすることになります。
Aを「11」として自動的にカウントする場合
Aを11としてカウントすると、合計が21になる場合は必ず「11」としてカウントします。たとえば「A・7・3」の組み合わせの場合、本来は1+7+3=11、11+7+3=21のどちらかを選択することになりますが、この場合、多くのゲームでは「21」として自動的にスタンドの扱いになります。
これは最初の2枚がナチュラルブラックジャックである場合も同様です。「A・J」などの組み合わせだと合計数字が「11、21」のどちらかになりますが、強制的にナチュラルブラックジャックとなるのでヒットやダブルダウンなどは選択できません。
エースがハンドに2枚以上ある場合

ハンドにエースが2枚以上存在する場合、2枚ともAを11とカウントすると11+11=22となり絶対にバストしてしまうため、合計数字によって2つのパターンに分けられます。
1枚ずつ「11」と「1」で数えるパターン
たとえば「A・A・7」という組み合わせの場合、1枚だけAを11とカウントしてもう1枚のAを1とカウントすると、合計数字は11+1+7=19となります。この状態でスタンドとした場合は「19」とカウントされます。なお、この状態からヒットして大きいカードを引いた場合は、2枚のAをどちらも1として数えた1+1+7=「9」を基準に計算し直されるため、バストしません。
2枚を両方とも「1」と数えるパターン
たとえば「A・A・10」という組み合わせの場合、1枚だけAを11とカウントしても11+1+10=22となりバストになります。よってこの場合は1+1+10=「12」としてカウントすることになります。
エース(A)が手札にあるときの立ち回り方【ソフトハンドのストラテジー】

ブラックジャックでは、A(エース)が含まれるハンドを「ソフトハンド」といい、Aを含まない「ハードハンド」と区別して呼ばれています。Aは1としても11としても数えることができ、数字を柔軟(ソフト)に変えられるから、という意味でソフトハンドと呼ばれます。
ソフトハンドの場合、1枚引いた時点でバストすることはないため、ハードハンドより踏み込んだ選択を取りやすいのが特徴です。ただし、どこまで攻めるかはハンドの強さとディーラーのアップカード次第で、次に挙げるとおり、スタンドが正解になる場面もあります。
たとえばディーラーのアップカードが5・6の場合、A・2からA・7の組み合わせはダブルダウンが基本とされており、積極的に攻めるべき場面であることが分かります。A・8(ソフト19)やA・9(ソフト20)はすでに十分に強い手で、カードを1枚だけ引くダブルダウンで手を伸ばすメリットが薄いため、そのままスタンドしたほうが有利です。なお、A・A(ソフト12)はダブルダウンではなくスプリットが正解となります。
ただし、A・8をディーラーの6に対してダブルダウンとするチャートもあるなど、細かい判断はテーブルのルールによって変わります。プレイするテーブルの条件に合ったストラテジーチャートを確認しておきましょう。
なお、Aを11と数えるとバストしてしまい、1としてしか数えられなくなったハンドは「ハードハンド」として扱いますのでご注意ください。
ブラックジャックでエース(A)が最強である2つの理由

A(エース)は1とも11とも数えられるだけでなく、他のカードと組み合わせることで、さらに有利に勝負できるカードでもあります。その理由は次の2つです。
最強役「ナチュラルブラックジャック」が期待できる

「ナチュラルブラックジャック」とは、最初の2枚のカードが「A+テンカード(10・J・Q・Kのいずれか)」の組み合わせのことを指します。
ナチュラルブラックジャックを達成した場合、ディーラーもナチュラルブラックジャックでない限り必ず勝利となります。配当も3対2(賭け金を含めて2.5倍)です。通常の勝利は1対1(賭け金を含めて2倍)なので、同じ勝ちでも受け取れる金額が大きくなります。
1枚目にAが来れば、次にテンカード(10・J・Q・K)を引くだけでナチュラルブラックジャックが成立します。8デッキ416枚のうちテンカードは128枚で、1枚目のAが場に出ているぶん残りは415枚です。そのため、1枚目がAだった場合に限れば、2枚目でナチュラルブラックジャックが成立する確率は約30.8%になります。
1枚目がテンカードで2枚目がAという順序でも同じように成立し、こちらの確率は約7.7%です。数字が違うのは1枚目に来たカードの枚数が違うからで、どちらの順序を通っても成立のしやすさに差はありません。両方を合わせたナチュラルブラックジャックの成立確率は約4.8%、およそ21回に1回です。
Aが2枚揃ったときは「スプリット」が有利になる

プレイヤーにAが2枚来た場合、それぞれのカードを1枚ずつ分けて2つのハンドとして勝負する「スプリット」を選択することができます。
Aペアについては、ディーラーのアップカードが何であってもスプリットが正解とされています。他のアクションを選ばず、迷わずスプリットを選びましょう。
次のカードは「テンカード」である確率が最も高いため、Aをスプリットすると、それぞれのハンドで「A+テンカード」の21を狙えます。
その代わり、多くのテーブルではAペアに特殊ルールが適用されます。スプリットしたあとに追加できるカードは1枚だけです。そこでA+テンカードの21ができても通常の21点と同じ扱いになり、3対2(賭け金を含めて2.5倍)の配当は付きません。
しかし、これらのデメリットによる期待値の目減りを差し引いても、Aペアはスプリットしたほうが有利になるとされています。
ディーラー側がAを持っている場合の立ち回り方

最初にディーラーに配られる2枚のカードのうち、1枚目の見えているカードを「アップカード」と言います。アップカードが「A」である場合、これはプレイヤーにとってかなり不利な状況です。
ディーラーがナチュラルブラックジャックになる確率が約30.8%(8デッキ)と高く、そうでない場合もバストしにくいアップカードだからです。
計算上、ディーラーの1枚目が「A」だった場合、ディーラーがバストする確率は約11.5%です。これは8デッキ・ディーラーがソフト17でスタンドの条件で、ディーラーのナチュラルブラックジャックを「バストではない」として含んだ数値です。ナチュラルでないと確定したあとは約16.7%に上がります。いずれにせよ全アップカードの中では最も低い数字であり、プレイヤーはある程度リスクを負ってでも自分のハンドを育てる必要があります。たとえばハード16は、1枚ヒットするとバスト率が約61.5%にのぼりますが、ディーラーのバストが期待しにくい対A戦では、サレンダーが使えないかぎりヒットが選ばれます。最終的な判断はベーシックストラテジーのチャートに従ってください。
インシュアランス(保険)を使うべきか
ディーラーのアップカードがAの場合、「インシュアランス」というアクションを選択できます。
インシュアランスは、メインベットとは別枠で、メインベットの半額までを賭けるアクションです。もしディーラーが実際にナチュラルブラックジャックだった場合、このインシュアランスに賭けた分が2対1(賭け金を含めて3倍)で配当されます。上限いっぱいの半額を賭けていれば、この配当がメインベットの負けをちょうど相殺し、その回の収支は差し引きゼロになります。一方、ディーラーがナチュラルブラックジャックでなかった場合は、インシュアランスに賭けた分が没収され、その後は通常どおり勝負が行われます。なお、インシュアランス単体の期待値は約−7.5%(8デッキ)とマイナスであり、原則として使わないアクションです。
インシュアランスを選択すべきかどうかについては、以下の解説記事もあわせてご覧ください。
ブラックジャックのエースについてよくある質問
- エースはなぜブラックジャックで重要なカードなのですか?
-
エースはブラックジャックで最も柔軟性があり、1または11のどちらとしてもカウントすることができる唯一のカードです。そのため、Aを含むハンドは選べるアクションの幅が広く、とくに「ナチュラルブラックジャック」の成立に欠かせないカードとなっているからです。
- エースが2枚ある場合、常にスプリットすべきですか?
-
一般的には、エースのペアは常にスプリットするのが最善です。賭け金は2倍になりますが、それを踏まえても2つのハンドで21を狙えるメリットのほうが上回るとされています。これはディーラーのアップカードがAであった場合もスプリットが最適であるとされています。
- ブラックジャックでエースを上手に活かすにはどうすればいいですか?
-
エースを上手に活かすには、ベーシックストラテジーを学び、それに従ってプレイすることが重要です。
まとめ:Aはソフトハンド用のチャートで判断する
ブラックジャックにおいて「A」は1とも11とも数えられる最強カードであり、テンカード(10・J・Q・K)と組み合わせればナチュラルブラックジャックにもなるため、他のカードと比べると重要度が段違いのカードとなっています。
そのため、自分がAを持っている場合はソフトハンド用のチャートに従って攻めどころと引きどころを見極め、相手がAを持っている場合はバストを願うよりもリスクを負ってでも自分のハンドを育てることになります。
ソフトハンドは状況に応じて柔軟に攻められるハンドです。ベーシックストラテジーに沿ってAを含んだハンドを使っていけば、本来の期待値に近づけやすくなります。ただし、これはあくまで各局面での最適な判断であり、ブラックジャックそのもののハウスエッジ(控除率)がなくなって勝ちが保証されるわけではない点は理解しておきましょう。
・当サイトの内容は、オンラインカジノや賭博行為が合法な国や地域に住む方を対象としています。
・サイト利用時には、免責事項が適用されます。
・オンラインカジノが違法な国や地域にお住まいの方は、このサイトを利用できません。

